こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回はカナダのブリティッシュコロンビア州の「中?」にある摩訶不思議な「アメリカ」を紹介します。
いやー、意味わかんないですよね(笑)。Point Roberts(ポイント・ロバーツ)というところですが、写真と共に紹介しますね。
ポイント・ロバーツって?
「カナダの中にアメリカがある」と表現すると「はぁ?」と言われそうなんですけど、この地図を見ると「なるほど!」と言っていただけると思います。
ここがポイントロバーツです。
![](https://yossense.com/images/article/yos-04.png)
なんじゃこりゃ!?
なんと、カナダのデルタ(Delta)市がある半島の先っちょだけがアメリカになっているんですよ!
北緯49度線をアメリカとカナダの国境にしたときに、この半島の先っちょだけがアメリカになってしまったそうなんです。
こちらがアメリカとカナダの国境のところにある石。
![アメリカとカナダの国境](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00006.jpg)
ほら、「United States」って書いていますよね!
ポイント・ロバーツまでの道のり
ポイント・ロバーツまでは、カナダのバンクーバーから1時間程度で着きます。
車で高速を飛ばしていけばあっという間です。
その行くまでの道はこんな感じですよ。
![ひたすらこんな田舎道](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00010.jpg)
反対側を見ても田んぼのみ。
![反対を見ても田んぼ](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00002.jpg)
でっかいトラックが農作業をしていました。
![でっかいトラックが農作業をしていました](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00009.jpg)
デルタ市は田舎で、こんな高速をひたすら飛ばしていきます。
![高速道路を飛ばしていくよ](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00011.jpg)
まだまだ続くよ田んぼ。
![田んぼは続く](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00014.jpg)
高速を降りてしばらく行きます。
![交差点](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00003.jpg)
坂の上がアメリカとの国境
こんな景色になってきたらあと少し。
坂の上がカナダとアメリカとの国境になっています。
![坂の上が国境です](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00004.jpg)
というわけで国境につきました。
![アメリカとカナダの国境についた](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00012.jpg)
![](https://yossense.com/images/article/yos-02.png)
いや、どこが国境??
止まれのサインがあって、道路に白いラインが引かれてますよね? あれが国境線です!!
衛星の地図で見るとこんな感じになっています。
いやー、パスポートもなかったし、アメリカには入れなかったんですけどね……。
![国境の石碑の前にて](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00007.jpg)
こっち側がカナダ。
![「CANADA」の文字が](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00005.jpg)
こっち側がアメリカ。
![アメリカとカナダの国境](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00006.jpg)
まぁ、これだけなんですけど……。
ちなみに、国境の向こうはアメリカの「Point Roberts(ポイント・ロバーツ)」という町です。
町と言っても、狭いし、特に何も無いらしいですけど。
![国境の向こうはアメリカのポイントロバーツ](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00008.jpg)
ポイントロバーツに行く人は何の用事で?
この国境の前には、カナダ側とアメリカ側にオフィスがあります。
![Point Roberts - Boundary Bay Border Crossing](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00001.jpg)
ここは一応国境なので、ビザの書き換えに利用されることがあるそうです。
たとえば、日本からワーキングホリデービザでカナダに来る若者。
ワーホリは1年しか使えないので、その前に「観光ビザ(6ヶ月までカナダに滞在できる)」で数ヶ月カナダに滞在するという方法がよくとられるんだそうです。
観光ビザは実質「ビザ無しでの滞在」で、6ヶ月以内なら学校にも通えます。
で、観光ビザで学校に通い、英語が喋れるようになってから、ワーホリに切り替えるんだそうです。そうすると、ワーホリの1年間をまるまる「カナダで働く」という体験に使えるという。
![](https://yossense.com/images/article/yos-05.png)
なるほど!
で、観光ビザ(ビザ無しの状態)でずっといると違法なので、日本でもらっているワーホリの「証明書」を、カナダの国境に持っていって「ワーホリビザ」を発行してもらうんだそうです。
つまりこの流れですね。
- カナダを出てアメリカに入国(パスポートを見せたりなんちゃら)
- すぐにアメリカを出てカナダに入国
- この入国のタイミングでしか「ビザ」は発行してもらえないので、ここで日本から持ってきている「ワーホリの証明書」を見せ、正式にワーホリビザを発行してもらう
- ワーホリビザがこの日から1年間有効になる
なんかすごいですね……。
このさきのアメリカ側に行っても何もありません。
このポイントロバーツの国境にあるビザの手続きをしてくれるオフィスは、混んでないんだそうです。24時間空いているし。
でも先ほどの写真を見ても、ポイントロバーツにちらほらと車が向かっているんですよね。
![坂の上が国境です](https://yossense.com/images/article/point-roberts-00004.jpg)
この人たちは何のために?
わかりませんが、行く人の中にはガソリンを入れるためだけに行く人もいるんだそうです。
カナダ人は簡単に国境を越えられるため(有料駐車場のお金を払うぐらいの気構えでパスポートを出すんだそう)、軽いノリで国境を越えられるんだそうですよ。
アメリカのほうが、ガソリンにかかる税金が安いため、アメリカで入れたほうが安いんですよね。
![](https://yossense.com/images/article/yos-04.png)
なんかスゴいなそれ!
というわけで、妙なカナダとアメリカの国境についてでした。
さて、今回はパスポートがなかったので越えられませんでしたが、次回来ることがあればアメリカに行ってみたいです。
……って、本当に何も無いらしいんですけどね(笑)。
人間は1000人以上住んでいるみたいですけど、アメリカ人になるんですよね……なんとも不思議です。