夫婦別姓を解りやすく漫画に! 日本の現状は「強制的夫婦同姓制度」です

2020年10月30日追記: 夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です!

わたしは夫婦別姓を実行しているのですが、よく「え? 日本ってまだ夫婦別姓ができないの?」と言われることもあります。

今回は、こちらの2つが分かりやすいように漫画にしました。

  • 強制的夫婦同姓制度(日本の現状)
  • 選択的夫婦別姓制度(望まれている状況)

スネ夫しずかちゃんが「できちゃった婚」をして「婚姻届」を市役所に持っていく設定です。

まずは日本の現状を漫画で紹介

「夫婦別姓」という言葉を聞くと、かたっくるしい感じがしますよねぇ。

そもそも、日本の現状の結婚制度をよく知らない方も多いと思います。

ということで、現状の日本の強制的夫婦同姓制度について漫画にしました。

強制的夫婦同姓→現状
強制的夫婦同姓→現状

ここまで感じの悪い市役所の担当者は少ないと思いますが(笑)、つまりこういう現状です。

夫婦のどちらも姓を変えずに婚姻届を提出しようとしても拒否されます。

なぜならこんな法律が日本にあるからです。

第七百五十条 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。

民法 | 電子政府の総合窓口e-Gov イーガブより引用しました。

民法750条に「結婚したら夫か妻の姓にしろよ」と書かれているんですね。

現状は夫婦のどちらかが「強制的に」姓を変えさせられる

現在の日本では、夫婦のどちらかが姓を捨てなければ結婚を認められないということです。

強制的夫婦同姓制度」と言えますね。

強制的にどちらかが姓を変えさせられる国は今や世界広しと言えど、日本だけになっています。

このことに関して「女性差別に繋がっている」という理由から、国連の「女性差別撤廃委員会」からも勧告されているという事実もあります。

子どもは「女より男の名前の方が大切なんだ」と学ぶ
子どもは「女より男の名前の方が大切なんだ」と学ぶ

残念ながらジェンダーギャップ指数でも日本は世界的に性差別のひどい国だと証明されています……。

「夫婦別姓」を勘違いしている?

そんな現状から「選択的夫婦別姓制度」という言葉を聞くようになりました。

まだ制度化されていませんが、これは夫婦がそれぞれ、べつべつの姓を名乗ることができるようになる法律を望むものです。

現状ではまだ法定化されていないのですが、反対する人が少数ですが未だにいます。

その理由はこちらの漫画のような勘違いをしているからです。

勘違い→強制的夫婦別姓
勘違い→強制的夫婦別姓

はい。この漫画の内容は、「選択的夫婦別姓制度」に反対する方のほとんどが思っている
カン違いです。

ヨス

この漫画のとおりなら、「強制的夫婦別姓制度」になっちゃいますよね……。

「夫婦別姓」の世の中になるとすべての夫婦が姓を別々にしないといけなくなる……と思っている人がいるんですよね……。

「選択的」夫婦別姓は強制ではない

法定化しようとしているのは「選択的夫婦別姓」なんです。

そう。「選択的」という言葉がちゃんと付いていることを見逃してはいけません。

名字をそろえてもOK! 自分の名字のままでもOK!
名字をそろえてもOK! 自分の名字のままでもOK!

つまり、結婚して姓を一緒にしたい人は一緒に、別々にしたい人は別々にできます。

誰一人困ることのない、全員が幸せになれる制度です

選択肢が1つ増えるだけで、
「別姓反対」なら姓を別々にしなければいいだけです。

ほら! ドラちゃんもこう言っていますよ!

選択的夫婦別姓なら姓を一緒にしても別々にしてもOKだよ♪
選択的夫婦別姓なら姓を一緒にしても別々にしてもOKだよ♪

強制するのは人権侵害である

もう一度書きますが、「選択的夫婦別姓制度」になっても、すでに結婚していて姓を一緒にしている夫婦を捕まえて、無理やり姓を別々にさせるわけではありません

ヨス

こんなことしたら、「人権侵害だ!」なんて声が上がりそうですよね(笑)。

視点を変えると、現在の「夫婦で姓を別々にしたいのに法律で強制的に変えさせられる」という状況は、人権侵害だとも言えるのではないでしょうか?

ちなみに、「選択的夫婦別姓制度」という名称ではなく「選択的夫婦同姓制度」という呼び方だったら、反対する人がいなくなりそうですよね。

内容は同じなんですけど……。

「選択的夫婦別姓制度」の中にある「夫婦別姓」という言葉だけに過剰反応している人が多い気がします。

「選択的」という言葉が目に入っていないのでしょうね……。それほどにインパクトの強い単語なのでしょう。

上でも書きましたが、「選択的夫婦別姓」という言葉を「選択的夫婦同姓」に変えるだけで支持する人が一気に激増しそうです。

内容は全く同じでも「別姓」という言葉を使っていないので。

ちなみに、わたしは夫婦別姓を実行しているのですが、その体験について記事にまとめています。

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