「女性の力でも簡単にできますよ♪」という表現に見る偏見の再生産

OMIYA!

こんにちは! ヨス(@yossense)です。

うちでは毎朝NHKの『おはよう日本』を見ています。

その中の「まちかど情報室」という「おもしろいグッズ」を紹介するコーナーを子どもが好きなんですよ。でも、ときどき微妙な表現を耳にするので、今回はそのことについて。

「女性の力でも簡単に……」という表現

「まちかど情報室」では一般家庭にお邪魔して、実際にいつも使っている商品を一般の方が紹介します。

けっこう面白いコーナーで、わたしも菜箸deスマホというタッチペンを知って、実際に買ってみたりしています。

多くの場合、女性が商品を紹介するのですが、そのときにこんな表現を使う方が多いんですよ。

コレを使うと女性の力でも簡単に開けられますよ♪

どうですか? 気になりません?

完全に「女性=力の弱い者」という決めつけが完成しています。

この上のキムチの包装なんて、なぜか「女性=辛いのが(子ども同等に)苦手」にまで発展しています。

結果的に「女性=劣っている者」につながっていますよね。

事実として「あなたの力が弱い」だけ

まず、気づいてほしいのですが……

コレを使うと女性の力でも簡単に開けられますよ♪

それは「女性だから」という前に、「あなた(使っている人)の力が弱い」んですよ。

いきなり言われるとポカンとするかもしれませんが、事実としては「あなたが力が弱い」だけです。それを過剰に一般化させているんですね。

あなたの力が弱いからと言って、「女性全般の力が弱い」というのはかなり強引な導きということです。

あなたの力が弱いという事実は、「あなたの力が弱い」という事実しか証明できません。それはあなたがコーラが嫌いというだけで「女性はコーラが嫌いなものだ」と拡大するのと同じで。

「女性は力が弱い」という共通認識の弊害

こういう「女性は(全員)力が弱い」という共通認識がはびこると、いろんな弊害があります。

まず、「力が強い女性」がこう思うんです。

私みたいに力が強い女性はよくないのかな? 隠したほうがいいのかな?

女性でも力が強いということは「良いこと」なのに、それがコンプレックスになる……という謎の現象が起こります。

いや、ほんまに何でや(笑)。

そして「力の弱い男性」もこう思います。

私は力が弱い。男としてダメなんだ……価値の低い人間なんだ……。

いやー、『北斗の拳』の世界観なら「力がすべて」ですが、現代の日本社会はそうじゃないですよね。

そもそも、力の弱い男性が「力を強くする」という同じ方向に向かうのも危険です。

ほかに向いていること、能力を発揮して社会の役に立てることはあるはずなのに。わたしも力は弱いですが、こうやってブログを書くことで能力を発揮できていますから。

ステレオタイプを強化する

ステレオタイプは、テレビのようなメディアで放送されることで、どんどん強化→再生産されていきます。

前述した番組を見た子どもは「女って力が弱いのか」と学びますよね。

女の子はそれにそぐうように育つし、男の子は「女は劣った存在」というふうに受け取って育つかもしれません(←わたしはそう思っていた)。

そんな子どもたちが大人になるころには、女性はなんでも男性に頼りがちになるし、男性は女性は弱いから……と蔑視感情を持つようになるんです。

その人達がテレビで同じようなことを言って再生産する。これの繰り返しが今の現状でしょうね。

いや、本当にテレビに出ている人たちは「男ってみんな下ネタ好きだからねぇ……」とか言うのやめてほしいです。

それはおまえがそうなだけだろっ!

こういう年配男性を見て「おっさんはモラルがない!」とひとくくりにされたらたまったもんじゃないでしょ?

今回は「まちかど情報室」のことを書いていますが、わたしが見ている番組がこれぐらいなので出しただけです。

NHKですらこの状態ですから、ほかのテレビ局だとこれみよがしに言っているんでしょうね……。

むしろそこを強調して「力が弱い人=女性」から逸脱した人を面白おかしく表現する方が一般的に興味を持たれますからね……。最悪です。

こういう偏見の元になっているのは女は赤、男は青のような環境に小さい頃からいることが大きいでしょうね。なんとかこの現状を変えていきたいです。

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