こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
「この週末は、家族サービスで旅行に行ってきます!」
こういうセリフを聞いたことはありませんか?
結婚している男性が使うことがほとんどの言葉で、わたしはすごく違和感を持っています。
本記事では、「家族サービス」という言葉にある違和感の正体を紐解いていきましょう。
「サービス」の意味
まず「家族サービス」という言葉を分解し、意味を調べてみましょう。
Wikipediaで「サービス」を調べると、次のようにあります。
サービス(英: Service)は、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。
サービス - Wikipedia
簡単に言うとサービスとは、イコール「商品」ですよね。
つまり、お店と顧客のような利害関係のある相手に使う言葉です。
お店は顧客に、お金の見返りとして「サービス」を提供しています。
「家族サービス」とは?
先述したように「サービス」はビジネスで使うような言葉です。
それに「家族」を追加して「家族サービス」と呼ばれる内容はどういうものでしょうか。
たとえば、次のような使われかたをしますよね。
今週末、家族サービスで二泊三日の旅行に出かけてきます。
この例文からもわかるように、「家族サービス」とは次のような意味になります。
「家族サービス」の意味
主に働いている男性(既婚)が、休日に家族と一緒に行動したり、家族のために何かをすること
家族のためにすることを「サービス」と言っているんですね……。
「家族サービス」という言葉は男性しか使わない
多くの場合、この「家族サービス」という言葉は会社で働いている男性しか使いません。
共働きをしている女性が使っているところを想像できるでしょうか?
今週末、家族サービスで二泊三日の旅行に出かけてきます。
すくなくともわたしは、こんなことを女性が言っているのを聞いたことがありません。
なぜなのか? 日本ではいまだに「家庭での業務(家事・育児)は女性の仕事」のような前提があるから(共働き夫婦でも)。
そのため、女性が休日に家族のために動いても「サービス」とは形容されないのです。
「家族サービス」という言葉を使う理由は?
そもそもですが「家族サービス」なんて言葉、使わなくてもいいですよね?
「今週末、家族で二泊三日の旅行に出かけてきます」でいいのでは?
なぜ日本の男性たちは「家族サービスで」なんて言葉をわざわざ使うのでしょうか?!
この言葉をわざわざ使う意図として、次のような理由が想像できます。
理由
特に3つめの「家族のために行動していることをアピール」という理由が大きいと、個人的には予想しています。
でも、まるで家族がお荷物のように聞こえることに違和感を持つのですが……。
めんどうくさいのに、休み返上でがんばっているオレすげぇ……みたいな。
これがわたしが「家族サービス」に持つ一番大きな違和感です。
「サービス」に含まれる意味を分析
ここで、「サービス」という言葉の含む意味をもっと分析してみましょう。
「サービス」に含まれる意味
やりたくないけどやる、大変だけどやる、お金をもらうべきなのに無償でやる……やっぱりビジネス臭のする言葉ですよね。
「ボランティア」という言葉に置き換えてみると、「家族」という言葉にくっつけることの違和感が見えやすいかも。
今週末、ボランティアで家族と二泊三日の旅行に出かけてきます。
これはひどい……。
家族の一員である夫や父が家事をしたり育児をすることは、サービスでもボランティアでもありません。
やって当たり前のこと。トイレに行ったり、お風呂に入ることと同じです。
働いているからと言って、家事育児を免除されません。
日本の男性の皆さん、家族のために動くことを「家族サービス」と表現するのはやめましょうね。
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