2015年11月19日

【インタビュー】両親が夫婦別姓をしている方に家族の絆が弱いのか聞いてきた

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こんにちは! ヨス(@yossense)です。

先日、またしても新聞の取材を受けてきました。今回も夫婦別姓についてですが、ぶっちゃけ私のことはどうでもいいんですよ!

その取材をしてくださった方が素晴らしすぎる経験をしている方だったので逆に取材してしまいました

リアルに「夫婦別姓の家庭で育った人」

今回取材をしてくださった某新聞記者のHさんは男性で26歳です。平成元年生まれの人……つまり私が小学校6年のあたり生まれた方です。

で、ここが驚くところです。なんとこの方、完全に夫婦別姓の家庭で生まれ育ったんだそうです!

私、心の底から衝撃を受けました。私も夫婦別姓をやってて、子どもを育てているのですが、私の年代が先駆けかと勝手に思っていました。

すみません。でも余裕で先駆者の方がいたんですね。

ご両親が「事実婚」だった家庭

Hさんのご両親は完全に夫婦別姓でした。私の場合は私の名字は戸籍では変えられていますが、この方のご両親は婚姻届を出して出産後、離婚届を出したそうです。つまり「事実婚」というやつですね(このHさんの姓はお父さん側だそうです)。

そのため、本当の本当に夫婦別姓を実行されているご両親の元で育ち、現在(26歳)まで育ってきたわけですよ!!

お母様がジェンダー問題に関心を強く持っていらっしゃったそうです。お父様も理解があったんでしょうね。いや、私のまだ上の世代の方ですからね、まじですごいと思います。

夫婦別姓の元で育った子どもの心情はどうだったの?

はい、ここからが本題です。皆さん気になりますよね。

だって、「夫婦別姓を導入すると家族の絆が弱体化する!」という意見をよく聞きますからね。まさかすでにその体験をした方が成人になって日本に存在していようとは、ほとんどの方が思ってもみないことでしょう。

結論から言いますとまったくバラバラになっていませんでした。まぁ、当たり前でしょ。

親が夫婦別姓で大変なことはあった?

で、インタビューされる立場の私が「逆インタビュー」をしたのですが(笑)。

ヨス: ご両親が夫婦別姓をしていて不安に思ったことはありましたか?

Hさん: 全くありませんでした。本当に何の違和感もなくて、これが普通だと思っていました。

私の子どもたちと同じですよ。だって、親が夫婦別姓に対してネガティブなことを子どもに伝えない限り、子どもが夫婦別姓に対してネガティブな感情を持ちえるハズがないんです。当たり前です。

自分の家族がほかと違うことに気づいたのはいつ?

ヨス: ご自分の家庭が「夫婦別姓」をしていること(日本ではスタンダードじゃないこと)を認識したのはいつでしょうか?

Hさん: たぶん、小学校に入ったぐらいのころですね。学校で授業参観があって、その案内を書いたプリントに「参加する家族」の名前を書く欄があったんです。そこに母(Hさんと違う姓)が名前を書いたんです。そのときに母が「これ、先生にそのまま出したらダメだよ。ちゃんとこれはお母さんの名前です……と説明してね」と言われました。

ご両親の夫婦別姓に気づいた時にどう思いました?

ヨス: 初めてご両親が夫婦別姓だと気づいたとき、どう思いましたか?

Hさん: かなりびっくりしました。これが普通だと思っていましたからね。「え? なんでみんなお母さんとお父さんが同じ名字なの?」って(笑)。

これ、私もすごく共感します。私も同居していた祖母と名字が違っていたのを何の違和感も持たずに過ごしていたんです。

父方の祖母も父と名字が違っていたし、祖母とは名字が別なのが当たり前だと思ってたので、友達と友達の祖父母が同じ名字なのを聞いて「すごい! 同じ名字や、珍しい!」って思いましたから。

親が夫婦別姓をしていることで悲しいと感じたことは?

ヨス:「両親が夫婦別姓をしているとその子どもが不安になる」という心配をされる方がいますが、実際のところそう感じたことはありましたか?

Hさん: それが全くないんです。家族仲は今も円満ですし、そんな不安を感じる余裕がないほど円満でした(笑)。

いや、これって当たり前すぎなので私は全然驚きませんが、「夫婦別姓が子どもに好ましくない」というのがいかに無用の心配なのかがわかります。

だってここに両親の夫婦別姓を体験した成人がいますからね。だから私はいつも言っているんですよ。夫婦別姓をやってない人の「妄想」と「でっちあげ」を優先するのはやめませんかと。

そもそも日本以外の国では夫婦別姓の家族って無数にあるわけで(笑)。

「人と違うこと」に対する考え方

Hさんとはむちゃくちゃ打ち解けてしまい、いろんなことをお話しましたが、その中で印象的だったのがこちら……

「人と違うことは良いこと」と言われながら育った

実はコレ、私も子どもたちに伝えていることです。全く夫婦別姓のことを意識して言っているわけではないのですが、これって一番重要なことのような気がします。

「人と違うことにネガティブな感情を持つ人」は高確率で「夫婦別姓はよくない」と言います。

逆に「人と違うことをポジティブに思う人」は「夫婦別姓は問題ない」と言っているってことですね。

要は「人と違うこと」「いろんな人が存在すること」に対する価値観の違いです。今の世の中って、価値観は多様であるべきですよね。一方的に押し付けることが戦争などを生み出している悪の根源ですから。

焦点を「多様性を許容するか?」に持って行くべき

夫婦別姓の問題って、未だに「家族がバラバラになるからやるべきではない!」という実際に体験したことのない人たちの悲観的妄想に焦点が行っています。

でもね、現実を見てくださいよ。こうやって実際に体験された方の家族はバラバラになっていないんです。私の家族も全くバラバラになっていません。

結局のところ「多様性を認めるかどうか」の問題でしかないんですよ。

もしかしたら知らない方が多数かもしれませんが、法律が変わっても別姓にしたくない方はそのまま同姓でいいんですよ?「選択的」なので、夫婦別姓を選べることを許容するかどうかなんです。

日本ってどんだけ同調圧力が強い社会なんですか? マイノリティの存在を許さない未熟な社会なんですか?

夫婦別姓と「家族崩壊」は別次元の問題ですよ

Hさんは本当にこんな状況を普通に過ごしていたので、こういう風に世間で騒がれているのを知って「確かに珍しいとは思っていたけどここまでレアだったとは!」と思ったそうです。間違いなく、2015年の時点では超激レアだと思います。

だから私もビックリ仰天して逆インタビューをしてしまったレベルですから。で、そのレア度に気づいたときにHさんは「こんな家族でよかったなぁ」と思ったそうです。

もうこのセリフがすべてを語っていませんか? 結局、反対意見を述べる人って、自分の弱体化している家族の絆を基準にして「うちの家族(夫婦同姓)ですらこんなのに、これで夫婦別姓なんて導入されたらどうなるか……」って思っているんですよね?

不安だったらそもそも「夫婦別姓」にしなけりゃいいんじゃないの? だってどうせ不仲になって崩壊する運命にある家族が、わざわざ夫婦別姓にしてその責任を「夫婦別姓」に転嫁されても困ります

迷惑な話ですよ。それはあなたたちの家族が問題でしょ?ってことです。

追記: 夫婦別姓の家庭で育った方から感想をいただきました

この記事を読んでくださった方で、ご本人もご両親が夫婦別姓の家庭で育った方からメッセージをいただきましたので紹介します。

私の両親も夫婦別姓で、この前の夫婦別姓についての裁判でモヤモヤしていたのでネットで調べていたらこのブログにたどり着きました。

記事を読んで、今までモヤモヤしていたけれど上手く言葉にできなかった気持ちが全て文章になっていて、しかも自分と同じようなことを考えている人が他にもいるんだと分かり、とても感動しました!

我が家は事実婚で、私は母と名字が違うのですが、それで母を嫌いになるなんて考えたこともありません

小学校のときに友達に「夫婦別姓なんだー」と言っても、「へー」くらいでからかわれたことなんか一度もありませんでした

むしろ何の関係もない大人が変な目で見てくるので、人前ではあまり夫婦別姓のことを言わないようになりました。

テレビで「親子の絆が~」と言っているのを聞くと、私と母の絆を否定されたみたいでとても悲しくなります

体験した人はこういう意見なんです。もう、どうすればいいか結論は見えていると思うのですが。

さて、今回は新聞記者のHさんに夫婦別姓について取材されるためにお会いしたのに、こちらから取材もしてしまったお話でした。

そろそろボロが出てきているんじゃないですか? 夫婦別姓に反対する人たちって、単なる差別主義者だということに。

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