ワンオペ育児は夫が「手伝って」いる限り改善しない

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

ワンオペ育児」という言葉を聞いたことがありますか?

結論からいうと、「夫がいるのに育児をせずに、1人でやる育児のこと」です。

今回は、こんな言葉が発生するほどの日本の深刻な状況についてまとめます。

ワンオペ育児って?

「ワンオペ育児」という言葉をまずは分析してみましょう。

もともとは「ワンオペレーション(one operation)」という飲食店のシステムを指して使われていた和製英語です。

主に飲食店で、深夜など人手が不足する時間帯に、1人の従業員にすべての作業を行わせること。ワンオペ。

ワンオペレーション【one operation】の意味 - goo国語辞書

たった1人の従業員がいろんな作業をやりくりさせられている姿を指す言葉ですね。

それを、1人で育児・家事をやりくりする主婦に重ね合わせて使われるよういなりました。

つまり「ワンオペ育児」とは、夫がサービス残業、単身赴任などで家に不在で、実質的に家事と育児を1人で「ワンオペ」している状況を指した言葉です。

夫婦世帯の40%が共働きという現状

これが昔のような「専業主婦」ならまだマシかもしれません(※ 専業主婦でもワンオペはむちゃくちゃ大変です)。

でも今はこんな時代なのです。

平成27年版厚生労働白書 - 人口減少社会を考える - |厚生労働省
出典: 平成27年版厚生労働白書 - 人口減少社会を考える - |厚生労働省

これは夫婦のいる世帯で、妻が働きにでているかどうかのグラフで、青い折れ線グラフが共働きの割合です。

上のデータは2014年までですが、この上昇率からいうと現在は40%ぐらいの世帯では夫婦共働きなんですね(思ってたよりは少ない)。

夫婦共働きでも「ワンオペ育児」という現状

そして信じられないことに、日本では夫婦共働きでも同じように「ワンオペ育児」が起こっています。

たとえば朝日新聞にあった記事を引用すると、次のような現状だそうです。

午後5時に退社し、学童保育と保育園を回って2人を引き取り、買い物と夕食を済ませ、お風呂に入れ、寝かしつけるともう午後10時過ぎ。子どもたちより先に寝てしまうこともあり、持ち帰った仕事があれば、午前4時に起きてした。次男が風邪をこじらせ入院しても付き添いができず、次男を抱っこして階段から落ちて尾てい骨を折った時は湿布を貼って乗り切った。

「ワンオペ育児」私のことだ 夫不在、助けなく破綻寸前:朝日新聞

すさまじい日常です。

はっきり言って、共働きなら家事・育児も「夫婦が共に」にやらないと回りません。

「仕事が…」と言い訳するなという記事でも書きましたが、「仕事が……(あるから家事育児ができない)」というのは言い訳にも値しません。

もしかすると家事育児をしたくない言い逃れなんじゃ……と勘ぐるレベル。

妻が早く帰るから……と思いっきり甘えてるんですよね?

ではシングルファーザーだったらどうするのかというと、なにがなんでも急いで帰るでしょう。

さらにひどいのは「夫がいる」のにワンオペ

そして「夫が帰ってこない」という状況よりも、さらにひどい状況があります。

それは夫が在宅なのに妻が「ワンオペ育児」という状況です。

平日の帰宅後や日曜日にぜんぜん家事・育児をしない夫の話を聞いたことありますよね?

スマホでゲームをするのに夢中になってしまい、食事の用意や子どもの宿題を見ることすら、すべて妻にまかせっきりという状態です。

平日に妻が完全にワンオペでやっているものだから、当事者意識がなくなっているのでしょうか?

夫側の当事者意識が改善されないかぎり、事態は改善しません。

問題は夫側の当事者意識

そもそもですが、家事・育児を自分の仕事だと考えてない夫が多いんですね。

それは「家族サービス」や「家事/育児を手伝う」のように、夫が使う言葉からもひしひしと感じられます。

「手伝う」なんて言葉、自分が主体だったならぜったいに出てきませんよね。

自分の業務以外のことをやっている意識があるからこそ「手伝う」という言葉が出てきます。

そもそもですが「イクメン」だなんて滑稽な言葉は「育児をする夫」があたりまえの国では発生しません。

日本社会自体が「育児は男性の仕事じゃない」という認識の元に動いているということ。

実はですが、わたしは3年間「ワンオペ育児・家事」を体験しました。

わたしの場合はパートナーが帰るのが7時ぐらいで、夜は無理でも朝ご飯や子どもの弁当を作ってくれていましたし、休みの日も積極的にやってくれていたので完全に「ワンオペ」ではありませんが。

その体験をしているので、今の日本の主婦が体験している事態が他人事ではないんです。

過去の記事にもそのキツさの記録が残っているので、こちらもぜひ読んでみてください。

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