お知らせ
TypingClubについては、2018年に出版した著書『光速パソコン仕事術』でも紹介しています。
こんにちは! 文字入力オタクすぎて書籍を出版したヨス(プロフィールはこちら)です。
「パソコンのタイピングを練習しよう」と思ったとき、まずはこんな悩みが生じるでしょう。
「なにから
はじめたらいいの?」
ある人はパソコン塾、ある人は有料のタイピングソフトをオススメしたりと、どの方法がいいのかわかりません。
でも、わたしは断言します。
自宅で1か月練習すれば、タッチタイピングは無料でマスターできると!!
その理由は、最強の無料タイピングソフト(WEBサービス)「TypingClub」があるから!
今回は、TypingClubの使い方を詳しく紹介します。
「TypingClub」とは?
世の中には「タイピングソフト」と呼ばれる、タッチタイピングをマスターするためのソフトがあります。
有料のソフトと、無料のソフトに関わらず、初心者向けで最も優秀なタイピングソフトが「TypingClub」です。
有料ソフトも含め、「TypingClub」より優秀なソフトは見たことがありません。
日本の有料ソフト……もっと頑張ってほしい……。
使う場合はこちらから
「TypingClub」の実績は?
「TypingClub」はアメリカのワシントンDCの企業によって2011年につくられました。
公式サイトによると、2022年4月現在で次のような実績があるようです。
TypingClubの実績
- 5万校(+地域)で使用
- 2,300万人以上の生徒によって使用
- 30万人以上の先生によって使用
- Google for Educationのパートナーに選出
学校で主に使われているということで、かなり信頼性がありますよね。
「TypingClub」の対象は?
英語圏で作られたものなので「日本人にはどうなの?」と思われそうですが、大丈夫です。
TypingClubで入力するときは英語の単語にはなりますが、けっきょくはローマ字入力と同じなので問題ないのです。
それでも「オススメの対象」となる人はいます。どんな人に特にオススメなのでしょうか?
TypingClubがオススメの対象
もう少し詳しく紹介しますね。
ゼロからタイピングをはじめる人
まずは、ゼロからタイピングをはじめる人。ぜったいにオススメです。
なぜならTypingClubでは「正しい指でタイピングする」ということが学べるから。
ほとんどのタイピングソフトではこれができません。
実際に、うちの子どもにTypingClubで練習させたところ、小学5年生でタッチタイピングをマスターできました。
1か月ほど、毎日15分やらせたらマスターできました。
日本では小学3年生で英語を習いはじめるので、そのタイミングではじめると相乗効果があると思います!
「カナ入力」ではなく「ローマ字入力」を練習したい人
「TypingClub」は「カナ入力」ではなく「ローマ字入力」を練習したい人向けです。
カナ入力や親指シフトで入力練習したい場合には不向きです。
ちなみにわたしも「ローマ字入力」です。カナ入力はできません……。
正しい指でタイピングしたい人
そして、正しい指でタイピングしたい人全般にオススメです。
たとえば、10年以上パソコンを使っているけど、自己流で入力してしまっている人など。
そういう人でもTypingClubを使えば、「矯正」できます!
英文入力を練習したい人
日本語を入力する人にもオススメですが、さらにオススメなのは英語の入力を練習したい人です。
なぜなら、TypingClubは英語圏で作られていて、レッスンが進めば進むほど入力の難しい英文になっていくからです。
たとえばこちらは最終レッスンの画面。
完全に英文ですよね。
ということで、英文入力を極めたい人にはさらにオススメできます。
「TypingClub」は無料なの?
本記事でオススメしている「TypingClub」は完全に無料で使えます。
子どもも大人も、個人で練習する場合は誰でも無料で使えますよ。
無料版には制限がある
ただし、無料版だと制限はあります。
たとえば次のとおりです。
無料版の制限例
- 広告が表示される
- プレイできないゲームがある
ゲームをプレイしようとすると、次のような画面になる場合があるので、すこし残念な気持ちになることがあります(笑)。
有料版の料金は?
では、有料版はいくらかかるのでしょうか? まとめると次のとおりです。
月間払い | $8.50/月 |
---|---|
年間払い | $35/年 (月に$2.92の計算) |
パソコン教室に通うことを考えると月に1,000円という値段は「激安」だと断言できます。
ただ、無料版の質が高いので、有料版にしなくても問題ありません。
「TypingClub」の使い方
では続いて「TypingClub」の使い方を紹介しましょう。
サイトに行く
まずはTypingClubのサイトに行きます。
こちらから行けます
「Get Started」をクリック
TypingClubのページ内にあるGet Startedを押しましょう。
「1」から順番にやっていく
すると画面が切り替わるので、左上の「1」から順番にやっていくのみです。
基本は、次の手順で進んでいきますよ。
進んでいく手順
- 動画での説明を見る
- 練習する
- 星が5つ取れたら次の番号へ
- 復習のちょっとしたゲームをする
星が5つ取れるようになるまでがんばる
各レッスンで、星が5つ取れるようになれば次に行くようにしましょう。
下の方のボタンで次のレッスンに行く
「評価」の出ている欄のすぐ下に次のレッスンに行くためのボタンがあります。
→ を押して、次のレッスンに進みましょう。
もう一度やる場合はもう一度挑戦するを押せばOKです。
レッスン一覧には左上の「三本線」マークから
レッスン一覧には左上の「三本線」マークから行けます。
【補足】自動で記録されるのでいつやめてもOK
レッスンを途中でやめたいときはどうすれば保存されるのでしょうか?
自動で記録されているため、なにもしなくても大丈夫。
いつブラウザを閉じてもオッケーです。
日本語の環境にする
「順番にやっていくのみ」と紹介しましたが、1つ問題があります。
先ほどの画面をもう一度見てください。
じつは、メニューなどの説明もすべて英語なんですね。
ということで、日本語の環境に設定する手順を紹介します。
「アメリカの国旗アイコン」をクリック
まずは右上の「アメリカの国旗アイコン」をクリックします。
「日本語」を選択
すると「プルダウン」のメニューが出てくるので「日本語」を選択しましょう。
メニューの表示が日本語に
これで、ある程度のメニューの表示が日本語になります。
説明動画で日本語字幕を出す方法
この設定をしても説明動画は英語のままです。
動画を見ているときに、次のように右下の「CC」をクリックし、「日本語」を選ぶと日本語字幕が出るようになります。
アニメーションなので言葉がなくても伝わりますが、日本語の字幕があると理解度は断然違いますよ。
【注意】タイピングの指示は英語のまま
ただし、ここまでやってもタイピングの指示は英語のままです。
たとえば、次の画像をご覧ください。
画面には、「Type the f key using your left index finger.」と書かれています。
今後日本語に対応されるとは思いますが、文字を読まなくても何をすればいいかは問題なく伝わるのではないでしょうか?
ちなみに、上の英文は「左手の人差し指でfキーを押してください」と書かれています。
TypingClubを使って練習するときのコツ
では、TypingClubを使ってタイピング練習をするときのコツをまとめます。
出ている文字をそのまま入力することを意識する
「TypingClub」で入力するのは多くの場合は英単語です。
さらには、すでに学んだアルファベットのみで入力できる単語がない場合は、無意味な文字列を入力していきます。
このときに、次のような考えはやめましょう。
よくない考え方
- 言葉になっていない文字を入力して意味あるの?
- 英語じゃなくて日本語を入力していきたいんだけど……
今は、その前段階のレベルです。その段階の人にもっとも適切なタイピングソフトで練習しているのです。
画面に現れた文字が「英単語」だということも忘れてください!
現れた文字列を入力することに集中しましょう。そう、ロボットにでもなったつもりで!
ミスをしたら「訂正」する
TypingClubで練習していて、もしミスをしたら「訂正」するようにしましょう。
通常、間違えずに入力できた文字は緑色になり、間違った文字は赤色になります。
このときに、間違った文字はBackspace(MacではDelete)で消しましょう。
そして正しい文字を入れると、その文字はオレンジ色になります。
間違った文字をそのままにするのではなく、「訂正すること」で正しい文字の入力方法がきちんと練習できるのです。
実は「訂正」ができないタイピングソフトが多いので、訂正できるTypingClubはすばらしい!!
さらに本気の人は、間違った指で入力した場合も「訂正」するのをオススメします。
「星」が5つ取れたら次のレッスンへ
先述しましたが、「星」が5つ取れるまではそのレッスンをがんばりましょう。
「星5なんて難しいよ……」と思いそうですが、そこまでハードルは高くないので大丈夫ですよ。
レッスンは全部しなくてもOK
この「TypingClub」は素晴らしいWEBサービスです。
でも、基本的には英語圏のサービスであるため、進んでいっても英文の入力ばかりになります。
もちろん、そのまま練習してもいいのですが、わたしは次のようなスケジュールでやるのをオススメします。
日数 | 練習するキー | TypingClubのレッスン |
---|---|---|
1日目 | 人差し指のホームポジション FJ |
1〜4 |
2日目 | 中指のホームポジション DK |
5〜8 |
3日目 | 薬指のホームポジション SL |
9〜11 |
4日目 | 小指のホームポジション AK |
12〜15 |
5日目 | ホームポジション復習 | 16〜18 |
6日目 | 中段の人差し指 GH |
19〜21 |
7日目 | ホームポジション総復習 | 22〜23 |
8日目 | 上段の人差し指 RU |
24〜26 |
9日目 | 上段の中指 EI |
27〜29 |
10日目 | 上段の復習 | 31〜34 |
11日目 | 上段の薬指 WO |
35〜38 |
12日目 | 上段の左小指 Q 上段の右人差し指 Y |
39〜41 |
13日目 | 上段の左人指し指 T 上段の右小指 P |
42〜44 |
14日目 | 上段の復習 | 45・47 |
15日目 | 総復習 | 48〜51 |
16日目 | 下段の人差し指 VM |
52〜54 |
17日目 | 人差し指の復習 | 55〜56 |
18日目 | 下段の中指 C, |
57〜59・62 |
19日目 | 中指の復習 | 60〜61 |
20日目 | 下段の薬指 X. |
64〜66 |
21日目 | 薬指の復習 | 67〜68 |
22日目 | 下段の小指 Z/ |
69〜71・74 |
23日目 | 小指の復習 | 72〜73 |
24日目 | 下段の人指し指 BN |
75〜77 |
25日目 | 下段の復習 | 79〜83 |
26日目 | 総復習 | 84〜85 |
27日目 | 最上段の人指し指 47 |
245〜247 |
28日目 | 最上段の中指 38 |
248〜250 |
29日目 | 最上段の薬指 29 |
251〜253 |
30日目 | 最上段の薬指 10 |
254〜256 |
31日目 | 最上段の人差し指 56 |
257〜260 |
まずは、アルファベットのAからZまでが正しい指で入力できるようになるまでを目指します。
その後は、数字キー1から0が使いこなせるようになれば完了です。
ここまで行けば、あとは実践で練習していればあっという間にタイピングは早くなっていきますよ。
さて、TypingClubの使い方を紹介しましたが、簡単なことが伝わったのではないでしょうか。
今、現存するすべてのタイピングソフトの中でももっとも質が高いと断言します。
ぜひ、TypingClubでタイピングの基礎を学んでくださいね。
また、TypingClubをオススメする理由も人気の記事です。
効率化を求める人のための書籍『光速パソコン術』
わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。
そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました。
おかげさまでめちゃくちゃ好評です。この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず!