こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
「クラウド」という言葉を聞いたことはありますか? 実はこの言葉を知らなくてもほとんどの人が使っているはずです。
わたしはクラウドの老舗であるDropboxが日本語に対応するすこし前から使っているので、現在14年ほど使っている計算になります。
本記事ではクラウドとは?という話から、クラウドのメリット、デメリットまで詳しく紹介します。
クラウドとは?
クラウドとは、データをインターネット上の自分だけのスペース(=クラウド)に保管しておき、どんなパソコンやスマホででもデータを使えるようにする仕組みです。

厳密にはパソコンのデータをクラウドサービスを提供している企業の巨大なデータセンターに保存できる仕組みのこと。
「クラウド(雲)」というその名のとおり、空にずっと浮かんでいる「 雲 」の中にデータを保管しているのをイメージしましょう。
空、そして雲はどんな国、地球上のどんな場所に移動してもありますよね?

その雲の中に保管するイメージで、外出先に浮かぶ雲から引き出したりするように考えてみましょう。
実際に「クラウド」という名称は、「Cloud Computing(クラウド・コンピューティング)」からきています。まさにクラウド(cloud=雲)です。
具体的にクラウドが役に立つ例
クラウドがどういうものかを理解するよりも、具体例挙げたほうが理解しやすいので紹介します。
具体的にクラウドが役に立つ例
会社の仕事を家でやる
具体的にクラウドが役に立つ1つ目の例は、会社の仕事の続きを家でやるシチュエーションです。
明日の午後にあるミーティングの資料を今日中に仕上げなければならない。でも残業はしたくない。
そんなときは、仕事のデータをクラウド内のフォルダに入れましょう。そして、家のパソコンからクラウドにログインすれば仕事のデータを家で触れます。

定時になったら速攻家に帰り、家族との時間を過ごせ、子どもを寝かせつけたあと、クラウドのデータを開いて会社で残してきた仕事の続きをやれるのです。
これで仕事も家庭もバッチリ両立ですね。
スマホで撮った写真をそのままパソコンへ
具体的にクラウドが役に立つ2つ目の例は、スマホで撮った写真がそのままパソコンで使えることです。
スマホで撮った写真をクラウドに自動UPロードする設定にすると、次の画像のように、なにもしなくてもパソコン側で同じ写真を見られます。

ただ、気をつけたいのは、パソコン側でクラウド内のデータを削除すると、スマホの中のクラウドからも削除されること。
同じデータに違う端末からアクセスしている状況なので!
同じデータを共同で使いたいとき
具体的にクラウドが役に立つ3つ目の例は、同じデータを共同で使いたいときです。

写真ならLINEなどで送ってもいいですが、複数人で作業するようなデータはクラウドを使いましょう。
多くの人はWordやExcelのデータをメールなどで添付していますよね。
このやり方だと、送られてきたデータを毎回ダウンロードして、新しいデータが増えていきます。
気がつけば、下の例のようにどれが最新のデータかわからないことに……。
どれが最新データかわからない状態
- セミナー資料
- セミナー資料(最新)
- セミナー資料(最新2)
- セミナー資料(本当に最新のデータ)
- セミナー資料(本当の本当に最新のデータ)
- セミナー資料のコピー
- セミナー資料のコピー2
クラウドを使えば、ダウンロードしなくても同じデータをほかの人が触れるため、常に最新の状態になります。
なお、共有URLを発行して、そのURLを教えるだけで同じデータにアクセスできますよ。
クラウドの使い方
ではクラウドの使い方を簡単に紹介します。
クラウドサービスに登録・ログインする
まずはクラウドのサービスに登録してログインする必要があります。
有名なクラウドサービスは以下の3つです。
有名なクラウドサービス
- Dropbox(2GBまで無料)
- Google Drive(15GBまで無料)
- OneDrive(5GBまで無料)
どれも一定の容量なら無料で使えるので、3つを無料で併用してもオッケーです。
個人的にはGoogleドライブがオススメです。
登録することでブラウザ上でクラウドを使えるようになりました。

でも、この状態だとブラウザを開かないとクラウドを使えません。
デスクトップ版アプリを使えば、ふつうのフォルダと同じような感覚で使えるので、ぜひインストールしましょう。
デスクトップ版アプリをインストールしてログイン
クラウドサービスにはデスクトップ版アプリがあります。パソコンにインストールして使うアプリですね。
どのクラウドにもあるので、以下からダウンロードしてインストールしましょう。
デスクトップ版アプリ
- Dropboxのデスクトップ版アプリ
- Google Driveのデスクトップ版アプリ
- OneDriveのデスクトップ版アプリ(Windows版/Mac版)
デスクトップ版をパソコンにインストールし、ログインすると、通常のフォルダとまったく同じ感覚でクラウド内のデータを使えますよ。

なお、めったに使わないデータはデスクトップ版にダウンロードしなくてOK。使うときだけブラウザからダウンロードしたほうがパソコンの容量を使わず、おすすめです。
スマホ版アプリをインストールしてログイン
では同じデータをほかの端末から触れることを体感するために、スマホ版アプリもインストールしましょう。
スマホ版アプリをインストールし、ログインすると、さきほどパソコンで見たフォルダが入っていますよ!

同じことをほかのパソコン(WindowsもMacもOK)やスマホ(iPhoneもAndroidもOK)ですれば、その端末でも同じデータを見られます。
クラウドのメリット
ではクラウドの長所、メリットについて紹介します。
とにかく使い方が簡単
クラウドの1つ目のメリットは、使い方が簡単であることです。
なぜなら、自分のパソコンに入っているフォルダと同じ感覚で使えますから。
こちらがクラウド(デスクトップ版)を開いた画面ですが、通常のフォルダと表示がまったく同じです。

パソコン上のクラウドフォルダに、いつもどおりデータを入れたり、移動したり、削除するだけ。
無料版がある(容量に制限があるが)
クラウドの2つ目のメリットは、無料版があること。
これは最初の使いはじめの敷居が低いです。
有名なクラウドサービス
- Dropbox(2GBまで無料)
- Google Drive(15GBまで無料)
- OneDrive(5GBまで無料)
使いはじめるとクラウドなしの生活はありえなくなるので、有料版にアップグレードする人が多いでしょう。
有料版と無料版の大きな違いは容量です。
どのパソコンからも見られる
クラウドの3つ目のメリットは、どのパソコンからも見られることです。
Windows、Mac、Chromebookに関係なく使えます。

USBメモリのような物質の中に保存するのではなく、インターネットを使ってクラウドサービスを提供している企業の巨大なデータセンター内に保存するのがクラウドです。
厳密には「物質」の中に保存しているのですが、バックアップがしっかりしているものが多く、安心できます。
とにかく、USBメモリーのような物質を持ち運ばなくても、どこででもデータを見られるという、夢のようなサービスです。
スマホでも見られる
クラウドの4つ目のメリットは、スマホでも見られること。
スマホならiPhone、Androidに関わらず使えますし、iPadなどのタブレットでも使えます。

まさにいつでもどこでもパソコン内のデータを見ることができます。
ただし、スマホに対応していない拡張子のものは見られません(あたりまえ)。
仕事をするときにiPadの画面にデザインの参考資料などを表示させて、それを見ながらパソコンで作る……みたいな使いかたも便利ですよ。
なんでも保存できる(写真・テキスト・動画・音楽など)
クラウドの5つ目のメリットは、なんでも保存できることです。
写真、テキスト、動画、音楽と、ありとあらゆるデータを保存しておけます。
これは、安心して使えますね。
クラウドを使っていない人ともデータを共有できる
クラウドの6つ目のメリットは、クラウドを使っていない人ともデータを共有できることです。
特定のデータを「共有」に設定し、そのデータのURLを教えるだけで、だれでもデータを見たりダウンロードできるようになります。

データはインターネット上に置かれていますが、通常ではほかの人に見られることはありませんよ!
パソコンにダウンロードするデータを選べる
クラウドの7つ目のメリットは、パソコンの中にダウンロードして使うデータを選択できることです。
たとえば下の画像にある緑のマークはパソコンでも使えるデータという意味です。

これはフォルダごとに設定でき、「オンラインでのみで使用」に設定するとパソコンからはデータを開けなくなります。
その代わり容量を節約できるというわけですね。
データを前の状態に戻せる
クラウドの8つ目のメリットは、データを前の状態に戻せることです。
たとえばGoogleドライブなら、戻したいデータの上で右クリックして「版を管理」を選びます。

すると、100バージョン前まで選択してバージョンを戻せるんです。
なお、誤って削除してしまったときも、Googleドライブ内のゴミ箱に30日間は保管されますよ。
忘れ物・紛失・故障を回避できる
クラウドの9つ目のメリットは、忘れ物・紛失・故障を回避できることです。
データをフロッピーやUSBなどに入れて持ち運んでいたころに一番恐れていたのが忘れ物と、紛失です。
どんなに保存していても、その「保存媒体」を物理的に忘れてしまっては、手も足もでません。

その点、クラウドではネット上にデータがあるのでどこからでもアクセスできます。
さらには、火事などで家のパソコンやスマホが全部燃えてしまっても、クラウドに置いているデータは助かります。
これはすごく安心ですよね。
クラウドのデメリット
非常に便利なクラウドですが、もちろん弱点もあります。
今度はクラウドのデメリットを挙げてみます。
ネットがつながってないと使えない
クラウドのデメリットの1つ目は、ネットがないと使えないことです。
クラウドはインターネットを使って、遠く離れたクラウドサーバーにデータをアップロードします。

とはいえ、先述したようにデータごとにパソコンにダウンロードでき、オフラインでも使える設定にできるので、そこまで困らないかも。
Googleドライブの場合は、次のように対象のフォルダやファイルの上でマウスの右クリックし「オフラインで使用可能にする」を選べばネットに繋がっていなくても触れるようになります。

ただし、オフラインで使った場合、ほかの端末からアクセスしたときにはパソコンで直した「新しいデータ」が反映されていません。
容量に制限がある
クラウドのデメリットの2つ目は、容量に制限があること。
とはいえ、これはパソコン自体も同じですが(笑)。
特に無料版を使っていると、使える容量は少ないです。その場合は、有料版にアップグレードしましょう。
同期スピードが遅いときがある
クラウドのデメリットの3つ目は、クラウドサービスによって、またはネット環境によって同期(インターネットで読み込む)に時間がかかることです。
個人的に使った感じでは、Dropboxの同期が一番速いですよ。
サービスがなくなる可能性がある
クラウドのデメリットの4つ目は、サービスがなくなってしまう可能性があることです。
わたしは14年以上、クラウドサービスを使っているので、終了になったサービスもいくつか見てきました。
ただ、わたしが紹介しているこちらの3サービスは大丈夫でしょう。
有名なクラウドサービス
- Dropbox(2GBまで無料)
- Google Drive(15GBまで無料)
- OneDrive(5GBまで無料)
Dropboxはクラウドの老舗、Google driveはGoogleのサービス、OneDriveはMicrosoftだからです。
データ流出の可能性がある
クラウドのデメリットの5つ目は、データ流出の可能性があることです。
もちろん、普通に使っていればほぼ問題はありませんが、問題はネットカフェなどで使った場合です。
ネットカフェのような、共有パソコンでクラウドにログインしてIDやパスワードが記録されてしまうと他人がアクセスできてしまいます。
もし外でログインすることがある場合は、Google Chromeにあるようなシークレットモードを使いましょう。

今回は、クラウドについてまとめました。でもほとんどの人は、「これがクラウドだ」と意識せずに使っています。
たとえば、iPhoneを使っている人なら自動で保存されるiCloudもクラウドです。
ほかにもGoogleのサービスであるGmailもクラウドです。どこでもログインでき、メールをチェックできますよね?
すでに日常で使われていますが、ちゃんと知っておくことも大切ですよ。