[レビュー] M575の魅力をトラックボール歴13年のマニアに語らせてくれ!

2024年9月にERGO M575がグレードアップした「ERGO M575SP」が発売になり、商品を提供していただきました。

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

わたしは2011年2月に「トラックボール」というマウスに出合い、「効率化のためにいい道具を持つことの大切さ」を知りました。

今回はロジクールのトラックボールを13年間使っているわたしが、新商品ERGO(エルゴ)-M575SPを紹介します。

ちなみに、わたしは上位機種の「MX ERGO S」を使っています(参考:「M575SP」と「MX ERGO S」の比較)。

トラックボール ERGO M575SPとは?

「ERGO M575SP」とは、親指で動かすトラックボールとしては老舗であるLogicool(ロジクール)「M575シリーズ」の最新マウスです。

ERGO M575SPの箱
ERGO M575SPの箱

2024年9月に「ERGO M575」のグレードアップした商品として発売されました!

さっそくすこし話が飛びますが、Logicoolの初代トラックボールマウスは下の写真の右側にある「M570」でした

左: M575・右: 初代のM570
左: M575SP・右: 初代のM570

いや、初代のトラックボールマウスの話なんてどっちでもいいっス!

……と思うかもしれませんが、この商品の背景ストーリーがすごいのです。

この初代マウスが本商品M575(上の写真の左側)に置き換わるまで
10年間、リニューアルされることなくずっと売れ続けてきたんです。

ちなみにわたしもこの初代マウスを8年間愛用していました!

10年も売れ続けるなんて、すごくないですか? そのマウス(M570)が2020年に10年ぶりにリニューアルされ「M575」になった。

そしてさらに3年を経てグレードアップしたのがこの記事で紹介するM575SPです。

M575の外観
M575SPの外観

Amazonで196週連続売れ筋ランキング1位?!

この「M575SP」ですが、前バージョンが登場した2020年11月から196週連続で、Amazon売れ筋ランキングで1位だそうです。

わたしの記事の愛がみんなに伝わったのか?! めちゃくちゃうれしいです。

もう世界中のマウスがトラックボールになれば幸せな人が増えるのに……と思います。まぁ、合わない人もいるだろうけど(笑)。

トラックボールM575SPの詳細情報(サイズ・重さなど)

まずは「M575SP」のスペックを見てみましょう。

勾玉みたいなM575
 M575SP
大きさ【幅】10cm ×
【奥行き】4.8cm ×
【高さ】13.4cm
重さ145g
カラーグラファイト(グレー)/オフホワイト/ブラック
表面マット加工
(プラスチック)
無線接続USBレシーバー(付属)
/ Bluetooth
操作距離約10m
電池単3乾電池1個(付属)
充電方法エネループのような充電式の単3電池に替えることで充電可
電池の持つ期間最長18か月
対応OS
(Bluetooth)
  • Windows 10以降
  • macOS 11以降
  • iPadOS 14以降
  • ChromeOS
  • Linux
対応OS
(USBレシーバー)
  • Windows 10以降
  • macOS 11以降
  • ChromeOS
  • Linux
解像度2,000 dpi
(初期値:400 dpi)
角度の調節×
総ボタン数5
左右のクリックボタン:2
拡張ボタン:2
ホイール:1
カスタマイズ可能なボタン数3
マウスホイールの水平スクロール×
マウスホイールのクリック
SmartWheel(高速スクロール)×
DPIボタン
(一時的にポインターのスピードをゆっくりにする)
×
EASY-SWITCH
(2台のPC間での切り替え)
×
LOGICOOL FLOW
(ほかのPCとのリンク)
×
静音機能
価格(税込み)8,470円
保証期間2年間
(※Amazon限定で1年間モデルもある)
「ERGO M575SP」のスペック

「M575SP」の上位機種「MX ERGO S」との比較はこちらです。

M575SPのレビュー

続いて、M575SPの特徴や、実際に使ってみて感じたことをまとめます。

M575SPの外観

M575SPはこんな形をしています。

勾玉みたいなM575
勾玉みたいなM575

じゃっかん、勾玉(まがたま)を彷彿するような形をしていますね。

手のひらを「すべて預ける」ように置く

これをどう持つのかというと、手のひらを「すべて預ける」ように置きます。

ERGO-M575と手
M575SPと手

PCと対面して右手を指し伸びたときの「自然な姿勢」が考えられた形です。

人間工学の視点から設計・開発されており、手のひらをしっかり支える形状なので、⻑時間使用しても疲れにくくなっています

初代と比べ、持ち心地が格段にUP
初代と比べ、持ち心地が格段にUP

マウス本体の表面はマットでさわり心地もいいですよ。

本体は動かさずに親指でボールを動かす

そして、マウス本体を動かさずに、親指でボールを動かすことで「ポインター(PCの画面上に出てくる矢印)」を動かす仕様です。

親指でボールを操る
親指でボールを操る

アニメーションで見るとこんな感じ!

親指でボールを動かす(アニメーション画像)
親指でボールを動かす(アニメーション画像)

上のアニメーションのように親指でグリグリとボールを動かすことでポインターが動きます。

なんかデカそうだし、ほんとに使いやすいんスか?

わたしも最初はそう思いましたが、1週間〜1か月で慣れます

そして、トラックボールを使いはじめて13年が経ち、これがないといまはPCを触れません

マウスを動かさないのでマウスパッドも要らないし、机の上が散らかっていても使えます

机の上に必要なスペースはマウスの大きさのみ
机の上に必要なスペースはマウスの大きさのみ

上の画像はわざとやってるだけで、普段はもうちょいきれいですよ。

机がなくてもヒザの上でできるという(笑)。

ヒザの上で使えるマウス!
ヒザの上で使えるマウス!

【2024年10月追記】左右のクリック+ホイールのクリックが「静音」仕様に!

2024年9月にグレードアップしたことで、なんと左右のクリックとホイールのクリックが静音になりました。

マウスを逆から見る
マウスを逆から見る

クリック音がほとんど気にならないレベルで、「無音」と言ってもいいレベル!

わたしも、最初は「無音なんて機能はいらなくね?」と思っていましたが、一度使うと今までのマウスのクリック音が気になるようになりました。

「いままで使っていたマウスってこんなにうるさかったのか?!」と驚くかも。

なお、静音機能が不要で、それよりも安いほうがいい場合はこちらの旧バージョンがオススメ。

【重要】M575SPの拡張ボタンが便利

このトラックボールM575SPには、2つの「拡張ボタン」があります。

次の画像にある、ふつうのマウスにはない2つのボタンが拡張ボタンです。

拡張ボタンを拡大
2つの拡張ボタンを拡大

この2つのボタンには、公式アプリ「Logicool Options+」でショートカットを自由に割り当てられます。

拡張ボタンを押す
拡張ボタンを押す

わたしはブラウザを使っているときの「タブ移動」をこのボタンに割り当ててますよ!

1拡張ボタン1キーボードショートカット
CtrlShiftTab
左のタブへ移動
2拡張ボタン2キーボードショートカット
CtrlTab
右のタブへ移動
ヨスがやっている設定

実はこの拡張ボタン+ショートカット設定が便利すぎるからLogicoolのトラックボールがやめられないのです。

アプリ「Logicool Options」の使い方はこちらの記事を。

参考: 「ERGO M575SP」の拡張ボタンは必ず設定すべし

M575SPのマウスホイール

続いて、M575SPのマウスホイールを見てみましょう。

左クリックと右クリックのボタンの境目にあり、グルグルと回すと画面を上下にスクロールさせられます。

M575のマウスホイール
M575SPのマウスホイール

このマウスホイールを、「1つのボタン」として押すこともでき、通常だと「新しいタブを開く」という動作になりますよ。

さらにこの動作をカスタマイズし、ショートカットも割り当てられます(公式アプリ「Logicool Options+」で設定)。

キーボードショートカット
キーボードショートカット

わたしがオススメするのは「マウスジェスチャー」を割り当てること。

「マウスジェスチャー」を割り当てると、ホイールを押したままボールを上下左右に動かすことで4つのショートカットが設定できるのです。

わたしは文章の執筆が主なので、ホイール+左右のジェスチャーは「文字の選択」に割り当てています(以下のアニメーションのような動作)。

これだけでは説明がわからないと思うので、効率化が好きな人はERGO M575SPのボタン設定をカスタマイズする方法を必見です。

滑り止めが5箇所にある

裏面には5箇所に滑り止めがあります。

M575SPの裏面
M575SPの裏面

トラックボールは本体を動かさないため、滑り止めが必要なのです。

この滑り止めは強力なので、たとえこんなスピードでゴリゴリ動かしてもびくともしませんよ(笑)!

親指でボールを動かす(アニメーション画像)
親指でボールを動かす(アニメーション画像)

電源スイッチと「無線の切り替えスイッチ」

裏面の真ん中あたりには電源スイッチ、そして「無線の切り替えスイッチ」があります。

裏面のスイッチ
裏面のスイッチ

「無線の切り替え」というのは、BluetoothでPCに接続するか、USBレシーバーでPCに接続するかの切り替えです。

実はM575SPは「Bluetooth」だけでなく、Logicool専用の無線でもPCにつなげられるのです。

その無線を使えるようにするのが、こちらの「USBレシーバー」です(付属されている)。

LogiBoltで接続
LogiBoltで接続

これをPCに差し込み、M575SPの裏面で電源スイッチと、無線の切り替えスイッチを押し、白いライトが点けば繋がります。

ちなみにUSBレシーバーのほうがBluetoothよりつながりがいいですが、Bluetoothでも特に問題はありませんよ。

M575SPは乾電池で動いている

このM575SPはバッテリーではなく、単3乾電池(1個)で動いています。

乾電池って不便じゃないっスか?!

……と、わたしも最初は思いましたが、M575SPは単3乾電池1つで18か月も持ちます

つまり、取り替え頻度が低いので不便だとは感じられないでしょう。

さきほど紹介したUSBレシーバーは、乾電池の横に収納できますよ。

最初から単3乾電池が1ついています。

なお、個人的には充電のできる「エネループ」を買っておくのをオススメします。

M575SPの保証期間・お手入れについて

最後にM575SPの保証期間・お手入れについて紹介します。

保証期間は2年間

M575SPのメーカー保証期間は2年間です。

正直なところ、「そんなに長くしてもいいの?!」というほどの期間ですが、これも自信の現れだと思います。

以前、旧製品であるM570の「左クリック」のボタンが壊れたことがあったのですが、保証期間内だったので連絡したんです。

勾玉みたいなM575
勾玉みたいなM575SP

そしたら、ものすごく対応がよく、商品も交換してくれました。

なのでLogicoolの対応にはすごく安心感があります。

M575SPのお手入れの仕方

このM575SPを使っていると、ボールの滑りが悪くなります。

なぜかというと、マウス本体とボールとの間にホコリがたまるからです。

そうなったら、ボールを外して掃除しましょう。

ボールは簡単に外せる
ボールは簡単に外せる

こんなふうに、裏から指で押すだけで驚くほど簡単に外せますよ!!

ボールがあった部分の内側に、3つの「でっぱり」があります。

ボールをはずして掃除できる
ボールをはずして掃除できる

このでっぱりでボールを支えていて、ここにホコリがたまるんですね。

なので、爪や楊枝でホコリを取ってやるだけで、一気になめらかにボールが動くようになります。

お手入れも超簡単です!

ボールを外したところ
ボールを外したところ

ボールは転がるので、紛失しないように(笑)。

わたしは以前、スタバの駐車場でマウスを落とした衝撃でボールが外れ、転がって大変なことになった経験があります。

トラックボール自体について詳しく知りたい場合、トラックボールのメリット、デメリットをご覧ください。

旧バージョンはすこし安い?!

このトラックボールはすこし高いのがネックです。

もし、クリックボタンが静音仕様でなくてもいい場合は、旧バージョンのほうが安いのでオススメです。

旧バージョンは安く買えます!

さて、今回紹介したトラックボールM575SPは、ぜひ一度使ってほしいです。

使いはじめて最初は違和感あると思いますが、きっと「手との一体感」を感じるようになるからです。

マジで「ふつうのマウスには戻れなくなる」と思います。

ちなみに、わたしが持っている黒(グラファイト)だけでなく、白もあります。

ロジクール 静音 ワイヤレス トラックボール マウス M575SPOW Bluetooth Logibolt 無線 windows mac iPad OS Chrome トラックボールマウス マウス オフホワイト 国内正規品
出典: Amazon『ロジクール 静音 ワイヤレスマウス トラックボール 無線 M575SPOW

使っているPCが白い場合は、このホワイトをオススメします。

白いPCには白を!

通常タイプはこちら。

効率化を求める人のための書籍『光速パソコン術』

わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。

そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました。

おかげさまでめちゃくちゃ好評です。この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず!