こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は、「◯◯ちゃんのパパは協力的でいいねー」というセリフについて。
いやー、これを聞くたびに日本って絶望的だなぁと思います。
「協力的」なパパって?
「協力的なパパ」という言葉がどういうときに使われるのかというと……
- ママが家事をしているときにパパが子どもを外に連れていく
- ママが友達と飲みに行くときにパパがその間に子どもを見る
- パパが休みの日に洗濯を干す
- パパが休みの日に料理を作る
- パパが子どものおむつを変える
こんなパパたちです。
「すてきなパパだね♪」って思いますか?
いえいえ……これって……

あたりまえのことですやんっ!!
……です。
よく考えてください! 全部、父親としてやることが当たり前のことですよね?
ママが飲みに行くときに、誰も見る人がいないから子どもを見るとか! ほかに誰が見るんじゃい?!
まじか?! まじか?!まじか?!
日本の父親って、この程度で「協力的」って言われるほどのレベルなのか?!
子育ては「協力」なんて言葉を使う以前のもの
子育ては離婚など、もろもろの理由で片親になっている方でない限りは、両方の親がするものです。
わたしが子どもたちとスーパーに買い物に行ったり、公園で遊んでいるのを見かけたら「協力的なパパだな」と思う人がいるかもしれませんが、

自分の子どもを見るのってあたりまえですよね? だって、親ですから。
母親の方が「親度」とか「親パワー指数」が高いんですか? いやいや、そういうのありませんから。
何が言いたいかというと、やることが当たり前のことをやっているだけなのに「協力的」という言葉をわざわざ使う必要がないということ。
あそこのママは子育てに積極的で協力的だね!
……なんて言わないのと同じですよ?
日本では変な言葉がはびこっている
ただ、わざわざ「協力的」という言葉を使いたくなる気持ちもわかります。
以前の記事でも書いているのですが、日本には変な言葉がたくさんはびこっているのと同じ理由です。
自分の子どもの面倒を見るなんて当たり前すぎるのに「イクメン」って呼んだり、家族といっしょに出かけるなんて普通なのに「家族サービス」と呼んだり……。

つまり、そのくらい日本の父親が家事や育児をやらないということですね……。
外国の方に『イクメンて何?』て聞かれて解説したら『それ、ファーザーじゃないの?』とキョトンとされた……ってツイートを前に見たのを思い出しました。父親は育児しないがデフォルトになってるんですかね、日本って。実際はシングルファーザーとかいるのに。
— Aira Tsukushi (@tzukushiaira) June 27, 2017
とりあえず、日本語の「イクメン」に対応する英語は間違いなく「father」ですよ(笑)。ただの父親です。
パパが協力的なんじゃなくてママが協力的すぎる
本当に日本のママたちに言いたいんですけど、「協力的」なのはパパではありません。
ママたちが、「パパのやっている仕事」に異常に協力的なだけですよ。遅い残業で帰ってきても「仕方がない」と我慢しますからね。
もっと言えば、ママたちが、「パパの務めている会社」に協力的すぎるなんです。
知っておいてほしいのですが、多くの会社はあなたの夫のことなんて「ただのコマ」だと思っているということを。世の中には子どもがインフルエンザになったら帰宅禁止というクソ企業もありますからねぇ……。
「夫が家事も育児も手伝わない」という今の現状を打破するには、ママ側が動くことも大切です。
パパの働き方がオカシイという声を上げること、子育ては両方の親がすることだと夫に教えること。
ぜひ声を上げてみてください。
さて、今回はずっと気になっている「パパが育児に協力的」という言葉について書きました。
その行動自体は当たり前のことですが、「すてきなこと」です!
わたしが言いたいのは、そんな「当たり前のこと」ごときにママたちが感動する時代が早く終わってほしいなあとという願いです。
それって、今の日本で「うわぁ! ちゃんと隣町まで道路で繋がっている!」と感動してるのと同じレベルですから……。
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