こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は文字を入力するときの2種類「ローマ字入力」と「カナ入力」について紹介します。
多くの人がローマ字入力をされていると思いますが、カナ入力とはどう違うのでしょうか?
さらにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
「ローマ字入力」と「カナ入力」の違い
では最初に、「ローマ字入力」と「カナ入力」はどう違うのか?について紹介します。
ローマ字入力とは?
おそらく、通常は「タッチタイピング」と言うとき、それは「ローマ字入力の場合がほとんどです。

「ローマ字入力」とは、日本語を入力するときにアルファベットで入力する方法を指します。
たとえば、こんにちはと入力するときに、KONNNITIHAのように入力しますよ。
カナ入力とは?
カナ入力はその名のとおり、ひらがなをそのまま入力していきます。

上の図のように、キー1つ1つに「ひらがな」が配置されているのです。
そのため、こんにちはと入力するときはこんにちはとそのまんま入力します。

日本語を日本語のまま入力できる入力方式が「かな入力」というわけですね!
進化したカナ入力が「親指シフト」
カナ入力方式の種類の1つに「親指シフト」があります。
これは、左右の親指と同時打鍵したときだけ違うカナが入力できるという効率的なカナ入力です。

これは説明が難しいので興味のある方は、下記をご覧ください。
「ローマ字入力」のメリット・デメリット
今度は、「ローマ字入力」のメリットとデメリットを見てみましょう。
「ローマ字入力」のメリット
ローマ字入力のメリットはこちらになります。
ローマ字入力のメリット
- 覚えるキーの数が少ない
- 英語を入力するときも配置が同じ
- 単語登録を活用しやすい
覚えるキーの数が少ない
ローマ字入力は、カナ入力よりも覚えるキーの数が少ないのが大きなメリットです。
だって、ひらがなとアルファベットは数が違いますからね。
- ひらがな……48文字
- ローマ字(アルファベット)……26文字
このように、覚えなければならないキーの数に差があります。
英語を入力するときも配置が同じ
ローマ字入力は、英語を入力するときも同じ配列でOKというメリットもあります。
たとえば、英語で「Hello」と入力したいときも、こちらの配列ですよね?

逆に、カナ入力をつかう場合、アルファベットを入力するときにはローマ字入力の配列も覚えなければなりません。
単語登録を活用しやすい
個人的にカナ入力の大きなメリットと思うのが、単語登録を活用しやすいということです。
わたしはローマ字入力でアルファベット1文字に、よく使う記号を登録しています。
たとえば、fを入力して漢字変換するとfが出るなど。
単語登録例
- →
- f
カナ入力だとアルファベット1文字が出せないため、この単語登録を再現するとすれば、いちいちローマ字入力に切り替える必要が出てきます。
「ローマ字入力」のデメリット
つづいて、ローマ字入力のデメリットについてです。
ローマ字入力のデメリット
- 打鍵数が多くなる
- ローマ字での入力ルールが難しい
打鍵数が多くなる
まずローマ字入力の最大のデメリットは、打鍵数(キーをたたく回数)が多くなること。
たとえば、こんにちはと入力する場合を比較してみましょう。
ローマ字入力 | 10回 KONNNITIHA |
---|---|
カナ入力 | 5回 こんにちは |
なんと、カナ入力は2分の1の打鍵数で入力できてしまいました。
ローマ字入力は打鍵数で言うと、ムダが多い入力方式ということですね。
ローマ字での入力ルールが難しい
日本語をローマ字で入力するということは、ローマ字での入力方法を覚える必要があります。
たとえば、りょうかいと入力するにはRYOUKAIとキーを打つ必要があります。
きっとと入力するにはKITTOとキーを打ちます。
ぁ(小さい「あ」)なら、LA、もしくはXAのような不自然な入力方法を覚えなければなりません。
こういう「拗音」や「促音」の入力ルールは慣れていないとやりにくいため、子どもや年配の方にとってはハードルになるかもしれませんね。
「カナ入力」のメリット・デメリット
今度は「カナ入力」のメリットとデメリットを見てみましょう。
「カナ入力」のメリット
まずはメリットからですが、1つしか思い浮かびませんでした。
打鍵数が少ないためスピードが速い
カナ入力は、日本語を日本語で入力できるため、物理的に入力スピードが速くなります。
先ほども説明しましたが、こんにちはとタイプするのに、ローマ字入力ではKONNNITIHAとなります。10文字ですね。
カナ入力では、発音のままにこんにちはと5文字で入力完了です。
つまり、カナ入力はローマ字入力の半分の労力で入力できるわけです。

これは長くパソコンを使うことを前提にすると、究極のメリットでもあります。
「カナ入力」のデメリット
つづいて、カナ入力のデメリットについてです。
カナ入力のデメリット
- 配列を覚えるのが大変
- けっきょくはローマ字の配列も覚える必要がある
- ホームポジションから遠いキーも必須
- けっきょく2回キーをたたく文字もある
- 他人のパソコンを使えない
- 単語登録をフル活用できない
では1つ1つ詳しく見てみましょう。
配列を覚えるのが大変
ローマ字入力は全部で26個のキー配列を覚えるだけで文字を入力できるようになりますが、カナ入力だと48個のキー配列を覚える必要があります。


約1.8倍のキーを覚えないとダメなんですねぇ……。
これはパソコン初心者にとっては、なかなかハードルが高いです。
けっきょくはローマ字の配列も覚える必要がある
日本語を入力していても、会社名などにローマ字が使われていることはよくあります。
そうなると、カナ入力を覚えているだけではダメ……という現実が待っています。
そうなんです。カナ入力をする人はローマ字入力の配列も必然的に覚えなければならないのです。

そういう意味では、まずローマ字入力を覚えて慣れてからカナ入力を覚えたほうが良いかもしれません。
ホームポジションから遠いキーも必須
カナ入力の場合、ひらがな1文字に1つのキーが割り当てられています。こちらのように。

そのため、キーボードの一番上の列もフルに使う必要があるんですよね。キーが遠いとか言っているとキーが足りなくなりますから。

ほら、ぬとかへとか、遠すぎる……。
手の小さい方や、指が短い方だと苦戦しそうですね。
ちなみに同じカナ入力でも「親指シフト」なら、遠いキーを使いません。

カナ入力を極めるなら親指シフトを絶対におすすめします。
けっきょく2回キーをたたく文字もある
カナ入力は、ひらがな1文字を1発で入力できることがメリットです。
でも、けっきょくキーを2回たたかないと入力できない文字も存在します。
たとえば、っ(小さい「つ」)を入力する場合、Shift+つのようにキーを押します。
濁音のがならか゛のように、半濁音「ぱ」ならは゜のように2回キーをたたくのです。

「けっきょく2回たたくんかい!」と思っちゃいますよね。
ただし、同じカナ入力でも親指シフトなら1回で入力できます。
他人のパソコンを使えない
カナ入力をする場合、他人のパソコンを使いづらくなります。

ほとんどの人がローマ字入力を使っていますからね。
とは言いましたが、ローマ字入力のパソコンでAlt+カタカナ/ひらがな(Windows)を押せば、カナ入力に切り替えられます。
ただし、使った後でローマ字入力に戻していないと迷惑になります(笑)。
さらに、もし親指シフトを使っている方の場合は絶望的になります。もはや、自分のキーボード以外は使えません。
なぜなら、親指シフトにはそれなりの設定が必要だからです。親指シフトの方が他人のパソコンを使うときは、ローマ字入力でやるしかありませんね……。
単語登録をフル活用できない
これは個人的な考えですが、カナ入力だと単語登録をフル活用できません。
たとえば、わたしがよく使う「頻出記号をアルファベット1文字に登録する方法」は使えないのです。
ちなみに、カナ入力で単語登録を使う場合は、頭にんなどを付けて競合する変換候補をなくする登録方法がオススメです。
「ローマ字入力」と「カナ入力」の違いについてお話しましたが、一長一短ですね。
それぞれのメリット、デメリットはありますが、ベストなのはローマ字入力をマスターし、親指シフトもマスターすることだと思います。