こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
日本には「酒をいっしょに飲んで初めて打ち解ける」のようなセリフを言う人がいます。
とくにおじさんに多い印象……。
わたしは、このセリフに対してずっと疑問を持っていました。
なぜなら、酒をいっしょに飲まなくても打ち解けられることがわかりきっているからです。
酒をいっしょに飲まないと打ち解け合えない?
「酒をいっしょに飲んで初めて打ち解ける」
本当に意味がわかりません。
なぜ、人間と人間が打ち解け合うために「酒」が必須条件になるんでしょうか。
わたしにはそんなに多くはありませんが、ふつうに友達がいます。
でも、そのほとんどの友達といっしょに酒を飲んだことがありません。
では「いっしょに酒を飲み交わした友達」とのほうが親密なのかと言われると、正直なところ関係ないです。
打ち解けるかどうかに「酒をいっしょに飲んだか」どうかは評価対象に入りません。
そんなことよりも感覚や考え方が大切で、「お酒というアイテム」は関係ありませんよね。
そのため、わたしは「酒を飲んで初めて打ち解ける」という日本語の意味がよくわかりません。
「~しなければ~ない」の構文が嫌い
そもそもですが、「~しなければ~ない」的な構文が大嫌いです。
少し例をあげると、次のようなものがあります。
構文の例
- 家族を養えなければ男じゃない
- 会社に入ったら3年は我慢しなくてはならない
- 3歳まで子どもの世話をしないと子どもの発育によくない
「そぐわないと男じゃない」とか、本気で脳みそのエラーチェックした方がいいですよ……。
たぶん深刻なシステムエラーが出ているはずです。
そういう決め付けは「逸脱した存在を否定すること」になります。
もう21世紀なのに、そんな神話を信じてどうするんでしょうかねぇ……。
宗教的にお酒を飲めない人もいる
ここで言う「逸脱した存在」というのは、宗教的にお酒を飲めない人や、体質的にアルコールがダメな人のことです。
そういう人もいることに対する想像力が明らかに欠如しています。
日本は狭い国ですが、多様な人がいるのです。
全員が仏教徒だと思ったら大間違いやでっ!!
酒が好きな人もいるし、酒が嫌いな人もいる。
酒を飲むと好調になる人もいるし、酒を飲むとテンションが下がる人もいる。いろいろいるのです。
多様な人がいて、多様な価値観があるのに1つの価値観で「酒飲めないやつダメ」みたいにプレッシャーをかけるような思想は「悪」です。
「酒をいっしょに飲んで初めて打ち解ける」と、普遍性というオブラートをかぶせるのはやめて、本当のこと言ってくださいよ。
気づいているんでしょ?
ただ単に、あなたが酒の力を借りないと自分から話ができないだけだってことに。
最後に誤解のないように言っておきますが、わたしはお酒は嫌いではありません。
飲む習慣はないですが、体質的にかなり強いほうです。
でも「酒のおかげで人と強く結びつけた!」という経験は今のところ一度もないんですよね……。
続きの記事も書いたのでぜひご覧ください。
ちなみに、日本の企業で働きたくない理由も人気の記事です。