こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしはマウスの種類である「トラックボール」を13年間愛用しています。
トラックボールにはロジクールとエレコム(ELECOM)が販売していますが、どう違うのでしょうか?
そして、どちらがオススメなのでしょうか?
両方を購入して、その使い心地を試し比較しました。
目次
【徹底比較】ロジクールとエレコムのトラックボール
今回比較するのはこちらの2つのトラックボールです(参考: トラックボールとは)。
2つのトラックボール
少々マニアックで、完全なわたし個人の好みの評価になりますが、いきますよー!
デザイン・大きさの比較
デザインはロジクールの「m570t」の方がシンプルです。エレコムの「M-XT1DRBK」の方がボタンが多いぶん、ゴチャゴチャして見えます。
大きさは、少しロジクールの方が大きく見えますが、だいたい同じです。ロジクールの方が少し縦長になっています。エレコムの方がガジェット好き向けなデザインかも知れません(← 完全に主観)。
握り心地の比較
横から見ると、エレコムの方が少し高さがあることが分かります。ロジクールの方がゆるやかなカーブです。
では手を置いてみます。握り心地はどちらも良いです。
ロジクールの方が、マウスの上に手を乗せているだけという感じですね。指はあまり曲げずに思いっきり手を預ける感覚で、手を委ねるみたいな感じです。
逆にエレコムの方は握り込む感じです。指を軽く曲げて、握りこみます。普通のマウスに近いです。
わたしはロジクールを13年以上使ってるので、ロジクールのほうがいいと感じてしまいます(笑)。
この置いているだけ感が抜群にストレスなく気持ちいいんですね。たぶんm570tが好きな人は「そうそう!」って言ってくれそう。
ただ、最初の違和感はすごくありました。
まったくトラックボールを触ったことのない方にはエレコムの方が慣れやすいかもしれません。
……とはいえ、最初の違和感はどちらにしてもあるはずですよ。
触り心地の比較
今度はトラックボールの表面の触り心地を比べてみましょう。
ロジクールもエレコムも、どちらも悪くないです。
ただ、違いがあります。ロジクールの方が、ツルツルしてます。
エレコムの方がエンボスの目が大きいので、大げさに言うとザラザラしています。
これは好みでしょうね。
左右のクリックボタンの比較
お次は左右のクリックボタンを比較しましょう。
こちらは動画を用意しました。音を聞き比べる……って感じですけど。
ロジクールの方が「カチッ!」と歯切れの良い押し心地です。
エレコムの方は「クヮッチ!」な感じですね。伝わるかな(笑)。
説明が難しいですが、クリックしたあとの戻りがめちゃくちゃ少しの差ですが、ロジクールの方が速い(ように感じる)です。
ロジクールの左右クリックボタンが好きですね。
ただ、耐久性に関してはロジクールの方は少し心配もあります。私が4個持っているm570tのうち2個が、1年以内に左ボタンが壊れたからです。
ドラッグ&ドロップしようと、アイコンをつかんでいても、勝手にボタンから指を離しているかのような挙動になり、途中でドラッグが終わってしまうんですね。
まぁ、3年保証なので無料で交換していただけましたが。エレコムの方はまだ半年も使ってないのでわかりません。
ホイールの比較
続いて、トラックボールの比較をしてみます。
ホイールは、両者にかなりの差がありました。圧倒的にロジクールの方が良いですね。
エレコムの方のホイールはギザギザに筋がありますが、弱い力で回すとツルツルと指が滑ります。
これ、結構ストレスですね。
ロジクールの方が弱い力でも上下スクロールしてくれます。
動画も用意しました。
エレコムの方がホイールを押したときの深さがあります。
それゆえにガシャガシャと音が大きいです。
実はエレコムのホイールは左右に押すと、左右のスクロールもしてくれるため、深さがあって左右にも動けるぶん、グラグラします。
4個持ってるわたしの感想では、ロジクールの方は、最初の方は「キュッキュッ」とスムーズじゃない音が出て気持ち悪かったです。
ただ、使っているうちにしなくなりました。
ボールの比較
そして、トラックボールの命とも言えるボールの比較です。
本当に「ボール」自体の比較をしてみましたが、意味ないですね(笑)。
この画像は遠近感をつけていますが、大きさは完全に同じです。
エレコムのボールは黒の中に銀色の砂金風のものが混じっています。
回し心地ですが、ロジクールの方がスムーズです。
ボールをお互いに交換してみても(← 入るんですよ!)、違いがわからないので、問題はマウス本体にあるボールの支え部分の高さかなと。
ボールを外してみると……。
見てほしいのは、白っぽい出っ張り(どちらも3つあります)。
わかりづらいかもしれませんが、少しだけエレコムの方がボールの支えの出っ張りが低いのです。
なので、ちょっとひっかかる感じがするのかなと思います。
拡張ボタンの比較
では、トラックボールの「格調ボタン」を比較してみましょう。
こちらも動画で見てください。
実は、押したときの音がぜんぜん違います。
エレコムの方が柔らかな感じで、押した瞬間のグニャッと感があります。反発が強いというのかな。
逆にロジクールはちょっと硬い感じです。
私は、カチッと押している感のあるロジクールの方が好みです。これは思いっきり、人によると思います。
バッテリーの比較
そして、トラックボールのバッテリーの寿命に関しての比較です。
ロジクールのほうは18か月、エレコムのほうは、ローエナジーモード(後で説明しますね!)だと約9か月間電池交換せず使用できます。
ロジクールの方がバッテリーが長持ちするようですね。
ただし、9か月持てばまったく問題ないです(笑)。エネループにしていれば、充電をとするだけですし。
保証期間の比較
そして、保証期間を比較してみましょう。
エレコムの保証期間は6か月です。それて対するロジクールの保証期間はなんと! 3年間!!
これはすごすぎます。
なんでこんなに長いんでしょうね。うれしいんですけど、マウスって使い方によってはけっこう壊れるので、逆に「ええんかな??」って心配になります(笑)。
とにかくロジクールの保証期間はすごいです。
エレコムのトラックボールにしかない機能
お次は、エレコムの「M-XT1DRBK」にしかない機能をまとめます。ここにピンと来た人はエレコムの方を買うと良いかと思います。
バッテリーの長持ち度の2段階の電源スイッチ
エレコムの「M-XT1DRBK」は、電源スイッチのところで「ローエナジーモード」「ハイスピードモード」という2つのモードへの切り替えができます。
「ローエナジーモード」は電池の持ちを重視するモードで「ハイスピードモード」はボールのトラッキング速度を重視したモードです。
エネループなので電池の消耗は気にならないため「ハイスピードモード」にしていますが。
ホイールを左右クリックで「左右スクロール」
ホイール部分を左右に傾けることで、左右スクロールができます。
おそらくエクセルをよく使う人には嬉しい機能だと思います。
【追記】こちらの機能は、ロジクールのMX-ERGOでは採用されています。オススメです。
マウスポインタのスピードを2段階調整できるスイッチ
ホイールの下のところにスイッチがあります。このスイッチには「HIGH」と「LOW」って書いています。これは、マウスポインタのスピードの調整です。
カチッとするだけでマウスポインタのスピードを速め/遅めの2種類に変えられます。
マウスポインタのスピードを遅くする「薬指ボタン」
これは待望の機能かもしれません。薬指を置く辺りに、減速ボタンがあります。これを押しながらマウスポインタを動かすとなんと! 押している間だけポインタのスピードが遅くなるんです。
なので、何かを選ぼうとして、ポインタが上手く合わない!ってときにはこのボタンが活躍しますね。離すと元のスピードになるし。ただ、スピードが速くてもできるようにはなります。
【追記】こちらの機能も、ロジクールのMX-ERGOでは親指で押すボタンが採用されています。
マウスジェスチャー
「エレコム マウスアシスタント」というソフトをダウンロードすることで、拡張ボタンの割り当てを変更できます。ここまではロジクールと同じですが、エレコムには「マウスジェスチャー」もこのソフトで設定できます。
ただ、惜しいことに残念な仕様なんです。マウスジェスチャーを使うためには1つのボタンを「マウスジェスチャーを起動させるボタン」として専属で設定する必要があります。
そこで、右クリックボタンをマウスジェスチャー専用にすると、今度は右クリックでのウインドウを開く機能が失われます。なので、ちょっと使えません。やっていることは素晴らしいのに。
ついでに、マウスジェスチャーはこのMouseGestureL.ahkがオススメです。
ということで、私の意見としては断然、ロジクールのトラックボール「m570t」をオススメします。
エレコムの利点としては多くの機能なのですが、私にはどれも不要です。そんなことよりシンプルなのがいいです。
あと、ロジクールさんにはSetPointの機能向上のお願いを聞いてもらえると嬉しいです。マウスの右クリックのボタンを押しながら拡張ボタン1を押すとCtrl+C……のように高度な設定ができると最強になると思いますので、そのカスタマイズができるようによろしくお願いします。えへへ。
こちらは「トラックボール」についてその愛を語った人気の記事です。
せっかくなのでキーボード「Realforce」についての愛を語った記事もどうぞ(笑)。
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