ジェンダーって? 社会・文化的に作られた幻想を指す言葉

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

テレビなどを見ていると「ジェンダー」という言葉もときどき耳にするようになりました。これってどういう意味なのでしょうか?

今回はこのブログでもときどき書いている「ジェンダー」について詳しく紹介いたします。

ジェンダー=社会的に作りだされた「性」のこと

「ジェンダー」という言葉を「Wikipedia」で調べてみるとこのように書かれています。

先天的・身体的・生物学的性別を示すセックス(英語: sex)に対する、「社会的・文化的な性のありよう」のことを一般に日本ではジェンダーという

ジェンダー - Wikipediaより引用しました。

生物学的な性を「性(sex)」と言います。

わかりやすく言うとオス・メスのことです。つまり「性」は身体の違いのみを表します。

それに対して、社会的に作り出された社会的・文化的な性のありようのことを「ジェンダー(gender)」と呼びます。

あくまでカタカナ英語「ジェンダー」という言葉についての話で、英語の「gender」は英語圏では単に「性別」の意味で使われています。

「ジェンダー」は生まれつきの特性ではない

つまりジェンダーとは、その性別に生まれたことによる特性ではありません。

文化・社会の中で後付けされた性のことです。つまりこういう考え方のことです。

  • 女性はこういうもの
  • 男性はこういうもの

たとえば、女性はピンク、男性はブルーとか、男は仕事、女は家事・育児というのもジェンダーです。

ヨス

性別とは関連性がないものですから。

女性だからって全員が全員、生まれつきピンクが好きとか、100%ありえないですよね。

完全に文化の中で後付けで「なんかピンクは女って感じぃー♪」というノリ(?)で作ったものです。

「男は外で働くべき」というジェンダー

男性は外で働く方が向いていて、男性が外で働くべきであると言われています。

でもわたし個人の話ですが、ずっと心の底から「(外で)働きたくない」って思っています。

ヨス

実際に今思うと、ブロガーをやる前は、サラリーマンとしてよく頑張ってこれたなぁと思います。

もちろん外で働いたからこそ得たものも多いのかもしれませんが、それはともかく今は家で家事・育児をしながら仕事ができて幸せだなと思っています。

「女性は家事育児」とうジェンダー

逆に、女性は生まれつき子育てや家事に向いているかのように言われています。

このブログでもいつも書いていますが、それはありえない幻想です。

女性だけが「母性とやら」を生まれつき持っているとか、おとぎ話にもほどがあります。

わたしの周りを見ても「子育てが苦手」とか「家事なんて嫌い」と言っている女性って少なくないんですよね。

ヨス

ちょっと考えればわかるのですが、そういうものは個体差でしょう。

家で家事をするより外で働くのが好きっていう女性もいれば、家でいるのが好きって方もいる。

そこを性別が女性というだけで一緒くたにすると、規格外になる人に対する風当たりが強くなるのです。

しかも莫大な数の人が規格外だから問題になっているんです。

「第3のジェンダー」がある民族も

ところで、ジェンダーが「作られたもの」ということを証明するのに、おもしろい例があります。

以前、本で読んだのですが、太平洋上のある民族には、女性、男性、そして第3のジェンダーがあるそうです。

その民族では、ジェンダーが「女性」の人は農耕をし、「男性」の人は漁をします。

そして第3のジェンダーこと「トゥ・トゥ・ヴァイネ」と呼ばれる人たちは子育てをするんです。

トゥ・トゥ・ヴァイネの人は身体的には男性らしいのですが、小さいころからトゥ・トゥ・ヴァイネとして育てられるそうです。

なので、その人たちは「自分は男性だ」という認識ではなく、「自分はトゥ・トゥ・ヴァイネだ」という認識を持って育つんですね。

面白いのは、この第3のジェンダーに子育てが割り当てられているのですが、「身体的に女性」の人ではなく「身体的に男性」の人だという点です。

ジェンダーには普遍性がない

ほかにも男性が家庭を守り、女性が外で働くという民族もいると聞いたことがあります。

つまり、ジェンダーというのは普遍性がないのです。時代や地域によって全然違うということですね。

普遍性がないということは、「女性が子育て・家事に向いている」といった特性が女性が元々持っている特性ではなく、あとから文化によって付け足されたものだということがわかります。

でないと、世界中のどんな民族でも同じだったはずですので。

ジェンダーの怖いところ

ジェンダーの怖いところは、性別に全く関連のない事例でも文化の中で「女はこういうもの」「男はこういうもの」と叫ばれ続ければ、それが当たり前になってくることです。

生まれたときからそう言われ続ければ、あたかもそれが普遍的なものだと錯覚するのも当然ですよね。

ジェンダーの再生産が代々続けられているのが今の現状です。

子育てが苦手な女性が「私には母性がない、女性として失格だ!」と勘違いしなくてすむ世の中になってほしいですね。

仕事における「作業効率」という点に焦点を合わせても、目を向けるべきはその人の性別ではなく、その個体の持つスキルです。

生産性を上げるには、向いている作業を向いている人がやるということは一番優先すべきことですよね。

ジェンダーという歪んだジャンル分けをとっぱらった目で世界を見るといろいろと無駄が見えてくると思いますので、オススメです。

男女の線引きを目にしたときに、まず考えてみてください。

それを成し遂げるためには本当に男性器という器官がないと困るかどうかです。まともな人は気づくはずです。リーダーシップを取るためにそんな臓器は不要なことに。

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