こんにちは! タバコ嫌いのヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしはタバコの煙を吸い込むと気分が悪くなるし、体調が悪くなるし、そもそも臭いので大嫌いです。
ところが、カナダで生活していると、タバコの煙に出遭う確率が日本とは比にならないほどありません。
今回はカナダのタバコ事情について紹介すると同時に、タバコが苦手な人は日本を出るという選択肢もあるよということをお伝えしたいと思います。
目次
「すべての室内」が完全禁煙
カナダに来て、「ここは天国か?」と思ったほどうれしかったのはどこに行っても完全禁煙だということです。
どういうことかというと、カナダ国内にある室内はすべて完全禁煙なんですよ。
カナダでは屋内の公的スペース、公的交通機関、職場(レストラン、バー、カジノなどすべて)での喫煙が禁止されています。
お店はもちろん、レストランなど、どこに行っても禁煙です。
たとえば、こんな雰囲気の中華料理店ですが、日本だと99%喫煙可能ですよね。
でもカナダだと100%絶対に完全禁煙なんですよ!
日本だと、タバコの苦手な人にとってははっきり言ってお店を選べません。選択の自由がないんですね。
でもカナダだとお店が選べる幸せがある!
ぶっちゃけですが、日本で友達に「食べに行こう!」と誘われると、一瞬、心の中が曇るんですよ。
だって、喫煙でも気にしない友達だと、普通に喫煙可能のお店を選ぶからです。
友達に「完全禁煙のお店でお願い」と言うのも面倒だし、それだったらもう行くのやめようかな……と思ってしまうほど。
カジノやカフェやパブでも完全禁煙
さらにですよ……。
カジノとか、カフェ、パブなど、日本だったらほぼ100%喫煙の場所でも完全禁煙なんですよ。
こちらはカナダのリッチモンド市にあるカジノの写真です。
こんな場所でも完全に空気がクリーンなんです!
想像してください。完全禁煙なパチンコ屋を。
いや、想像できませんよね?(笑)でもカナダだとそれが当たり前なのです
あ、念の為書きますが、カナダにパチンコ屋は存在しませんよ!
店内のテラスでも完全禁煙
さらには、お店にあるテラスも完全禁煙です。
日本だと、店内は禁煙、外のテラスでは喫煙……のような分煙スタイルのお店が多いですが、カナダだとどちらも禁煙です。
実際のところ、テラスで喫煙されていると窓を開けてたら煙がガンガン入ってきて意味ないんですよね。
カナダでは、外とは言えどお店の中という認識なんですね。本当に素晴らしいです。
お店の入り口に灰皿がない
日本だと、室内が完全禁煙になっていても、お店から出てすぐのところに灰皿がある光景は当たり前ですよね……。
ドアの開閉のたびにタバコの煙が店内に入って意味がないので、本当にこれはやめてほしいのですが
ところが、カナダだとドアや窓など、人間の出入りのある場所から半径6メートル以内も禁煙になっています。
上の写真では「7メートル」ってなっています。地域によって違うんですかね。
とにかく、タバコを吸わない人にタバコの煙が行かないようにする配慮が徹底されています。
ショッピングモールにも喫煙所がない
さすがに日本でもショッピングモールなどになると完全禁煙が当たり前です。
でも、トイレの近くに喫煙室があって、そばを通るのがすごく嫌ですよね……。
超臭いし、空気がよどんでいます。
カナダだとショッピングモールの中にはいっさい喫煙所がありません。
本当に快適すぎます。
公共交通機関にも灰皿がない
以前、日本のフェリーに乗ったときに、喫煙所が客室内の端っこに設置してあって、しかも仕切りがありませんでした。
これは本当にひどかったですね……。
もちろん、カナダのフェリーなら完全禁煙。
ちなみに上の写真では「Smoke-Free」と書いていますが、「Non-Smoking」との違いはこちらの記事を参考に。「Smoke-Free」のほうが強制力が強いですよ。
参考: 「スモークフリー(smoke-free)」とは? タバコ吸えるの? 吸えないの? | 英語びより
あと、電車の中ももちろん禁煙だし、駅のホームにも喫煙所はありません。
日本なんて、21世紀でも新幹線の中にまだ「喫煙コーナー」とか「喫煙車両」があるレベルですからね……。遅れすぎでしょう。
そして、バスの中も禁煙が当たり前ですが、日本でバスに乗ろうとしたら、怖いのが並びながら喫煙をする人……。
カナダだとバス停周りでも喫煙が禁止されています。
「バス停から7.5メートル以内は禁煙」と書いていますね。
バス停で並んでいるときにタバコを吸われると本当に迷惑ですから。
日本人のみなさんもやめましょうね……。並びながら喫煙する人は逮捕されても良いレベル。
公園は完全禁煙
外とは言え、子どもが来る場所である公園は完全禁煙です。
まぁ、こんな立て札が無くても誰も吸わないほど、タバコの害は知れ渡っています。
子どものための公園でなく、ふつうの公園でも「禁煙」と書いてあるところがほとんどです。
こんな海辺のベンチまわりも禁煙です(写真はバンクーバーのスタンレーパーク内)。
というか、書いていなくても吸っている人はいないです。
人が集まる場所は禁煙が常識
そもそもですが、カナダでは「人が集まっている場所」はすべて完全禁煙です。
たとえば、こんなイベントでも完全禁煙です。
「禁煙」の立て札はないので、本当は喫煙の取り締まりはないのかもしれませんが、まずタバコを吸っている人は見かけません。
あと、外の屋台も完全禁煙です。
日本のお祭りなんて喫煙者だらけですからね……。ホントに子ども連れては行けません。
ちなみにこれ、リッチモンド・ナイトマーケットの様子です。
こんなに屋台の集まったところで、禁煙だなんて……。日本だったら煙を避けるのは不可能ですよね……。
子どもの乗っている車の中も禁煙
あと、子どもが乗っている車の中での喫煙も禁止されています。
ここがポイントなのですが、
それが自分の車であっても、親であっても許されません。
これは子どものことを考えると当然なんですけどね……。日本では子どもの前でタバコを吸っている親を頻繁に見かけて心配になります。
ホテルや自分の家ですら禁煙
旅行や出張で日本国内に泊まりに行くときにいつも困るのが泊まるところです。
日本ではまだまだ喫煙が当たり前なんですよね……。
だから、禁煙の部屋をお願いしているのですが、それでもタバコ臭いときがあります。たぶん「昔は喫煙可能だったけど今は禁煙」になっているんでしょうね……。
壁や家具に染み付いたタバコのニオイで気分が悪くなることもあります。
カナダだともちろん、ホテルはすべての部屋が完全禁煙です。
ホテルを予約するときのストレスが一切ありませんからね。幸せです。
さらには、自分の家でもアパート、マンションなどを賃貸として借りる場合、ほとんどの場合は禁煙になっています。
アパートを借りるときに、前の人が吸っていたらニオイが染み付いている可能性がありますからね。
カナダだと賃貸を探すときも安心ということです!
ちなみに、カナダで宿泊するところを安く探すなら、Airbnbをオススメです。
さて、今回はカナダはタバコの嫌いな人には天国のようだということについて紹介しました。
ただ、この傾向は世界の先進国では常識になっています。わたしが以前行ったニュージーランド、オーストラリアでもそうでしたし。
はやく日本も世界のレベルに追いついてほしいですが、正直なところ30年ぐらい遅れているのが現状です。
「タバコが嫌だから日本を出る」という選択肢もアリだと思いますよ。
とくに若い人は沈みゆく船である日本を早く出るのをオススメします。
ワーキングホリデービザが使える20代のうちにぜひ。