ご注意ください
ERGO M575SPの設定方法はこちらの記事をご覧ください。
こんにちは! 効率化オタクのヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしが13年間愛用しているロジクールのトラックボールマウス「MX ERGO S」には拡張ボタン(ふつうのマウスにはないボタン)があります。
これらのボタンに「好きなショートカット」を設定できるのがこのマウスの最大の魅力です。
このショートカット設定をすれば、本マウスの効率が10倍になります!
というわけで、ロジクール公式のドライバ「
」を使ってMX ERGO Sのボタン設定をカスタマイズする方法を紹介します。わたしがWindowsとMacでやっているオススメ設定も紹介しますね。
MX ERGO Sの拡張ボタンとは?
では、MX ERGO Sの拡張ボタンについて簡単に説明します。
カスタマイズできるボタンは6つ
このMX ERGO Sの拡張ボタンはどれのことでしょうか? 設定をカスタマイズできる拡張ボタンは6つあるので1つ1つ紹介します。
6つのボタンをまとめると次のとおりです。
拡張ボタン1・拡張ボタン2
MX ERGO Sにはふつうのマウスにはない2つの「拡張ボタン」が「左クリックボタン」の左手側にあります。
この2つの「拡張ボタン」に好きなショートカットを割り当てて、カスタマイズできます。
マウスホイールのクリック
拡張ボタンだけでなく、マウスホイールをクリックしたときの動作にもショートカットを設定できます。
通常だと、マウスホイールのクリックで新規タブを開く役割が当てられていますよね。
マウスホイールの左・右への傾き
MX ERGO Sでは、マウスホイールをクリックしたときだけでなく、左右に傾けたときの動作にも役割を登録できます。
左に傾けたときと、右に傾けたときで2つのショートカットを登録できますよ!
DPIボタン
最後に紹介する拡張できる6つ目のボタンはDPIボタンです。
MX ERGO Sには、次の写真のように親指で押せる位置にボタンがあります。
このボタンはかなり押しやすいです。あまりにも押しやすい場所にあるので、頻繁に使う機能に変更しましょう。
MX ERGO Sには「EASY-SWITCH」というボタンもありますが、このボタンはカスタマイズできません。
拡張ボタンにオススメの設定
では、具体的にどのボタンにどういう設定をすればいいのでしょうか?
オススメの設定というよりも「どういう機能を割り当てればいいか?」という考え方を紹介します。
「拡張ボタン1・2」へのオススメ設定
まずは、通常のマウスにはない2つの拡張ボタンの設定から考えてみます。
ここにはどういう機能を割り当てればいいのでしょうか?
拡張ボタン1、拡張ボタン2の性質を知ると、どんな役割がいいか見えてきますよ。
拡張ボタンの性質
この中でもポイントなのは、2つのボタンがあることでしょう。
2つが同じ場所にあるため、設定する機能は次のように対になっている役目、セットになっている役目がオススメです。
大きく/小さく | |
---|---|
左へ/右へ | |
進む/戻る | |
アクション/キャンセル | |
アクション1/アクション1の次にやる行動 |
この中でも自分にとって頻度が高いものを設定すると、使うたびに効率化が図れるようになります。
逆に、使う頻度の低いものを設定するのはもったいないです……。
さらに「拡張ボタン1」よりも「拡張ボタン2」のほうが近くて押しやすいので、「拡張ボタン2」のほうに頻度の高いものを設定するといいでしょう。
わたしの場合は、「拡張ボタン1左のタブへ移動」、「拡張ボタン2右のタブに移動」を設定していますよ(後述しています)。
「マウスホイールのクリック」へのオススメ設定
続いて「マウスホイールをクリックしたときの動作」には、なにを設定すればいいでしょうか?
マウスホイールのクリックは連打にはあまり向いていないので、連打する必要のない役割がオススメです。
最初からブラウザの「新規タブで開く」になっているので、そのままにしておくのもいいでしょう。
個人的には後述する「ジェスチャー」をゴリ押しです!
「マウスホイールの左・右への傾き」へのオススメ設定
続いて、マウスホイールを左、もしくは右に傾けたときの役目にはなにを設定すればいいのでしょうか?
このボタンも「2つの拡張ボタン」と同じように対になった役割を割り当てるのがオススメです。
大きく/小さく | |
---|---|
左へ/右へ | |
進む/戻る | |
アクション/キャンセル | |
アクション1/アクション1の次にやる行動 |
ただし、拡張ボタンと違って、連打が非常にしにくいので、連打が不要な役割をオススメします。
「DPIボタン」へのオススメ設定
親指のすぐそばにある「DPIボタン」には、なにを登録すれば便利でしょうか?
このボタンの特徴はとにかく押しやすい位置にあって連打もしやすいことです。
ただし、弱点もあります。親指で押すため、このキーを押しながらマウスボールを動かせません。
厳密には、できないことはないけど非常にやりにくいです。
つまり、頻繁に使うけどマウス操作と同時にしない役割をもたせましょう。
たとえば次のような役割はどうでしょうか?
役割の例
たとえばCtrlキーを割り当てておけば、「コピー」をするときは右親指でプロシジョンモードボタンを押しながら、キーボードはCだけを押せばよくなります。
個人的にはEnterキーを設定するのをオススメです!
MX ERGO Sの拡張ボタンでできること
では、上で見たMX ERGO Sの6種類のボタンにどんな機能を設定できるのかを紹介します。
WindowsでもMacでもできることは同じですが、名称がじゃっかん違うので分けて紹介しますね。
OSの種類
【Windowsの場合】設定できる機能
では、MX ERGO Sの拡張ボタンとして設定できる機能を全部紹介しますね。
まずはWindowsの場合です。
オススメのものを赤字にしています。
何もしない | 動作を与えない。 |
---|---|
AI Prompt Builderを開く | ChatGPTプロンプトレシピのウィンドウを開く |
ChatGPTを開く | ChatGPTを開く |
Smart Actions | 複数の動作をつないだショートカットを起動させる |
Spotlight効果 | プレゼンなどで使えるスポットライトを始める |
このPC | エクスプローラーを開く。 |
アクションセンター | アクションセンターを開きます。 |
アプリケーションを切り替える | Alt+Tabの効果 |
アプリケーションを開く | 好きなアプリを開くことができます。これは便利です。 |
ウィンドウを最小化/最大化 | 開いているアプリやウィンドウを最小化/最大化します。 |
ウィンドウを閉じる | ウィンドウを閉じてくれます(Ctrl+Wの効果)。 |
キーボードショートカット | ショートカットを設定できます。たとえばCtrl+Cのような。わたしの一番のオススメです。 |
ジェスチャー | ジェスチャーを起動させるボタンにできます(後述しています)。 |
コピー | Ctrl+Cの効果。 |
切り取り | Ctrl+Xの効果。 |
元に戻す | Ctrl+Zの効果。 |
やり直し | Ctrl+Yの効果 |
貼り付け | Ctrl+Vの効果。 |
スピーカーのミュート/ミュート解除 | 音量をミュート(無音)にできます。もう一度クリックすると戻ります。 |
ディクテーション | 音声入力ができますが、現在(2022年11月)のところ日本語には対応していません。 |
デスクトップを表示/非表示 | デスクトップを表示します(Windows+Dの効果)。 |
タスクビュー | タスクビューに切り替わります。この画面で複数のデスクトップを追加できます。 |
デスクトップ(左/右) | 複数のデスクトップを設定した場合、左側、もしくは右側にあるデスクトップを表示します(Windows+Ctrl+←/→の効果)。 |
ファイルを開く | 設定した特定のファイルを開けます。 |
フォルダを開く | 設定した特定のフォルダを開くことができます。これは便利。 |
ミドルボタン | マウスの中央ボタン(ホイール)のクリックと同じ役目になります。つまり、ブラウザでは「リンク先の新規ウィンドウを開く」……のような効果ですね。 |
入力言語 | IME(日本語入力ソフト)を変更できます。 |
次へ/前へ | 音楽などを聞いているときに次の曲、前の曲に行きます。 |
戻る/進む | ブラウザなどで1つ前の画面に戻る/進む。「進む」は「戻る」を押して戻ったのをやめてもう一回さっき見ていた画面に戻ります。 |
拡大/縮小 | ブラウザや写真を見ているときに拡大/縮小します。 |
新しいブラウザタブ | ブラウザで新しい「タブ」を開いてくれます。メモ帳などでも新規タブが開きます(Ctrl+Tの効果)。 |
画面のキャプチャ | スクリーンショットを撮影しクリップボードに保存します。 |
画面の切り取り | 選択した範囲をスクリーンショット撮影しクリップボードに保存します。 |
絵文字 | 設定した特定の絵文字を入力できます。 |
絵文字メニュー | 絵文字のメニューが出現します。 |
輝度を上げる/下げる | 画面の明るさを上げます/下げます。 |
電卓 | 電卓を起動させます。 |
音量を上げる/下げる | 音量を上げます/下げます。 |
ポインタ速度を変更 | マウスで動かせる「ポインタ(矢印)」のスピードを2つ設定して、それを切り替えられるようになります。 |
再生/一時停止 | 音楽の再生、一時停止ボタンです。 |
精密モード | マウスのスピードをゆっくりにする精密モードへの切り替えができる。「ポインタ速度を変更」との違いはわかりません。 |
高度なクリック(クリック) | クリックを設定できます。たとえば「ダブルクリック」を設定すると、1回クリックするだけでダブルクリックの効果になります(ファイルを開くときに便利)。 |
高度なクリック(モディファイア) | 「モディファイア」という言葉が難しいですが、要はこちらのボタンの役目にできます。 | ただし「高度なクリック」の「クリック」と組み合わせてはじめて効果が現れます。たとえば「クリック+Ctrl」をボタンに設定すると、WEBサイトを見ているときにリンクする箇所上でボタンを押すことで、新規ウィンドウで開くなど。
ものすごい量ですね……。
【Macの場合】設定できる機能
では、今度はMacでMX ERGO Sの拡張ボタンとして設定できる機能を全部紹介しますね。
オススメのものを赤字にしています。
何もしない | 動作を与えない。 |
---|---|
AI Prompt Builderを開く | ChatGPTプロンプトレシピのウィンドウを開く |
ChatGPTを開く | ChatGPTを開く |
Smart Actions | 複数の動作をつないだショートカットを起動させる |
Spotlight効果 | プレゼンなどで使えるスポットライトを始める | デスクトップ(左/右) | Macでは複数のデスクトップを設定できます。その1つとなりの「左側、もしくは右側にあるデスクトップ」を表示します(Ctrl+←/→の効果)。 |
左/右スクロール | 横長い画面などで左・右へ水平スクロールさせます。 |
Launchpad | Launchpad(アプリの一覧)を表示させます。 |
Mission Control | Mission Control(開いているウィンドウやアプリの一覧)を表示させます。 |
デスクトップを表示/非表示 | デスクトップを表示します(F11の効果)。 |
新しいブラウザタブ | ブラウザで新しい「タブ」を開いてくれます。メモ帳などでも新規タブが開きます(Command+Tの効果)。 |
アプリケーションExposé | 今使っているアプリケーション内で開いているウィンドウを一覧で見ることができます(Ctrl+↓の効果)。 |
アプリケーションを開く | 好きなアプリを開くことができます。これは便利です。 |
フォルダを開く | 設定した特定のフォルダを開くことができます。これは便利。 |
ファイルを開く | 設定した特定のファイルを開けます。 | キーボードショートカット | ショートカットを設定できます。たとえばCommand+Cのような。わたしの一番のオススメです。 |
ジェスチャー | ジェスチャーを起動させるボタンにできます(後述しています)。 |
スマートズーム | ブラウザや写真を見ているときにズームします。 |
スピーカーのミュート/ミュート解除 | 音量をミュート(無音)にできます。もう一度クリックすると戻ります。 |
ミドルボタン | マウスの中央ボタン(ホイール)のクリックと同じ役目になります。つまり、ブラウザでは「リンク先の新規ウィンドウを開く」……のような効果ですね。 |
再生/一時停止 | 音楽の再生、一時停止ボタンです。 |
次へ/前へ | 音楽などを聞いているときに次の曲、前の曲に行きます。 |
ウィンドウを閉じる | ウィンドウを閉じてくれます(Command+Wの効果)。 |
ウィンドウを最小化/最大化 | 開いているアプリやウィンドウを最小化/最大化します。 |
画面のキャプチャ | スクリーンショットを撮影します。 |
輝度を上げる/下げる | 画面の明るさを上げます/下げます。 |
戻る/進む | ブラウザなどで1つ前の画面に戻る/進む。「進む」は「戻る」を押して戻ったのをやめてもう一回さっき見ていた画面に戻ります。 |
電卓 | 電卓を起動させます。 |
音量を上げる/下げる | 音量を上げます/下げます。 |
おやすみモード | 「おやすみモード」をON/OFFにします。 |
アプリケーションを切り替える | Command+Tabの効果。 |
コピー | Command+Cの効果。 |
貼り付け | Command+Vの効果。 |
切り取り | Command+Xの効果。 |
元に戻す | Command+Zの効果。 |
やり直し | Command+Shift+Zの効果。 |
ディクテーション | 音声入力がはじまります。 |
ポインタ速度を変更 | マウスで動かせる「ポインタ(矢印)」のスピードを2つ設定して、それを切り替えられるようになります。 |
精密モード | マウスのスピードをゆっくりにする精密モードへの切り替えができる。「ポインタ速度を変更」との違いはわかりません。 |
入力言語 | IME(日本語入力ソフト)を変更できます。 |
絵文字 | 設定した特定の絵文字を入力できます。 |
絵文字メニュー | 絵文字のメニューが出現します。 |
高度なクリック(クリック) | クリックを設定できます。たとえば「ダブルクリック」を設定すると、1回クリックするだけでダブルクリックの効果になります(ファイルを開くときに便利)。 |
高度なクリック(モディファイア) | 「モディファイア」という言葉が難しいですが、要はこちらのボタンの役目にできます。 | ただし「高度なクリック」の「クリック」と組み合わせてはじめて効果が現れます。たとえば「クリック+Cmd(コマンド)」をボタンに設定すると、WEBサイトを見ているときにリンクする箇所上でボタンを押すことで、新規ウィンドウで開くなど。
ちなみに汎用性が高いのは、自分で好きなショートカットを登録できるキーボードショートカットです。
次項で紹介している「ジェスチャー」と組み合わせるのがオススメですよ。
「ジェスチャー」とは?
上で紹介したボタンへの役割の中でも絶対的にオススメなのが「ジェスチャー」です。
では「ジェスチャー」とはなんでしょうか?
説明が難しいのでので、順を追って紹介しますね。
ジェスチャーの仕組み
まずは、ジェスチャーの仕組みについて説明しましょう。
「ジェスチャー」とは、「拡張ボタン」とマウスの上・下・左・右の動きを組み合わせて、ショートカットなどを起動させる仕組みです。
たとえば、ミドルボタン(マウスホイール)のクリックを「ジェスチャー」に指定したとしましょう。
すると、ミドルボタンをクリックしたときとは別に「ミドルボタンを押したままマウスを上に動かす」という動作にもショートカットを設定ができます。
上下左右への動きにショートカットを設定できるので、ミドルボタンだけで合計5つのショートカットが設定可能に!
こちらの画像は、アプリ
でのジェスチャー設定画面です。あくまで例ですが、こんな登録もできます。
マウスの動き | 設定例 |
---|---|
上 | Ctrl+C (コピー) |
下 | Ctrl+V (ペースト) |
左 | Ctrl+X (切り取り) |
右 | Ctrl+A (すべてを選択) |
最大30種類のショートカットを設定できる!
トラックボール「MX ERGO S」の場合、この「ジェスチャー」を6つのキーに設定できます。
つまり、最大で30種類のショートカットが設定できるのです!
ショートカットの数
6種類のボタン
× 5つのショートカット
= 30種類のショートカット
ただし「DPIボタン」は押しながらボールを動かすのが困難なので現実的ではありません。
なので、実質として登録できるショートカットの数は26種類になりますね。
ジェスチャーの設定方法は後述しています。
【参考】効率オタクが「MX ERGO S」で設定している例
では、例として効率オタクのわたしが「MX ERGO S」でやっている設定を紹介しますね。参考になればうれしいです。
ヨスがやっているボタン設定例
ただし、わたしは文章を書くことがほとんど(エクセルはほぼ使わない)で、マウスジェスチャーを駆使している(参考:マウスジェスチャーとは?)という前提です。
MX ERGO Sのボタン設定例
まずは各ボタンへのわたしがやっている登録例です。
WindowsとMacの両方を紹介しています。
1拡張ボタン1 | キーボードショートカット Ctrl+Shift+Tab 左のタブへ移動 |
---|---|
2拡張ボタン2 | キーボードショートカット Ctrl+Tab 右のタブへ移動 |
3マウスホイールを左に | キーボードショートカット 【Windows】Shift+Home /【Mac】Command+Shift+← キャレット(カーソル)より左の文字をすべて選択 |
4マウスホイールを右に | キーボードショートカット 【Windows】Shift+End/【Mac】Command+Shift+→ キャレット(カーソル)より右の文字をすべて選択 |
5マウスホイールをクリック | ミドルボタン ブラウザでクリックしたリンク先を新規タブで開く |
6DPIボタン | キーボードショートカット Enter 「改行」「決定」の役目 |
厳密には「ジェスチャー」を設定し、クリックした動作に上記を割り当てています(後述しています)。
なぜこれらを設定しているのかも簡単に解説しますね。
「拡張ボタン1」と「拡張ボタン2」
「拡張ボタン1」と「拡張ボタン2」には「タブ移動」のショートカットを割り当てています。
タブ移動とは次のような動作のことですね。
この動作が地味に面倒です。この設定をすれば、ブラウザのタブ移動のスムーズさに感動しますよ。
マウスホイールのクリック
マウスホイールのクリックは通常どおりです。
ブラウザ上で、リンクテキストの上でマウスホイールを押すと「新規タブ」で開く設定ですよ。
「マウスホイールを左に」と「マウスホイールを右に」
マウスホイールを左と右に傾けたときの動作は、「文字の選択」に割り当てています。
こちらのようなことが一瞬でできるということです。
文字を入力しているときにコピペを多用する場合、「入力している行」を一瞬で選択できると便利なんですよね。
詳しくは文章を入力するときは「Home」「End」キーをフル活用しようをご覧ください。
DPIボタン
「DPIボタン」はEnterキーを設定しています。
たとえば、クリップボードにコピーした言葉をブラウザで検索したいとき、Ctrl+VDPIボタンでEnterというふうにスピーディーにできて便利ですよ。
MX ERGO Sのジェスチャー設定例
続いて、わたしのジェスチャー設定も紹介しますね。
【拡張ボタン1】ジェスチャー設定例
拡張ボタンはアプリケーションが開く設定にしています。
クリック | キーボードショートカット Ctrl+Shift+Tab 左のタブへ移動 |
---|---|
1上 | アプリケーションを開く |
2下 | アプリケーションを開く |
3左 | アプリケーションを開く |
4右 | アプリケーションを開く |
すでにこれらのアプリを開いている場合、アプリ間を行き来するのに便利なんです。
具体的には、わたしがよく使う「Google Chrome」、Adobe Illustrator、メモ帳、Evernoteを設定していますよ。
【拡張ボタン2】ジェスチャー設定例
手元に近い「拡張ボタン2」にはパソコンの基本動作を割り当てています。
クリック | キーボードショートカット Ctrl+Tab 右のタブへ移動 |
---|---|
1上 | コピー |
2下 | 貼り付け |
3左 | 切り取り |
4右 | キーボードショートカット 【Windows】Ctrl+A/【Mac】Command+A すべて選択 |
とはいえ、設定しているものの、ほぼ使っていません(笑)。
左手でひじをついて、マウスだけを触っているときに使えたらいいかなーと思って設定しています。
【マウスホイールを左に】ジェスチャー設定例
マウスホイールを左にしたときのジェスチャーは、次のように割り当てています。
Windows | Mac | |
---|---|---|
クリック | キーボードショートカット Shift+Home キャレット(カーソル)より左の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Command+Shift+← キャレット(カーソル)より左の文字をすべて選択 |
1上 | キーボードショートカット Shift+PageUp キャレット(カーソル)より上の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Shift+Command+↑ キャレット(カーソル)より上の文字をすべて選択 |
2下 | キーボードショートカット Shift+PageDown キャレット(カーソル)より下の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Shift+Command+↓ キャレット(カーソル)より下の文字をすべて選択 |
3左 | キーボードショートカット Home キャレット(カーソル)を行の左端に移動 | キーボードショートカット Command+← キャレット(カーソル)を行の左端に移動 |
4右 | キーボードショートカット End キャレット(カーソル)を行の右端に移動 | キーボードショートカット Command+→ キャレット(カーソル)を行の右端に移動 |
ホイールを左に傾けたときに「キャレット(カーソル)より左の文字をすべて選択」という役目にしているため、その補助的な動きが感覚的にできるようにしています。
【マウスホイールを右に】ジェスチャー設定例
マウスホイールを右に入れたときのジェスチャーも「マウスホイールを左に入れたとき」とまったく同じ設定にしています。
Windows | Mac | |
---|---|---|
クリック | キーボードショートカット Shift+End キャレット(カーソル)より右の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Command+Shift+→ キャレット(カーソル)より右の文字をすべて選択 |
1上 | キーボードショートカット Shift+PageUp キャレット(カーソル)より上の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Shift+Command+↑ キャレット(カーソル)より上の文字をすべて選択 |
2下 | キーボードショートカット Shift+PageDown キャレット(カーソル)より下の文字をすべて選択 | キーボードショートカット Shift+Command+↓ キャレット(カーソル)より下の文字をすべて選択 |
3左 | キーボードショートカット Home キャレット(カーソル)を行の左端に移動 | キーボードショートカット Command+← キャレット(カーソル)を行の左端に移動 |
4右 | キーボードショートカット End キャレット(カーソル)を行の右端に移動 | キーボードショートカット Command+→ キャレット(カーソル)を行の右端に移動 |
【マウスホイールをクリック】ジェスチャー設定例
マウスホイールをクリックしたときのジェスチャーは、デスクトップ上の表示に関するものにしていますよ。
クリック | ミドルボタン |
---|---|
1上 | 【Windows】タスクビュー/【Mac】Mission control |
2下 | デスクトップを表示/非表示 |
3左 | デスクトップ左 |
4右 | デスクトップ右 |
たぶん、だれがやっても使いやすい設定だと思います。
【DPIボタン】ジェスチャー設定例
「DPIボタン」にはジェスチャーを設定していません。
クリック | キーボードショートカット Enter 「改行」「決定」の役目 |
---|---|
1上 | − |
2下 | − |
3左 | − |
4右 | − |
なぜなら物理的にジェスチャーがしにくく、現実的ではないからです。
MX ERGO Sのポイントとスクロール設定例
ボタンへのカスタマイズだけでなく、ポインタやスクロールの設定も忘れずにしましょう。
まず、
の左メニューから「ポイントとスクロール」を選択してください。ポインタの速度
まずは、ポインタの速度をお好みにしましょう。
次のように「%」で変更できます。
わたしは60%にしています。
スクロール速度
マウスホイールで上下にスクロールするときの速度も変更できます。
Macでは次のように「100%」にしています。
これは100%が絶対にオススメです。
Windowsでは次のように「スムーズ スクロール」を使えます。
これも「オン」にしておきましょう。
水平スクロール
そして、一番忘れてはならないのは「水平スクロール」です。
これは必ず「オン」にしましょう。
ここを「オン」にすると、DPIボタンを押しながらマウスホイールを回したときに、水平スクロール(横スクロール)になります。
MX ERGO Sのカスタマイズ方法
最後に「
」を使ったMX ERGO Sのカスタマイズ方法を紹介しますね。アプリ「Logicool Options+」を起動させる
公式のドライバ(アプリ)は「
」です。これを起動させるために、次のようなアイコンをクリックして開きましょう。
このアプリをダウンロードしていない場合は、こちらからどうぞ。
トラックボールを登録する
通常は次項へ行ってください。
をインストールすれば自動で追加されます。もし、されている場合はここを飛ばしてアプリが開いたら、今度は自分の持っているトラックボールを登録しましょう。
「+デバイスの追加」をクリック
画面右上にある「+デバイスの追加」をクリックします。
自分の持っているトラックボールを選択
すると、次の6つの選択肢を選ぶ画面になります。
6つの選択肢
- Logi Bolt レシーバー
- Logi Unifying レシーバー
- Logi USB レシーバー
- Spotlight レシーバー
- R500 レシーバー
- Bluetooth
この中から自分がトラックボールをパソコンに繋いでいるものを選び、トラックボールの品名を選択しましょう。
これで、持参しているトラックボールが
のアプリ内に追加されました。トラックボールをクリック
登録した「トラックボール」の画像をクリックしましょう。
上の画像の場合、左側のマウスが「MX ERGO S」ですよ。
わたしの場合、2つのマウスが表示されてますが、通常は1つしか表示されていません。
どのアプリを使っているときの設定をするのかを選ぶ
次は「どのアプリを使っているときの設定をするのか?」を選択します。
アプリごとに設定を変えられるんです!
は、ウィンドウの右上に、次の画像のような部分があるので、ここでどのアプリの設定をするのかをアイコンをクリックして選びましょう。
左端にあるアイコンは、全アプリ共通の設定です。通常はこれを選択しておけばいいでしょう。
なお「EXCEL」を使っているときはこの設定、「Adobe Illustrator」を使っているときはこの設定……のようにしたいときは、右端の「+」マークを押してアプリを追加します。
ボタンの役割を選ぶ
そして、ボタンの役割を選びます。
画面上にあるボタンの上でクリック
では設定したいボタンを選びましょう。
次のような画面になっているはずなので、設定したいボタンの上をクリックします。
たとえば、マウスの中央ボタンの設定をしたいときは下記画像の部分をクリックします。
役割を選択
あとは、ウィンドウの右にある一覧(先述したボタンの役割)から好みのものを選べばOKです。
「キーボードショートカット」を設定したい場合は、次の画像のように「キーボードショートカット」をクリックしたあと、出てきた入力欄をクリックします。
入力欄をクリックした状態で割り当てたいショートカットキーを押せば、そのショートカットが反映されますよ。
上の例ではShift+Ctrl+Tabを入力していますね。
【補足】ジェスチャーの設定方法
ジェスチャーを設定するときは、すこし複雑なのでこちらで紹介します。
「ジェスチャー」を選択
右の「アクション」から「ジェスチャー」を選択します。
ジェスチャーのテンプレートを選択
「ジェスチャー」のすぐ下にあるプルダウンメニューから、ジェスチャーのテンプレートを選択します。
実は、最初から用意されている「5種類のテンプレート」と「カスタム(自分で自由にいじれる)」が選べます。
- ウィンドウ ナビゲーション
- 左右のデスクトップを切り替えたり、デスクトップを表示させたりといった動作。
- メディアコントロール
- 音楽を聞いてるとき向けの設定。「再生」や「次の曲」など。
- アプリのナビゲーション
- アプリを切り替えるときに便利な設定。
- ズーム/回転
- 拡大/縮小させたり、回転させたりと、グラフィック系のアプリに向いた設定。
- パン
- 上下左右にスクロールするExcelをよく使う人向けの設定。一般的に一番オススメ。
- カスタム
- 自由に設定をカスタマイズできる。効率化マニア向け。
Excelをよく使う人は「マウスホイール」をジェスチャーにして「パン」を設定をしておくと幸せになれますよ!
【カスタムの場合のみ】各方向に役割を設定する
「カスタム」を選択した場合は、プルダウンの直下にある欄から設定したい方向を選択しましょう。
すると次のような画面になり、クリックしたときと、マウスを上下左右に動かしたときの設定が1つ1つできますよ。