こんにちは。ヨス(プロフィールはこちら)です。
いまだに日本の会社では、「お茶くみ」という業務があるようです。
お客さんにお茶を持っていくアレです……。
しかも、お茶くみをやらされるのは決まって女性だという性差別街道をまっしぐらです。
今回はこの「お茶くみ=女性」「会長に選ばれる=男性」という構図について紹介します。
目次
お茶くみ=女性の仕事?
日本にはまだまだ性別による差別が根強いですよね。たとえば「お茶くみ」です。
わたしが今まで働いた会社でも「お茶くみ」は女性の仕事でした。
前職でわたしがものを言える立場になってから、それはやめるようにしましたが、とにかくお茶くみと言えば女性の仕事なんだそうです。
以前働いていた会社で、女性スタッフだけが「お茶くみ」してたので、入って間もないころに「性別関係なく当番制にしませんか?」と提案して、それが通ったのを思い出した。
— ヨス Yosuke Yano (@yossense) October 22, 2023
社長が同い年だったからこんなことできたけど、老害社長な会社だったら無理だっただろうな。「女性は職場の花」とか言いそう。
社員を観察していると、長くいる女性社員が新しく入った女性社員に指導しているようでした。
そう。まるで「昔は私がやってたんだから、新米女のおまえも同じことをやりやがれ!」と言わんばかりに。
男性のほうが下っ端でもやらなくていい
これは、わたしが入社したてホヤホヤのころの話です。
わたしには「お茶くみをしろ」と言わずに、ちょっと前に入った先輩女性社員がお茶くみをしていたんです。
彼女とわたしの差は性別という一点だけ。たったそれだけでした。
その女性社員が「私のお茶くみ力を知らねぇのか!?」というほどの腕前があるのなら理解できますが、そうじゃないから問題なのです。
会長=男性の仕事?
今度は、話がぶっ飛びますが「会長」という役割を見てみましょう。
子どもを持つようになると、保育園、幼稚園、小学校のPTA、こども会などいろんな団体に絡むようになりますよね。
そうなると「行事への参加率の高い父親」や「会社の時間的束縛がゆるい父親」にはこういう誘いがきます。
会長をやってくれませんか?
これは日本では男性の仕事だと思われている場合が多いのです。
以前、市のPTA総会に出席したときに数えたところ、70名ぐらいの会長の中で、女性会長はたった7名でした。
女性の数が10分の1だなんて、ありえないですね。
そもそもなぜ男性が会長をやらされる?
そもそもですが、なぜ「代表」と言えば男性なんでしょうか?
男尊女卑が非常に強い時代ならまだしも、近代でもまったく変わらないのは、なぜでしょう?
学級委員をはじめ、小学校レベルでの代表からすでに男性がそういう役回りをやっていたことが影響していると思います。
そして女性は「副委員」のサブ的役回りです。
こういう環境で育つと、自然と男性が主で、女性は補助という感覚が身についていきます。
学校で積極的に教わらなくても、学校の環境で自然に学ぶものを「The Hidden Curriculum(隠れたカリキュラム)」と呼びます。
隠れたカリキュラムとは、学校のフォーマルなカリキュラムの中にはない、知識、行動の様式や性向、意識やメンタリティが、意図しないままに教師や仲間の生徒たちから、教えられていくといったものをいう。
隠れたカリキュラム - Wikipedia
今は違いますが、昔は出席番号が男児が先で、女児があとでした。これも隠れたカリキュラムです。
宣誓などで、「ぼくたち、わたしたちは……」という風に「ぼくたち」が先に来るのも同じです(これは依然として続いていますが)。
これによって「男性優位な社会がスタンダードだ」と子どもたちは無意識に学ぶのでしょう。
それは本当に女性(男性)じゃないとダメか?
わたしに「会長をやってもらえないか?」という話がよくくるのは、なぜでしょうか?
残念ながら、わたしのマネージメント能力や統率力、コミュニケーション能力を買ってくれているわけではないんですよね。
わたしは皆を仕切ったり、皆の前で話をするのは苦手(セミナーとかは大丈夫)だし、ライフスタイルに合っていません。
それなのに、わたしにそういう話がくるのは、ただ単に「学校行事の参加率が高いお父さん」だからです。
わたしが「お母さん」だったら、こんなこと頼まれていないでしょう。
つまり能力よりも性別を優先しているわけです。
人の前に立って、責任感を持って、代表になるのは男性のほうが優れいているのでしょうか?
「デンプンにヨウ素液をかけると青紫色になる」のように必ずそうなることを特性と呼びます。
すべての男性にそういう特徴があれば、それは特性と言えるし、男性がそういう役回りをすべきだと思います。
でも、まったくそうじゃないですよね?
人前に立つのが嫌いな男性は数え切れません。そんな当たり前のこと、実は誰しもが知っていますよね。
どうすればいいのかは答えが出ています。性別なんて無視して、本当にその役にピッタリな人がやればいいんですよ。
会長が向いている女性(男性でもOK)、お茶くみが向いている男性(女性でもOK)がやればいいんです。
お茶くみが、女性に向いているとも思えません。
もし、女性に適正があるのなら、ウェイトレスのランチの出し方や態度に文句言う人なんていませんよね。
まず性別ありきで仕事を決めるのは能率が悪いので、なくなっていってほしいものです。
【追記】「男尊女子」という存在も
この問題ですが、「男尊女子(自ら率先して男尊女卑思想を取り入れ、行動する女性)」の存在も原因にあるようです。
たとえば「みずから率先してお茶くみをする女性」は「男尊女子」の典型的な存在です。
詳しくは「男尊女子」とは? 男尊女卑を自ら率先して実践する女性のことに書いています。
お茶くみを女性だけに強制することは、今では多少は「女性差別」だという認識もあるでしょう。
でも「会長」の問題は浮上しにくいです。
と言うのも、こういう役回りはステータス的に良いとされているものだから「差別」とは映りにくいからです。
一見褒めているように見える「女性がいると華やかだ」という発言が女性差別になるのと同じですね。
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