子どもの好みを勝手に決めつけるな! 大人の「悪意なき導き」について

こんにちは! フェミニストのヨス(プロフィールはこちら)です。

はぁ……。大人って、なぜ男の子だからとか、女の子だからと、勝手に子どもの好みを決めつけるんでしょうね?

今回は児童館でウチの子どもが遭遇した偏見について紹介します。

うちの息子は『アナ雪』が大好き

先日、児童館に子ども3人を連れて行ってきました。

いやー、児童館は助かりますよね。子どもがたっぷり遊べて、しかも無料ですから。

児童館では卓球をして、子ども3人とも楽しませてもらっていました。

一休みしていたとき、隣の部屋で『アナと雪の女王』のDVDがかかっていることに気づいたんです。

うちの子は『アナ雪』が大好きなので夢中になってましたが、帰る時間になりました(用事があった)。

スタッフの方がシールをくれたときに「事件」は起こった

その帰り際に、児童館の方が『アナ雪』のシールを子どもにくれました。

『アナ雪』のプロモーション用の非売品のシールで、角度を変えるとキラキラ光るゴージャスなやつです。

うちの息子の大好きな『アナ雪』のシール
うちの息子の大好きな『アナ雪』のシール

ええ。『アナ雪』大好きな子どもたちは大喜びです。

姉2人がもらい、一番下の息子がもらう番になったときに、その児童館の人がこんなことを言いはじめました

児童館の人

あ……男の子だからこっちがいいですよね!

そして、息子が見たことのない「男の子向けアニメ」のシールを出してきたのです。

『アナ雪』が好き=女の子ではない

はい。ビックリしました。

なぜなら、うちの子どもたちの中でも、息子が一番『アナ雪』が好きなぐらいでしたから。

息子は自分も『アナ雪』のシールがもらえると思っていて、かなりテンションが上がっていたはずなのです。

もちろんわたしは、「この子、『アナ雪』が好きなので、そちらをもらえますか?」と伝えました。

あやうく、うちの子の笑顔が曇ってしまうところでした。

思い込みが激しいのにもほどがありますよ。男の子だって『アナ雪』好きだっての!!

子どもの性別で好きなアニメを決めるな!

わたしは、もちろんこのスタッフの方だけが悪いとは思っていません。

残念ながら、日本に住んでいるとこういうシチュエーションに出合うこと、よくありますから。

問題なのは大人側が子どもの性別を理由に、「この子はこのアニメが好きなはず」と勝手に決めつけることでしょう。

世の中には、「男の子向けのアニメ」「女の子向けのアニメ」があります。

でも、男の子向けのアニメを女の子が好きでも、女の子向けのアニメを男の子が好きでもいいですよね?

ヨス

性別と「好き」という気持ちは関係ありませんから。

だからこういうシチュエーションでは、子どもに選択権を与えればいいのです。

2種類のシールがあるのなら、最初から選ばせてくれたらいいのではないでしょうか?

こういった大人の「悪意なき導き」が、男の子と女の子の間にある「境目」を必要以上に誇張しているのだなと残念な気持ちになりました。

今回のような事件ですが、毎日、日本中で起こっています。

目の前にいる子どもが男の子だから、女の子だからと、好みを勝手に決めつけないでくださいね。

こういった決めつけが、日本に蔓延する「空気のように存在する性差別」に繋がっていますから。

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