夫婦別姓の意識調査・アンケートは質問次第で偽りのデータになる

2020年4月20日追記: このブログでも応援していましたが、「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」さんがクラウドファンディングの目標金額を大幅に超え大成功させました!! ご協力くださったかた、ありがとうございます!!

こんにちは! 夫婦別姓を実行しているブロガーのヨス(プロフィールはこちら)です。

今回は「夫婦別姓」についてのアンケートについてです。

よくアンケートで「夫婦別姓に賛成?」のようなものがありますが、質問の仕方で回答結果がぜんぜん違うというお話をします。

夫婦別姓に反対する人が多い?!

先日、Yahoo!ニュースで夫婦別姓に対する意識調査が行われていました。

そのアンケートではこんな結果になったそうです。

  • 夫婦別姓に賛成: 41%
  • 夫婦別姓に反対: 54%

参考: 夫婦別姓、認めるべき? - Yahoo!ニュース 意識調査

これだけを見ると、賛成より反対の方が多いという風に見えますよね。

夫婦別姓に賛成の人が圧倒的に多い?!

では今度は「マイナビ」の行ったアンケート結果を見てください。

  • 夫婦別姓に賛成: 74%
  • 夫婦別姓に反対: 23%

参考: 夫婦別姓、どう思いますか? | マイナビニュース

ほぼ同時期に行われたアンケートなのに、なんでここまで結果に違いが出たのでしょうか?

じつは「質問の仕方」が原因です。

この2つのアンケートでは質問の仕方が全く違っていたんです。

2つのアンケートの質問を比べてみる

ではYahoo!ニュースとマイナビの質問 & 選択肢がどんなのだったかを見てみましょう。

【Yahoo!ニュース】夫婦別姓、認めるべき?
  1. 夫婦別姓を認めるべき
  2. 夫婦別姓を認めるべきでない
  3. その他/分からない
【マイナビ】夫婦別姓、どう思いますか?
  1. 結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき
  2. 結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき
  3. 結婚したら全員が「夫婦別姓」にするべき
ヨス

まったく違う質問になっていますよね。

「Yahoo!ニュース」の質問の問題点

まず、「Yahoo!ニュース」の方の質問に問題点があります。

それは、成立するかもしれない制度が「選択制」ということが全く伝わらない書き方である点。

これは、回答者に誤解を与えかねる質問だと思います。

そもそも、姓に興味のない方は、世間で騒がれている「夫婦別姓制度」が「結婚後に同じ名字にしてもよいし、別々にしてもよい制度」という認識がありません。

言葉では知っていても、ちゃんと理解していないことでしょう。その点において、この質問では不十分です。

逆に「マイナビ」の方の回答は丁寧ですね。

一番上の回答の「結婚したら『夫婦同姓』か『夫婦別姓』か選べるようにするべき」が「選択的夫婦別姓制度」の説明の要約にもなっています。

ちゃんと理解した上で回答してもらえそうです。

実は完全に同じ回答

この2つのアンケートですが、言葉は違うのですが、全く同じ回答なんですよ(下の表参照)。

「Yahoo!ニュース」と「マイナビ」の回答の比較
Yahoo!ニュース マイナビ
夫婦別姓を認めるべき 結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき
夫婦別姓を認めるべきでない 結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき

Yahoo!ニュースの列の上側の段「夫婦別姓を認めるべき」を見てください。

「夫婦別姓」を認めた世の中は、マイナビの列にある「結婚したら『夫婦同姓』か『夫婦別姓』か選べるようになる」という状態なんですね。

ヨス

同じ意味ですね。

そして、今度はYahoo!ニュースにある「夫婦別姓を認めるべきではない」というところ。

これは、つまり「結婚したら全員が『夫婦同姓』にするべきだ」ということです。完全にイコールですよね。

受ける印象が笑えないほど違う

さて、文面を見比べましたが、受ける印象が違いすぎることにお気づきでしょうか?

全く同じ内容を書いているにも関わらず。

Yahoo!ニュースの方の質問&回答はこんなイメージです。

「夫婦別姓(既述したが、正しく『選択的夫婦別姓』と書くべき)」だけをまな板の上に置いて、「こんな異端児(夫婦別姓)の案があるんだけど許すべきか否か?!」という裁きの鉄槌を一方的に喰らわせている

標準が「夫婦同姓」、現れた異端児「夫婦別姓」という構図が強化されていて公平じゃありません。

逆にマイナビの質問&回答は、「夫婦別姓」と「夫婦同姓」を対等な対象として、偏見なく同等な扱いでまな板の上に乗せています。

それをふかんして見ながら「どうするべきかな?」と意見を聞いているイメージです。フェアですねー。

ヨス

どちらが感情的な意見を煽りやすいか、一目瞭然ですよね。

本当は「選択的夫婦別姓」に反対している人は少数派な感

夫婦別姓に反対している人が多そうなイメージがありますが、今まで見てきたように、かなり怪しいですね。

最後にもう一度「夫婦別姓に対する意識調査」の質問&回答の問題点をまとめます。

  • 「選択的」というのが伝わっていない(既婚の人もまるで別姓にしなければならないように思われている)
  • 「夫婦別姓はよくない」という偏見ありきの質問になっている
  • 質問が「あなたは夫婦別姓にしたいですか? / したくないですか?」の意味で伝わっている(気がする)

感情的で反射的に出たような回答ではなく、ちゃんと冷静に考えた「論理的な回答」が聞きたいものです。

これは前から思っているのですが、名称を「選択的夫婦別姓制度」じゃなくて「選択的夫婦同姓制度」に変更するだけで賛成が増えるでしょうね。

だれか試して(笑)。

さて、今回は「夫婦別姓に関する意識調査」という名目でも、質問次第で偽りのデータになることを紹介しました。

大手の行ったデータだからって、鵜呑みにする前に質問&回答を分析する必要がありますね。

公平な意見が欲しいのではなく、期待する答えを求めている場合、質問に小細工することは意図的にできますから。

ちなみに、「夫婦別姓に賛成か? 反対か?」という質問そもそもがズレています……。

パートナー

この記事、おもしろかったわ。ほかに似た記事ないん?

ヨス

夫婦別姓のカテゴリ」にあるきん、そっち見てや。

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