こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
ネットやニュースを見ていると「LGBT」という言葉を目にすることが増えてきました。
でも「アルファベット4文字」の言葉はわかりづらいですよね?「GAFA」みたいに。
本記事では、LGBTという言葉についてわかりやすく紹介します。
LGBTとは?
この「LGBT」という言葉ですが、なんて読むのでしょうか?
そのまま「エルジービーティー」と読みます。
ざっくりと言うと「 L 」「 G 」「 B 」「 T 」からはじまる4つの言葉の頭文字をつなげたものです。
- L……レズビアン(Lesbian)
- 性自認は女性で、女性を恋愛や性愛の対象とする人のこと
- G……ゲイ(gay)
- 性自認は男性で、男性を恋愛や性愛の対象とする人のこと
- B……バイセクシャル(bisexual)
- 男女のどちらにも恋愛や性愛の対象とする人。両性愛者とも言う。
- T……トランスジェンダー(transgender)
- 産まれたときに法律的・社会的に割り当てられた性別にとらわれない性別のあり方を持つ人。さらに細分化できる。
先日、LGBTに関する講演会に参加してお話を聞き、はじめて知ったのですが、「LGBT」にさらに「IQ」という頭文字を繋げた「LGBTIQ」という言葉もあるそうです。
「エルジービーティーアイキュー」と読みます。
ではこの「IQ」という言葉はなんでしょうか?
- I……インターセクシャル(intersex)
- 性分化疾患(身体的な性別)が男女のどちらにも典型的ではない状態の人。性器の未分化や両方の特徴を持つ人
- Q……クエスチョニング(questioning)
- 自分のセクシャリティー(性的指向・性自認など)の特定や名付けることを避ける人
こんな感じだそうです。
ただ、この分け方に関しては人によって定義がズレてたりするそうですよ。
オリンピック憲章でもLGBTについて差別を禁じている
2014年12月に、国際オリンピック委員会は「オリンピック憲章」の中で、「性的指向」という表現を使ってLGBTへの差別を禁止しています。
このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。
オリンピック憲章 | 国際オリンピック委員会
国際的に「LGBT」への差別は許せないという方向に完全に向かってきているということ。
そんな世界の流れに逆行するかのように、日本では政治家の差別発言が起こっています。
2010年には元東京都知事の石原慎太郎氏が「同性愛者は足りない感じがする」と発言して問題になりました。
2023年には、元総理大臣秘書官・荒井勝喜氏が、「(同性愛カップルが)隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と発言し、大問題になりました。
「日本では女性差別が呼吸するように行われている」という記事でも書きましたが、人権後進国と言われるのも納得……。
人間には「境界線」はない
「LGBT」という言葉が認知されるのは非常にいいことです。
ですが、言葉の定義というのはあくまで「言葉の定義」の枠から出られません。
「LGBT」という言葉がもたらしたのは「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」「トランスジェンダー」という4種類の属性だけです。
けっきょくのところ、この4種類の言葉ではしっくりこない人もいるでしょう。そんな人は、この言葉では拾いきれません。
ここで、LGBTの象徴である「レインボー・フラッグ」を見てみましょう。なぜ、虹をモチーフにしていると思いますか?
上の旗ではデザイン上、6色という数えられる色数で、色の境目がくっきりしていますが、本物の虹には境目がないのです。
赤と黄色の間には境目がなく、赤色にだんだんと黄色が追加されていき、色みがじょじょに変わっています。
つまり、赤と黄色の間には無限の色があるのです。
ここからが赤で、ここからがオレンジという明確な境目がなく、人によっては同じ色を見ても「これは赤だ!」「いや、オレンジだ!」と意見が割れることでしょう。
そして、人間も虹と同じで「女性だからこうすべき」「男性だからこうすべき」と決められても困るんですよね。
人間が作った「型」は幻想である
人間が決めている境界線って、あってないような場合が多いです。たとえば人種。
どこからが白人なのか?
どこからが日本人なのか?
日本でも国際結婚が増えてきてる現代、祖父がアメリカ人……のような事例では人種の判別が難しいですよね。
「アジア系の顔だったら日本人だろ」や「白人っぽい顔だったらアメリカ人」のような単純なものではありません。
アジア系の顔だけど目の色が青い人もいるし、1つの型にははめられないのです。ここからはアジア人という明確な線引きはできないのです。
性別に話を戻しましょう。
容姿や言動に関して、女性/男性の望ましい姿があります。もちろん、昔の人が勝手に作ったものです。
21世紀の我々が「あなたはこうしなさい、だって女/男だから」と、がんじがらめにされるのは健全でしょうか?
「健全だろ」と納得できる人もいます。そういう人は、たまたま自分の容姿や価値観が、現代日本の「あるべき女性像/男性像」と一致しただけです。
参考:性差別を感じない人は「自分の嗜好」と「世間の期待」がたまたま一致している運のいい人
それはものすごく幸運なことです。おそらく日本で生活していても嫌なことも少なく生きやすいでしょう。
でも同じような容姿や価値観を、日本じゅうの女性/男性に求めるのは違います。
服装や化粧、話す言葉やふるまい、職業まで性別で決められ、それを逸脱すると白い目で見られる。
21世紀にもなって、こんな社会いやですよね。
わたしも「THE 男性」のような人に「男ならわかるだろ?」と言われても、共感できないことがほとんどですし。
日本より先を行く国での実験
同性愛についての興味深い動画があるので紹介します。
社会実験の動画で、ゲイのカップル(仕掛け人)が公共の場で肩を寄せ合うところに、仕掛け人のジュリウスさんが差別的的な発言をします。
それを見た一般の人がどういう反応をするか……という実験です。
日本よりLGBTへの理解が進んでいるイギリスでは、まわりの人が差別主義を演じる仕掛け人に反論したり、激怒したりと想像以上の反応。
日本でもこうなっていってほしいですが、政治家でさえ堂々と同性愛に対して差別発言をするレベルですから……。
先ほどの動画はイギリスのものですが、同じことを日本でやったらぜんぜん反応が違う気がします。
それでもいずれはこういうステージまで進めるはず。
わたしが記事を書くことで、まずはLGBTという言葉の理解、さらには言葉を作るだけでは改善しないということが伝わればうれしいです。
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