「お茶くみ=女性」「会長=男性」は構図的に見ると同義

こんにちは。ヨス(プロフィールはこちら)です。

いまだに日本の会社では、「お茶くみ」という業務があるようです。

ヨス

お客さんにお茶を持っていくアレです……。

しかも、お茶くみをやらされるのは決まって女性だという性差別街道をまっしぐらです。

今回はこの「お茶くみ=女性」「会長に選ばれる=男性」という構図について紹介します。

お茶くみ=女性の仕事?

日本にはまだまだ性別による差別が根強いですよね。たとえば「お茶くみ」です。

わたしが今まで働いた会社でも「お茶くみ」は女性の仕事でした

前職でわたしがものを言える立場になってから、それはやめるようにしましたが、とにかくお茶くみと言えば女性の仕事なんだそうです。

社員を観察していると、長くいる女性社員が新しく入った女性社員に指導しているようでした。

そう。まるで「昔、私がやってたんだから、同じことをやりやがれ!」と言わんばかりに。

男性のほうが下っ端でもやらなくていい

わたしが入社したてホヤホヤのころの話です。

わたしには「お茶くみをしろ」と言わずに、ちょっと前に入った先輩女性社員がお茶くみをするんです。

彼女とわたしの差は性別という一点だけ。たったそれだけでした。

「オレのお茶くみ(りょく)を知らねぇのか!?」という程の腕前があれば自分から名乗りを上げることができますが、できません。

かといって、その先輩社員が「お茶くみ歴15年で腕前がスゴイ」とかそういうことではありません。だから問題なんです。

会長=男性の仕事?

今度は、話がぶっ飛びますが「会長」という役割を見てみましょう。

子どもを持つようになると、保育園、幼稚園、小学校のPTA、こども会などいろんな団体に絡むようになりますよね。

そうなると「行事への参加率の高い父親」「会社勤めしていない(時間的束縛がゆるい)父親」は、余りにも社会不適応じゃない限り、こういう話が来ます。

会長をやってくれませんか?

これは日本では男性の仕事だと思われている場合が多いのです。

市のPTA総会に出席したときに数えましたが70名ぐらいの会長の中で、女性会長はたった7名でした。

ヨス

女性の数が10分の1だなんて、ありえないですね。

そもそもなぜ男性が会長をやらされる?

そもそもですが、なぜ「代表」と言えば男性なんでしょうか?

男尊女卑が非常に強い時代ならまだしも、近代でもまったく変わらないのは、なぜでしょう?

わたしが思うに、学級委員を始め、小学校レベルでの代表からすでに男性がそういう役回りをやっていたことが影響しているのではないかと思うのです。

そして女性は「副委員」のサブ的役回りです。

こういう環境で育つと、自然と男性が主で、女性は補助という感覚が身についていきます。

隠れたカリキュラムが原因

学校で積極的に教わらないけど、学校環境の中で自然に学ぶものを「The Hidden Curriculum」と呼びます。和訳で「隠れたカリキュラム」ですね。

隠れたカリキュラムとは、学校のフォーマルなカリキュラムの中にはない、知識、行動の様式や性向、意識やメンタリティが、意図しないままに教師や仲間の生徒たちから、教えられていくといったものをいう。

隠れたカリキュラム - Wikipediaより引用しました。

今は違いますが、昔は出席番号が男児が先で、女児があとでした。これも隠れたカリキュラムです。

宣誓などで、「ぼくたち、わたしたちは……」という風に「ぼくたち」が先に来るのも同じです(これは依然として続いていますが)。

これによって、「男性優位な社会がスタンダードだ」と子どもたちは無意識に学ぶのでしょう。

それは本当に女性(男性)じゃないとダメか?

わたしに「会長をやってもらえないか?」という話がよく来るのは、なぜでしょうか?

残念ながら、わたしのマネージメント能力や統率力、コミュニケーション能力を買ってくれているわけではないんですよね。

わたしは皆を仕切ったり、皆の前で話をするのは苦手(セミナーとかは大丈夫)だし、ライフスタイルに合っていません。

それなのに、わたしにそういう話が来るのは、ただ単に「学校行事の参加率が高いお父さん」だからです。

ヨス

わたしが「お母さん」だったら、こんなこと頼まれていないでしょう。

つまり能力よりも性別を優先しているわけなんですね。

それはホントに男性の方が向いているのか

声を大にして聞きたいです。

人の前に立って、責任感を持って、代表になるのは男性の特性なのでしょうか?

「デンプンにヨウ素液をかけると青紫色になる」のように必ずそうなることを特性と呼びます。

すべての男性にそういう特徴があれば、それは特性と言えるし、男性がそういう役回りをすべきだと思います。

でも、全くそうじゃないですよね?

人前に立つのが嫌いな男性はゴマンといます。そんな当たり前のこと、実はみんな知っているハズですよね。

性別は関係なく適正のある人がやるべき

性別なんて無視して、本当にその役にピッタリな人がやればいいんですよ。

会長が向いている女性(男性でもOK)、お茶くみが向いている男性(女性でもOK)がやればいいんです。

お茶くみが女性にしか出来ない仕事ではありませんし、女性が向いているとも思えません。

もし、女性に適正があるのなら、ウェイトレスのランチの出し方や態度に文句言う人なんていません

まず性別有りきで仕事を決めるのは能率が悪いので、なくなっていってほしいものです。

【追記】「男尊女子」という存在も

この問題ですが、「男尊女子」の存在も原因にあるようです。

お茶くみを女性だけに強制することは、今では多少は「女性差別」だという認識もあるでしょう。

でも「会長」の問題は浮上しにくいです。

と言うのも、こういう役回りはステータス的に良いとされているものだから「差別」とは映りにくいからです。

一見褒めているように見える女性がいると華やかだ」という発言が女性差別になるのと同じですね。

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