※2020年10月30日追記: 夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!
こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
日本ではまだ夫婦別姓が認められていないため、私は戸籍上は姓を変更して「通称使用」として旧姓を使っています。今回は夫が名字を変えられることについて。
男性が名字を変えてもよい事実を知らない人が多い
本当にびっくりすることなんですが、結婚した男性が名字を変えても良いという事実を多くの方が知らないんです。
21世紀にもなってるのに、結婚した男性が姓を変えているのを目の当たりにして「婿養子ですか?」って聞くんですよ。
で「違います」と言うと、「え? 夫が名字を変えてもいいんですか?!」です。まじか……。ここで声を大にして言っておきます。
夫側が名字を変えてもいいんですよ!!
NHKネットクラブの登録をしてて、ひどいのを見つけた。「あなたの母親の旧姓は?」とか。法律で母でも父でもどちらが姓を変えてもいいのに、「姓を変えるのは母親」という思い込みが見事に反映されています。これはひどい。 pic.twitter.com/ahrnOcCFyy
— ヨス ← 海外移住めざすプロブロガー (@yossense) October 10, 2016
↑ こういうのも「男性は名字を変えられない」という間違った認識を助長しているのかもしれない。
結婚してどうやったら男性が名字を変更できるのか?
そんな方のために、念の為に夫が妻の名字にする方法を書いておきます。
こちらの「婚姻届」の(4)の項目をご覧ください。
「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」のところを見てください。
その横にこんなのがあるでしょ?
夫の氏
妻の氏
ここで
「妻の氏」にチェックを入れるだけですよ!!
これで夫のあなたも妻の姓になれます。
ね? 超簡単でしょ? 養子縁組とかしなくても余裕できますよ。
夫の改姓と妻の改姓にかかる労力は完全に同じ
はっきり言って、結婚して夫の名字にするか妻の名字にするかは手続きとしては全く同じです。
夫が変える場合は別の届けが必要とかそういうのは一切ありません。婚姻届にチェックを入れる労力も完全に同じです。
でも妻側ばっかりが名字を変えているんですよね。96%のカップルがですよ、96%。異常です。
そういえば、さっき出した画像ですが、よくみると「夫の氏」が上側に来ていますね。
ここでも、国をあげて「夫の名字にしろ」と奨励しているのがよくわかります。ユーザビリティー的にも上側に標準的な項目を持って来るのが基本ですからね。
じゃあなんで夫のあなたが妻側の姓にしないんでしょうか。
きっと「尻に敷かれているように見えるからカッコ悪い」とか器の小さい理由ですよね。「だって普通は女が変えるだろ?」とか思考停止した理由もよく聞きます。
で、「え? 夫が変えてもいいのを知らなかった!」って人もいるんですよ。本当に。だからこの記事を書いたんですけど。
男性も夫婦別姓の当事者なんですよ?
こんな感じで、男性も名字を余裕で変えられるという話をしてきましたが、ちょっと夫婦別姓の話にします。
ほら、夫婦別姓の話になると男性はなぜか蚊帳の外からコメントする人が多いんですよね。
「夫婦別姓についてどう思いますか?」の質問に、さも自分は理解のある男性っぽく「女性じゃないので気持ちはわかりませんが、夫婦別姓には大賛成です!」みたいな。
いやいやいやいや……
そうじゃないんですよ!
あなたも蚊帳の中なんですよ! そこにまず気づいてください。
だって、夫のあなたが名字変えてもいいんですよ? もっと当事者意識を持ちませんか?
そして、妻側が夫に名字を変えてもらいたくても夫に名字を変えてもらいづらい圧力がまだまだ日本にはあるんです。そういう現実を知って、自分が名字を変えることに対する想像力をちゃんと持ってください。
偉そうに「夫婦別姓は家族が解体する!」とか言っているこういう人って「名字は女性が変えるもの」っていう前提で言っているんでしょうね……。
さて、今回はあまりにも「結婚して夫側が名字を変えてもよい」ということを知らない人が多すぎるために書きました。
法律上は夫が変えてもいい名字を、女性ばかりが変えていることに関して「おかしい」って思える思考力を政治家に持ってほしいですね。
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