こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
日本では「女は赤(ピンク)、男は青(黒)」という決めつけがあります。
日本って「1つに決めつけて全員でそろえる」という発想が好きですよね……。
今回は、「男=青(黒)」、そして「女=赤(ピンク)」が異常なところまで浸透しすぎている日本の現状についてお話しします。
目次
生まれた瞬間からこの価値観を学んでいる
「女は赤(ピンク)、男は青(もしくは黒)」という決めつけですが、日本に住んでいると当たり前になっていますよね。
たとえば、病院で「おんぎゃー!」と生まれた時からすでに色分けされていますから。
驚くことに、生まれたばかりの赤ちゃんに対して、女の子はピンク、男の子は水色のブランケットで包まれることが未だにあるのです。
少し大きくなってきてテレビを見るようになると、またしても性別色分けのオンパレードです。
アニメの女の子はみんなピンクを着てるし、Eテレ(NHK教育)のお姉さんもお兄さんの服も、そんな感じの色分けだし。
こういう偏った価値観を浴びないようにするためにも、子どもをテレビから遠ざけるのをオススメです。
学校・メディア・社会で学ぶ
そして学校に行くころには「男は青(黒)、女は赤(ピンク)」にどっぷりと染まっているハズです。
ランドセルはもちろん、上靴の色は男子は青、女子は赤のところが多いでしょう。
社会に出ると、もっと顕著にこの思想一色です。
先日乗った新幹線で、清掃員の制服が女性ピンク、男性ブルーに分けられているのを見て衝撃を受けました。
新幹線の清掃員の制服、おもいっきり性別で2色に分けられているんだが……。
・女性→ピンク
・男性→ブルー21世紀にもなって、わざわざ性別で制服の色を分ける必要なくね?
新幹線は、海外の人もよく乗るのに、性役割分業や性差別を強調してるように見えて恥ずかしい。 pic.twitter.com/nQdKKbF76e
— ヨス@非効率な日本社会に物申すブロガー (@yossense) July 11, 2022
これ「昭和のいつの時代の話だよ!」と思うかもしれませんが、2年4か月前の話ですよ。
トイレの標識も同じですよね。
気合いの入ったトイレになるとトイレのマークの色どころかトイレの壁でも色分けしています。
「え? 当たり前じゃないの?」と思ったかもしれませんが、これは日本特有です。
たとえばこちらはカナダの空港で撮った写真。
トイレのマークを性別で色分けするのがいかにナンセンスかが海外に行けばよくわかります。 pic.twitter.com/kf4xKsCJbp
— ヨス@非効率な日本社会に物申すブロガー (@yossense) September 2, 2016
こんな感じで、日本以外のトイレだと性別を問わず、どちらのマークも黒なのです。
ほかにも、テレビのテロップでは女性タレントがしゃべった文字はピンクで書かれ、男性タレントの話した内容は水色の文字です。
週刊誌の表紙でも女性タレントの名前は赤文字で、男性タレントの名前は青文字で印字されているなど、書き出したら延々と出てきます。
こんなことを言う人もいることでしょう。
だからどうしたんだ? 女と男は違うんだから、いいんじゃねーの?
わたしは、コレが性別に対する単なる色の当てはめに留まってないと確信しています。
つまり、大きな問題につながっていると考えます。
学校の「隠れたカリキュラム」
では、今度はこちらの画像を見て下さい。
日本の学校においてある「水筒を入れるカゴ」に子どもたちが水筒を入れている画像です。
水筒の色は別に何色でもいいハズなんですが、もはやピンクと黒(青)しかありませんね。
黄色いやつはキャップだけ黄色で下部分は水色っぽいです。
しかもコレ、学校の用意した「水筒を入れるカゴ」がすでに色分けされていることに注目です。
(……お! よく見ると男子の中にピンクの水筒も1個ありますね。レアです!)
学校側がこういった価値観を、意図的かどうかわかりませんが自然と教えこんでいることがよくわかります。
こういうものを専門的には「隠れたカリキュラム(The Hidden Curriculum)」と呼びます。
この価値観を世間が求めているのか?
で、今度はお店(弁当箱コーナー)の写真を見て下さい。
こっちもピンクと青しか売ってない。
ホントにいつも思うんですが、すべての男の子が黒(青)が一番好きで、すべての女の子がピンクが一番好きってことは100%ありえないですよね。
実際にうちの娘は黒とか水色が好きですし。
ただ、お店で売ってないからみんな同じ色を買うのか、ほかの色を売っても売れないから売らないのかはちょっと分かりませんが。
でも、現実としてほとんどの女の子はピンクを選び、ほとんどの男の子は黒(青)を選ぶんでしょうね。
好きとかそういう以前に。
なぜ選ぶのかというと、世間が求めているからでしょう。
女の子はピンクを選べよと。男の子はピンクじゃなくて、黒とか青を選べよ!と。
ちなみに、香川県では通学で自転車を使う中学生が多く、ヘルメット着用が義務付けられてます。
そのヘルメットがダサすぎることについても語りたいですが、ここではさらにひどい現実があるのです。それがフチの色。
上の画像のように、ヘルメットのフチの色を女子用と男子用で分けているのです!
もはや、悪趣味にしか思えません。気が狂っているレベル。
そこまでして「持たせるもの」に性別による差異を出したいのかと。
そもそもの問題点とは?
さて、あえて言いませんでしたが、先ほどの水筒の画像を見て、そもそもの問題点にお気づきでしょうか?
それは、そもそも「水筒を入れるカゴを性別で分ける必然性があるのか?」ということです。
「男子・女子」って分けていた方が探すのが簡単になるぞ!
……という意見があるかもしれません。
でもよく考えてみましょう。それなら、なぜ傘立ては性別で分けないのでしょうか(分けているところもあるかも……)?
なぜ小学生の傘の色は黄色に統一しているんでしょうか?
探すときの利便性よりももっと大事な問題(黄色は道路で目立つ)があるからですよね。
境目がすべて性別の境目に
こんなふうに「必要以上になんでも男・女で分けること」に慣れすぎて当たり前になると、大きな問題にたどり着きます。
それは「本当は性別なんて全く関係ない事象」にまで、性別の境目を当てはめるようになるという問題です。
たとえば、男の子は車が好き、女の子はオシャレが好き……とよく聞きますが、それは本当にその性別の特性でしょうか?
これはどう考えても周りの環境や好みの問題で「個人差」が大きいですよね。社会によって作られる「傾向」ですよね。
現実として、わたしは、今までの人生で車に興味を持ったことは一瞬たりともないですもん!
でも、社会の解釈は全く逆方向です。
性別を境目にして「Aくんが車好きなのは男の子だから」 という風に無理やり関連付けをして納得しているんです。
ほかにも、男の子がたくさんご飯を食べているのを見て、「男の子はいっぱい食べるねぇ!」というセリフ。
すべての男の子がいっぱい食べるなんてありえないですよ。
姉妹が仲良くしてるのを見ると、「女の子は優しいからいいね」と言うのもよく聞きます。
これも性別は関係ないですよね。
兄弟姉妹は仲がいいときもあるし、ケンカをすることもある。当たり前すぎます。
無理やり性別を当てはめず、「2人は優しいからいいね」で良くないですか?
過剰な男女の区別が進んだ結果、このようにどんな事象に関しても「女はこう、男はこう」と決めつけるようになります。
過剰な「区別」が生み出すのは「性差別」
さて長くなっていますが、「性別による色分け」から始まって創りだされた「過剰な性別の区別」が引き起こすものがあります。
それはもちろん「性差別(男女差別)」でしょう。
範囲が広いので焦点を絞ると、「性別役割分業」が大きな問題です。
今の日本の少子化の根底にある大きな問題ですね。
「性別役割分業」というと小難しそうに聞こえますが、「男だから外で働く」「女だから家で家事・子育て」という徴兵制のような性別による強制的な仕事の決めつけのことです。
でも、日本でそういう発想になる人が増えてもおかしくありません。
性別の差を極限まで強調すれば、ある意味、そう洗脳される人が多いのがふつうでしょう。
残念ながら、どんな性差別でも「だって男と女は違うんだから!」という一見もっともらしいけど理不尽な理由を出したらまかり通るのが21世紀の日本の現状です……。
お父さんが言う「うちの子が『息子』だったらキャッチボールをしたかったなぁ」のような他愛のない一言にもこの問題が隠れてますよね。
女の子でもキャッチボールできるし。男の子でなければいけない理由なんてないし、やったらいいじゃないですか。
ぜひぜひ、今一度、身の回りの出来事を見つめ直してみてください。オカシイことがいっぱい見つかりますよー。
こちらは関連記事です。
Twitterではこの記事のような内容のつぶやきをよくしています。
この記事を気に入った人はぜひフォローしてくださいね♪
「夫婦別姓」の書籍を出版しました!
Amazonの電子書籍で、夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!
あなたの「想い」を「発信」してみませんか?
もし、この記事を見て共感してくださったなら、あなたも発信してみませんか?
わたしの著書『読まれる・稼げる ブログ術大全』では、ブログをこれからはじめたい人、発信をはじめたいと思っている人に必要な情報がすべて詰まっています。
ただ闇雲に発信するのではなく、「伝わりやすさ」がもっとも重要です。
ぜひ、あなたの考えている「社会のここがおかしい」をブログやSNSで正しく発信しましょう。