「女性がいると華やかだ」はなぜ問題? 褒めているように聞こえる偏見について

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

ときどき「女性がいると華やかになるよね」のようなセリフを耳にしますよね。

このセリフは、一見褒めているかのように見えるやっかいな言葉です。

本記事では褒めているように聞こえる偏見について紹介します。

「白人がいると華やかになる」という意見を聞いた

先日、こんな記事を目にしました(太字はヨスがしました)。

そんな谷川は「やっぱロシア選手が出ないと華やかさに欠ける。とても」「白人の方々を見るだけで華やかになるじゃないですか」「美しい女性をね、イシンパエワ選手(女子棒高跳び・エレーナ・イシンパエワ)とかクリシナ選手も、ほんといい選手ですし」と力説していた。

マラソン選手の谷川真理が人種差別とも取れる発言 - ライブドアニュース

ロシアの陸上選手のドーピング疑惑でリオ五輪に出場できない……みたいな話になったときの話です。

それに対し 「白人選手がいないとねー、白人を見るだけで華やかになる」的なことを言ったそうです。

これは「白人=華やか」というステレオタイプが爆発していますよね。

ソレを「偏見」って呼ぶんだよという記事で、黒人に対する偏見について触れましたが、まったく同じ構図です。

黒人を見たら、全員がヒップホップ好きで、バスケットボールが上手だと思っているんでしょうね。

「華やか」は相対的な言葉である

少し考えると「華やか」な要素はマラソン競技に必要ないですよね。本質的に。

「華やかさがあったほうがいい」という意見もあるでしょう。

でも「容姿の華やかさ」は勝敗には反映されないので、マラソンにとって容姿はどちらでもいいものです。

そもそも「華やか」とは相対的な言葉ですよね。

化粧をしっかりとして「華やか」だと思われている女性でも、ある人にとっては「ケバい(← 死語か?)」ということは往々にしてあります。

そして一番の問題は「白人=華やか」と決めつけていること

これに対し、「褒めているんだからいいのだ」や「尊敬しているんだからいいんだ!」と言う人がいます。

「褒めているから偏見ではない」という意見は、激しく論点がズレていますよ。

その発言にネガティブな気持ちがあろうと、ポジティブな気持ちがあろうと、一緒くたに決めつけていることが偏見そのものだからです。

『細いね』『目が大きいね』が褒め言葉だと思っているの?」でも触れています。

では、華やかではない白人はどうしたらいいんですか?

あなたは華やかじゃないから白人らしくない」……ともう1回攻撃しますか?

「基準に当てはまらない多数の人たち」を否定する

女性がいると華やかになるじゃないですか」発言の一番の問題は、女性に足かせを作ることです。

「足かせ」とは次のようなものがあります。

女性への足かせ例

  • 女性は華やかであるべきだ
  • 化粧をしない女性は女を捨てている
  • 女はスカートだろ
  • 料理ができない女はダメ
  • 髪の短い女は女と認めん

このような足かせは個性豊かな女性たちを同じ方向に強制的に向かわせる画一的圧力になります。

その結果として「基準に当てはまらない多数の人たち」を否定することにもなるのです。

化粧なんてしたくないのに、女性はそうしないといけないことになっているから仕方なくする……という感じ。

なお、わたしがおこなったアンケートによると、半数の女性は仕方なく化粧をしているという結果になりました。

とはいえ「足かせ」を支持する人たちもいます。

そういう人はただ単に運良く「足かせ」を足かせと思わない人です。

つまり、女性はこうあるべきという姿に共感でき、無理をしなくてもそれを体現できる運のいい人たちです。

本記事では、白人に対する偏見から、よく耳にする性別の偏見についてまとめました。

本当に気をつけたいのは、「褒めているから偏見じゃない」と思い込んでいること。

その偏見で肯定化されている影には、否定されている人たちがいっぱいいることを知っておきましょう。

Twitterではこの記事のような内容のつぶやきをよくしています。

この記事を気に入った人はぜひフォローしてくださいね♪

 Twitter

「夫婦別姓」の書籍を出版しました!

Amazonの電子書籍で、夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!

あなたの「想い」を「発信」してみませんか?

もし、この記事を見て共感してくださったなら、あなたも発信してみませんか?

わたしの著書『読まれる・稼げる ブログ術大全』では、ブログをこれからはじめたい人、発信をはじめたいと思っている人に必要な情報がすべて詰まっています。

ただ闇雲に発信するのではなく、「伝わりやすさ」がもっとも重要です。

ぜひ、あなたの考えている「社会のここがおかしい」をブログやSNSで正しく発信しましょう。