こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
女性同士で話しているのを目にしたとき、次のような会話が聞こえてくることがあります。
「◯◯ちゃんのパパは協力的でいいねー」
もちろん「家事・育児をする男性をほめて言っている」のはわかります。
わたしも何度も目の前で言われたことがありますが、聞くたびに日本って絶望的だなぁと思うのです。
本記事では、なぜわたしが「◯◯ちゃんのパパは協力的でいいねー」というセリフに絶望を感じるのかについて紹介します。
「協力的」なパパとは?
そもそも、「協力的なパパ」という言葉がどういうときに使われるのでしょうか?
次のようなシチュエーションのときです。
「協力的なパパ」が指す場面
これらを見て、「すてきなパパだね♪」って思いますか?
いえいえ……これって……
あたりまえのことですやんっ!!
よく考えてみてください。
どれもが全部、父親としてやることが当たり前のことですよね?
妻が友達と飲みに行くときに、誰も見る人がいないから子どもを見る……当たり前です。
え? ぜんぜん、すごいことをしていないです。
やるのが当たり前のことに「協力」という言葉はふさわしくない
子育ては、もろもろの理由で「片親」になっていないかぎりは両方の親がするものです。
わたしが子どもたちとスーパーに買い物に行ったり、公園で遊んでいるのを見かけたら「協力的なパパだな」と思う人がいるかもしれません。
でも、自分の子どもを見るのってあたりまえですよね?
だって……だって……、
親ですから。
ここで言いたいのは、やることが当たり前のことをやっているだけなのに「協力的」という言葉をわざわざ使う必要がないということ。
今の日本で「うわぁ! ちゃんと隣町まで道路で繋がっている!」と感動してるのと同じレベルですから。
逆に、次のようなセリフは今までの人生で聞いたことがありませんよね。
あそこのママは子育てに積極的で協力的だね!
世界的に見ても日本の男性は「家事」をしていない
ただ、わざわざ「協力的」という言葉を使いたくなる気持ちもわかります。
日本の夫たちは、そのくらいのレベルで家事や育児をしていないのでしょう。
6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事・育児関連時間(1日当たり)」を見てみると次のとおりです。
2018年のデータなので、昭和と比べると育児をする男性の割合はマシにはなっています。いい傾向ですね!
ところが、「家事をする男性」は世界的に見ると圧倒的に少ないようです。
このデータを見ると、日本は「男は仕事、女は家事・育児」という「完全分担制」に見えますが、そんなことはありません。
実際には「男は仕事、女は家事・育児+ 仕事」になっていることも次のデータからわかります。
「男性だけが働く世帯(図中のピンク)」と「共働き世帯(図中の水色)」の数が昭和とは完全に逆転していますね。
つまり、日本の女性は働いているのです。
夫婦両方が働いているにもかかわらず、妻ばかりが家事をしているのです。
パパが協力的なのではなく「ママが協力的すぎる」
「◯◯ちゃんのパパは協力的でいいねー」とほめる女性に言いたいのですが、「協力的」なのはパパではありません。
ママたちが、「パパの仕事」に異常に協力的なだけなのです。
遅い残業で帰ってきても「仕方がない」と我慢しますからね。
もっといじわるな言いかたをすれば、ママたちが「パパの務めている会社」に協力的すぎるのです。
そこまでして、自分がストレスを抱えて体力を消耗してまでして、夫が務める会社に協力する義理はあるのでしょうか?
逆に、夫の務める会社に協力することで家族にとってメリットはあるのでしょうか?
「夫が家事も育児もしない」という現状を打破するには、ママ側の気づきも大切です。
「夫の働き方がオカシイ」と声を上げること、「子育ては両方の親がすることだ」と夫に教えること。
ぜひ声を上げてみてください。
さて、今回はずっと気になっている「パパが育児に協力的」という言葉についてまとめました。
その行動自体は当たり前のことですが、ちゃんと家事・育児をする男性はすてきです!
わたしが言いたいのは、そんな「当たり前のこと」ごときにママたちが感動する時代が早く終わってほしいなあとという願いです。
そして、「イクメン」という言葉や「家族サービス」という言葉も消滅してほしいです!
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