こんにちは! ブロガーのヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしは主夫をしながら、ブログやSNSを軸にいろいろな活動をして生活しています。
今回はそんな「家事をする男性」、特に「弁当を作る男性」なら経験したことがある内容です。
それが「それって愛妻弁当?」という不愉快な質問。
目次
「それって愛妻弁当?」に対する違和感とは?
わたしが会社勤めをしていたころ、基本的に自分で作ったお弁当を持って行っていました(作ってもらうこともあったけど)。
すると、こんな質問をされることがあるのです。
そう。「それって愛妻弁当?」という質問です。
なるべくランチ代を節約したいので、勤務初日からお弁当の持ち込みは必須になってくるんですね。
その初日にわたしが弁当を取り出したのを見られると、どの職場でも必ず聞かれていました。
もちろん、わたしが作った弁当なので「いえ、自分で作りました」と答えると、さらに返ってくる返答が決まりきって「すごーい!」です。
もうね。いいかげんにやめてほしいんですよね。
では、この「違和感」を考察してみます。
「愛妻弁当」という表現に対する違和感
まず「愛妻弁当」という言葉に対する違和感です。
「愛妻弁当」という変な複合名詞。このセンスの悪い日本語って誰が考えたんでしょうね?
「愛妻」ですよ、「愛妻」。「愛する妻」って意味ですよ。
弁当にそんな言葉付けなくていいじゃないですか。
結婚してたら「妻を愛する」というのは前提としてあると思うんです。「愛」なんて付ける必要ないでしょ。
そもそも日本語でこういう「愛」を付ける表現は、明らかにバカにしています。
「愛妻家」なんて言葉もそう。「妻を大切にすること」が特別扱いされるこの国っていったい……。
「妻が作った」と勝手に決め付ける違和感
そして2つ目の違和感は、わたしが作った弁当なのに勝手に「妻が作った弁当」と決めつけられることです。
これね、本当に頭にきますよ。
女性が弁当を持ってきていても誰一人として「『愛夫弁当』ですか?」 とは質問しないはず。
100人いてもたったの1人も聞かないはずです。
それは、「弁当を作る」という仕事が女性の仕事だという決め付け、つまり性別役割分業が思想の元にあるからなんですね。
性別に関係なく、弁当ぐらい自分で作れるでしょ?
男性が弁当を作るだけで「すごい」と言われる違和感
そして極めつけの違和感は「すごーい!」です。
弁当作るのってそんなに技術が必要なんですか?
わたしが作っている弁当なんて、めっちゃがんばってもこんなレベルですよ?
わたしを含め、普通の弁当って前日の晩ご飯の残りと、冷凍食品を詰め込むぐらいですよね?
もちろん「おせち料理」みたいな弁当を持っていけば、すごいと言われるでしょうが。
とにかく、ただ単に男性が弁当を作っただけなのに、それにいちいち「スゴイ」と褒めるのはバカにされている気になります。
幼稚園児がひらがなを書けたときの「すごーい!」みたいに聞こえます。
そういえば、西洋人の友だちが「日本人は箸を使える外国人を見るといつも『すごい』って言う。バカにされている気持ちになる」と言っていたのを思い出しました。
「それって愛妻弁当?」の向こう側に見えるものは?
なぜ男性が弁当を作っていっただけでこんな状況になるのでしょうか?
「それって愛妻弁当?」の向こう側に見えるものを考えました。
日本は性別役割分業的思想がひどい
「すごい」と言われるのは「男性なのに『弁当を作る行為』をするなんてすごい」という意味なのかもしれません。
「女性が弁当を作るのが当たり前の世の中なのに、そこをあえて男性がやるなんてスゴイ」ということですね。
本当にいいかげん、こういう性別役割分業的な思想、なくなってほしいです。
料理の苦手な女性もいっぱいいるし、料理が得意で作りたいと思っている男性もわんさかといるのは当然のことです。
だって料理を作りたいという欲に性別は一切関係ないですからね。
出生率が増えない原因が「愛妻弁当」という言葉の向こうに見える
何十年前の日本と違い、共働きの夫婦はかなり多いですよね?
それなのに弁当を作る業務をはじめとする家事の割合が女性側に偏りすぎです。いまだに。
そんな夫婦が子どもを持つとさらに女性の負担が増えるのは目に見えています。
「だってオレ、家事苦手だし……」
いや、ただ単にやってないから苦手だと思い込んでいるんですよ。だって、会社で普通に仕事やってるでしょ?
家事ができない男性は生産性が低い
家事もできないレベルの人間なんて、会社でも生産性の高い仕事ができているとは到底思えません。
だって、夫婦共働きで片方に家事を押し付けるなんて、どう考えても効率が悪いからです。
平日の夫の帰りが遅いのなら、休日はせめて半分はやりませんか? 平等に。
家事は共同生活者に平等に分担するべきですからね。
そして困ったことに、家事を一切しない男性にかぎって、「あいつは仕事ができないッ!」と会社で文句ばかり言ってるんですよね。
「いや、お前が仕事できないんや!!」って言ってあげてください。
追記:「愛妻弁当ですか?」の発言はセクハラです
この「愛妻弁当ですか?」の発言は、広義で言うとセクハラに該当します。
「セクハラ」は男性から男性、女性から男性にも発生するので、知っておいてくださいね!
今回は、わたしの職場が変わるたびに、また職場に新しいスタッフが入ってくるたびに体験したことについて書きました。
やはり、こういう質問が出ること自体、男女差別がひどい国だという実情を表していると思います。
こちらは関連記事です。
Twitterではこの記事のような内容のつぶやきをよくしています。
この記事を気に入った人はぜひフォローしてくださいね♪
「夫婦別姓」の書籍を出版しました!
Amazonの電子書籍で、夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!
あなたの「想い」を「発信」してみませんか?
もし、この記事を見て共感してくださったなら、あなたも発信してみませんか?
わたしの著書『読まれる・稼げる ブログ術大全』では、ブログをこれからはじめたい人、発信をはじめたいと思っている人に必要な情報がすべて詰まっています。
ただ闇雲に発信するのではなく、「伝わりやすさ」がもっとも重要です。
ぜひ、あなたの考えている「社会のここがおかしい」をブログやSNSで正しく発信しましょう。