こんにちは! 単語登録の鬼 ヨス(プロフィールはこちら)です。
文字を効率的に入力しようとすると、単語登録が欠かせません。
でも、単語登録に慣れていないと、どういうふうに登録すれば効率がいいのかわかりませんよね?
そこでわたしが編み出したのが「;(セミコロン)」を使う登録方法です(下の図)。
単語登録例
- info@example.com
- めあど;
上の例にある「info@example.com」は、自分のメールアドレスだと思っていてください!
では、わたしが単語登録にセミコロンをオススメする理由と、セミコロンを使った単語登録例を詳しく紹介します。
読み終えるころには「なるほどっ!!」と思っていただけているはずです。
単語登録に「 ;(セミコロン)」をオススメする理由
では、単語登録に「 ;(セミコロン)」をオススメする理由について紹介しましょう。
冒頭で紹介した次の例をご覧ください。
単語登録例
- info@example.com
- めあど;
この例では、めあど;と入力し、Spaceで漢字に変換すると、info@example.comが入力できるという意味です。
このような単語登録をしている理由をかみくだいて説明しますね。
「 ;(セミコロン)」が付く言葉は存在しないから
わざわざ単語登録の「読み」に「;(セミコロン)」を追加するのはなぜでしょうか?
もう1度になりますが、先ほどの登録例をご覧ください。
単語登録例
- info@example.com
- めあど;
info@example.comと入力したいのなら、「 ;(セミコロン)」なんて付けずにめあどに登録してもいいはずです。
「 ;(セミコロン)」を使わないとどうなる?
もし、めあどに登録した場合、どうなるかを見てみましょう。
めあどと入力し、Spaceキーを押して漢字変換すると、次のようなウィンドウが出てきます。
メアド
- メアド[全] カタカナ
- info@example.com
- めあどひらがな
どうでしょうか?
「選ぶ」という行動はロスになる
めあどを変換した瞬間に変換候補が競合してしまい、自分で登録した「info@example.com」を選ぶことになります。
この「選ぶ(探す)」という作業が時間のロスにつながるのです。
では、めあど;に登録するとどうでしょうか?
「読み」として「 ;(セミコロン)」が使われ、
「めあど;」と読む漢字なんて日本語は存在しませんよね?
そのため、めあど;を入力し、Spaceを押した瞬間にinfo@example.comが入力されます。
「選ぶ」という作業がないと、思考しなくてもいいため、スピーディーなんです!
「メアド」と入力するときにもジャマしない
今度は、ふつうに「メアド」と入力したいとします。
もし、めあどにinfo@example.comを登録しているとどうなるでしょうか?
次のような状態になりますよね。
info@example.com
- info@example.com
- メアド[全] カタカナ
- めあどひらがな
なんと、先ほどとは逆にメアドと打ちたいときにinfo@example.comがジャマをしています。
「 ;(セミコロン)」を使い、日本語に存在しない「読み」を作ることで、次の単語 × 2種類の入力を分けられるのです。
単語登録例
- メアド
- めあど
単語登録例
- info@example.com
- めあど;
こうすることで、「選ぶ」という作業がなくなりますね!
「 ;(セミコロン)」は日本語に馴染みのない記号だから
わたしが「;(セミコロン)」をオススメしている理由は、「セミコロン」の付く日本語が存在しないからでした。
でも、それは「セミコロン」にかぎりませんよね?
「d」や「j」などのふつうのアルファベットが付く「読み」もありません。
それでも「セミコロン」をオススメする理由はなんでしょうか?
アルファベットでもOKだが
なぜなら、「セミコロン」が「文字」ではなく「記号」だからです。
しかも、「 ! 」や「 ? 」などと比べ、日本語に馴染みのない記号だから。
たとえば、先ほどの例を次のように変更してみました。
単語登録例
- info@example.com
- めあどj
めあどjという日本語も存在しないため、もちろんこれでもOKです。
でも、「j」は文字であるため、「読み」の最後に入れることに抵抗が少しありませんか?
とはいえ、すぐに慣れますけどね(笑)。
「;(セミコロン)」は記号だからこそ先入観がない
それに対して「;(セミコロン)」は記号です。
しかも、日本語にはまったく馴染みのない記号というのがポイントでしょう。
先入観もないため、「セミコロンを単語登録で活用しましょう」と言われても素直に受け入れられませんか?(笑)
めあど;のほうが、めあどjと入力するよりも抵抗が少ないですよね?
そのような理由から、;キーは、単語登録専用のキーだと意識づけられやすいのです!
「 ;(セミコロン)」は押しやすい位置にあるから
わたしが「;(セミコロン)」を単語登録の「読み」としてオススメする理由はもう1つあります。
それは、;キーが押しやすい位置にあるからです。
「 ;(セミコロン)」はホームポジションにある
「 ;(セミコロン)」は「押しやすい位置」と紹介しましたが、それどころではありません。
常に右手の小指が触れていますよね?
押しやすい位置どころか、;キーはホームポジションにあります(参考: ホームポジションとは?)。
タッチタイピングは無意識にやるので、意外とこの事実に気づかないんですよね!
「 ;(セミコロン)」は驚くほど使われないキー
それなのにです。
;キーは
驚くほど使われていません。
こんなに押しやすい位置にあるのに、利用しないともったいないと思いませんか?
だからこそ、;キーを有効に活用するべきなのです!!(←たぶん、もったいないスピリット)
「;(セミコロン)」を単語登録に活用する例
では、「;(セミコロン)」を単語登録にどのように活用すればいいのでしょうか?
基本的には「裏の顔」や「もう1つの側面」というニュアンスになる場面で使うと覚えやすいです。
わたしが登録している例を参考に紹介していきましょう。
個人情報の登録
まずオススメするのは、個人情報の登録に「セミコロン」を活用する方法です。
住所・電話番号・メアドなど
先述したメアドだけでなく、住所、電話番号のような情報を登録するのはいかがでしょうか?
単語登録例
- 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
- じゅうしょ;
単語登録例
- 01-234-5678
- でんわ;
じゅうしょで自分の住所を登録している人は多いと思いますが、単純に住所と入力したいときにジャマですよね?
そのために;が大活躍するのです!
【参考】複数の単語を分けるためにアルファベットを利用する方法
たとえば、次のような「2種類のメールアドレス」をよく使う人もいるはずです。
2種類のメアド
- jibun@example.com
(自宅で使っているメールアドレス) - kaisha@example.com
(会社で使っているメールアドレス)
でも、この2つを同じ「読み」にすると競合してしまいますよね……。
こんなときは「セミコロン」よりも、アルファベットを付け加える方法がいいでしょう。
次のように、2つの「読み」を分けるのです。
単語登録例
- jibun@example.com
- めあどj
単語登録例
- kaisha@example.com
- めあどk
これで、2つのメールアドレスを入力し分けられます。
「自宅の情報」には「j(jitaku の頭文字)」、「会社の情報」には「k(kaisha の頭文字)」のように、わかりやすいものをつけましょう♪
URLやハッシュタグの登録
続いて、URLやハッシュタグを入力するときに使える「セミコロン」の活用です。
URLの例
たとえば、自分のブログのURLを次のように登録します。
単語登録例
- https://yossense.com/
- よっせんす;
「『セミコロン』が付くことで『もう1つの顔』になる」というイメージで覚えやすいと感じます。
実際には、さらに入力をラクにするためによs;で登録しています!
「;が付いている」=「URL」と覚えてもいいほど、わたしは登録していますよ。
会社でメール対応しているなら、「会社のお問い合わせページ」を単語登録してもいいですね。
単語登録例
- https://yossense.com/contact/
- おといあわせ;
ハッシュタグの例
同じように、SNSで使う「ハッシュタグ」も登録すると便利でしょう。
たとえば「#お弁当」というハッシュタグをおべんとう;に登録するのはどうでしょうか?
複数のハッシュタグをまとめて登録するのもオススメです。
単語登録例
- #お弁当 #弁当 #お弁当記録 #bento #obento #おべんとう日記 #オベンタグラム
- おべんとう;
単語登録には「100文字まで」という制限があります。
「カッコに入った数字・文字」の登録
「セミコロンのオススメ活用法」の3つ目が「カッコに入った文字」です。
カッコに入った数字
たとえば、「【1】」や「【2】」のような数字は、次のような場面で使い勝手がいいです。
例文
━━━━━━━━━━
【1】開催日
- - - - - - - - - - - - -
2022年2月22日
数字も単語登録の「読み」として使えるので、次のように登録しましょう。
単語登録例
- 【1】
- 1;
キーボードの数字が入力しにくい場合は、いち;に登録するのもいいですね!
ほかにも、カッコにアルファベットの入った【 A 】のようなものを登録してもOKです♪
カッコに入った文字
メールの件名で使える「【 重要 】」「【 再送 】」「【 確認 】」なども登録してあると便利です。
これらも、次のように登録すればOK!
単語登録例
- 【 重要 】
- じゅうよう;
「記号」の登録
記号の単語登録にも「セミコロン」は大活躍します。
以下、いくつかの記号の登録例を紹介しましょう。
「々」のマーク
たとえば、々のマークはおなじで入力できます。
でも、同じと入力したいときに競合するので、おなじ;で登録するのです。
単語登録例
- 々
- おなじ;
「〜」のマーク
〜と入力したいとき、からで変換していませんか?
それでもいいのですが、「殻」や「空」など、いろいろな競合が出て「選ぶ」のが面倒です。
そこで、次のような単語登録をするのはどうでしょうか?
単語登録例
- 〜
- から;
わたしはさらにラクにするためにkr(karaの略)で登録しています。
「〇」のマーク
同じ要領で、〇のマークを登録するとすれば、どんなふうにしますか?
そうです! まる;に登録すればいいんですね。
単語登録例
- 〇
- まる;
わたしはさらにラクにするためにm;に登録しています。ちなみにmには●を登録しています。
『(二重カギカッコ)
ほかにも「二重カギカッコ」の登録にも使えますよ。
単語登録例
- 『
- k;
わたしの場合、ふつうの「カギカッコ」はkで登録しています(参考: カッコの単語登録について)。
「カギカッコの裏の顔」というイメージのある「二重カギカッコ」には;を付けて登録すれば覚えやすいのです。
ちなみに、「二重カギカッコ閉じ」はっk;に登録しています(kの2連打)。
「母音1文字」に追加
最後に「母音1文字」に「セミコロン」を追加して単語登録する方法です。
わたしは、アルファベット1文字にいろいろな単語登録をしています。
たとえば、次のような登録です。
単語登録例
- →
- f
fに→を登録しているのは、「forward(前へ)」の頭文字だから!
でも、アルファベット1文字とはいっても、母音には登録できないのです。それは、「あ・い・う・え・お」に変換されてしまうからです。
oと入力した瞬間におになりますよね?
そのため、おに登録してしまうと、「御」「尾」などと競合するため、お;に登録します。
単語登録例
- ♪
- お;
アルファベット1文字に単語登録する方法も必見ですよ!
今回は単語登録をするときに;を使うと便利だという内容でした。
わたしは特にURLの登録に活用しています。
たとえば「単語登録の記事のURLを教えて!」と聞かれても一瞬で教えられますよ(← そんなこと聞かれないけど)
こちらの記事も人気なので、ぜひご覧くださいね。
効率化を求める人のための書籍『光速パソコン術』
わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。
そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました。
おかげさまでめちゃくちゃ好評です。この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず!