子ども向けのアニメの女の子が型にはまりすぎてて問題な件

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

子どもが日常的に見る「テレビアニメ」。

わたし、もともとイラストとかマンガを描いていたくせに、自分の子どもにはアニメを見せたくないんです。

その理由は子ども向けのアニメの「女の子像」が偏っているから。

今回はアニメの中に登場するヒロインが子どもたちに与える悪影響について考えてみました。

子ども向けアニメのヒロインとは?

アニメや漫画や絵本の中の女の子のキャラクターって設定が偏っていますよね。

特に「男性キャラが中心の漫画」に出てくるヒロイン的なキャラは、次のような特徴があります。

女の子のキャラクターによくある特徴

  • 真面目
  • 恋愛に憧れる
  • オシャレに関心がある
  • 優しい
  • 受動的
  • 可愛い物が好き
  • ピンクが好き

困ったことに、特に小さい子向けのアニメキャラはその傾向が強い気がします。

アンパンマン』『おかあさんといっしょ』『はなかっぱ』『ドラえもん』 など。

ドラえもんの主要キャラで考察

たとえば、『ドラえもん』を例に出しましょう。

主要キャラクターはこちらですよね。

ドラえもんの主要キャラクター

  • のび太
  • ドラえもん
  • しずか
  • ジャイアン
  • スネ夫

どっちでもいいけど、漫画では「しずちゃん」になっています。英語版では「スー(Sue)」です(笑)。

名前はどうでもいいんですよ。それよりもこの主要キャラを見て気になりませんか?

女の子が1人しかいないんです。

もちろん『ドラえもん』はもともと男の子向けの漫画。なので男の子中心なのは仕方がないのもわかっています。でもすごく気になるんですよ。

主要キャラ5人の性格を見てみましょう。

のび太ドジで勉強できない子の代表
ドラえもんお助けキャラ代表
しずか真面目な子代表
スネ夫お金持ちの子代表
ジャイアン悪ガキの代表
ドラえもんの主要キャラ5人

すっごく大雑把ですけどこんな感じでしょう。どこにでもいる小学生グループの代表という感じです。

これ、問題点がわかりますか? こちらの図を見ればわかりやすいかも。

しずか真面目な子代表
のび太ドジで勉強できない子の代表
ドラえもんお助けキャラ代表
スネ夫お金持ちの子代表
ジャイアン悪ガキの代表
ドラえもんの主要キャラ5人

そう。男の子にはバリエーション(多様性)があるのに、女の子にはないこと。

しずかちゃんが男の子だったほうがマシかもしれません。

「女の子」の性格が1人の人間に凝縮されすぎている

女の子は しずかちゃん1人であるがゆえに、こんな公式が成り立っています。

成り立っている公式

女の子 = おとなしくて、きれい好きで、真面目な子

グループ内にほかにも女の子がいればマシでした。乱暴でガツガツした女の子キャラとか。

でも女の子がしずかちゃん1人なので、
1人1人で違う「女の子の個性」がたったひとつの性格に凝縮されているように見えるんです。

つまり、女の子の性格が1つしか提示されていないんですね。

『ドラえもん』は国民的アニメ。女の子もいっぱい見ているので、この辺をなんとかしてほしいです。

ほかのアニメも同じ構図

『ドラえもん』は古いアニメなのですが、新しいアニメでもそういう構図はあります。

たとえば、子どもたちに人気の『妖怪ウォッチ』も(もう古いかな?)。

参考: テレビ東京・あにてれ 妖怪ウォッチ

男の子キャラはいろんな個性があるのに、唯一主要キャラに入っている女の子「フミちゃん」は型にはまったような「女の子キャラ」です。

まさにしずかちゃんと同じような感じ。女の子って男の子と比べて個性がないわけじゃないですよね?

たとえば、こんな個性の女の子キャラがいてほしい。

  • 偉そうな子
  • オドオドした子
  • ふざけんぼうの子
  • 真面目な子
  • やたら車に詳しい子
  • 野生児のような活発な子

なのに、アニメの中の女の子はそういうのが見えてこないんです。

これを女の子も男の子も問わず、全国の子どもたちが見ているんですよね……。

とりあえず「女キャラは恋愛に興味もたせとけ!」的な乱暴な設定も多いです。

『クレヨンしんちゃん』に出てくるしんちゃんの妹(赤ちゃん)なんて、すでに恋愛感情を持っていますからね……。イカれてる。

「たかがアニメ」ではない

これ、たかがアニメ……って問題ではないんです。

こういう視聴率の高いアニメがこぞって「女の子はこうあるべき!」を表現しているんですよ?

それを見て子どもは学びます。逆に男の子キャラは多様性がありますよね。

女の子に多様性が認められているというメッセージが日本のアニメ、漫画、絵本の中で出してほしい。

今の日本では「女の子が未来の可能性を限定している」傾向があります。女の子だからムリだろうと。

性別を理由になにかを諦めるなんて馬鹿げているにもほどがありますよ。

多角的視点を持った作品がお茶の間をにぎわすようになってほしいなあと切に思います。『おさるのジョージ』とか見習ってほしいわ。

そもそもですが、国民的アニメにおいては女の子の主人公率が低いです。

ちびまる子ちゃん』は例外ですが、圧倒的にまる子の周りの男子キャラの個性の方が強いですよね。

男の子が主体で女の子はその補佐的な役目……という役割分担を知らないうちに植え付けられるのを何とかしてほしいです。

そうそう。結婚して名字を変えるのは女性が9割という現実も、社会の主役は男性という考えを強調していますよね。こちらの記事もどうぞ。

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