「女性は汚いから土俵に上がるの禁止」という時代錯誤が相撲嫌いを増やしてますよ

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

相撲の土俵……と聞けば何を思い浮かべますか?

それはもちろん、女性差別です。ずっと前から問題だと思っていますが、「土俵に女性を上げてはならない」というルール、なんとかなりませんか?

市長が土俵の上で倒れた

「土俵に女性を上げてはならない」という日本相撲協会のルールのクレイジーさに世間が騒いでいます。

動画を簡単に説明すると、舞鶴市長が土俵の上で挨拶をしている途中に突然倒れました(後に「くも膜下出血」だったと判明)。

その直後に女性(医師 or 看護師)が土俵に上がり、的確な動きで蘇生を試みました。

そんな一生懸命に心臓マッサージをしている女性に対して、あるアナウンスが流れました。

「女性の方は土俵から降りてください」

なんと、市長の命を救おうとしている女性に対して「(あなたたちは汚れた存在だから)土俵に上がるな!」と放送されたんですよ!!

学校の教育の悪害か?

この「女性は土俵から降りてください」のアナウンスを聞いてパッと思い浮かんだのは日本の学校教育です。

日本の学校では「ルールを守る」ということを狂ったように学びます

わたしは中学校1年のときに「校門の内側で自転車に乗ってはならない」という校則を知らずに自転車に乗っていて、先生に頭を殴られました。

「学校内のルールを守る」ために、法律(人をなぐってはならない)を犯してでも止めようとするんですよね。

いやー、日本の中学校やばすぎ……。

こんな教育を受けるものだから、「ルールは何があっても守らなければならない」だと思っているんでしょう。

正直なところ、恐ろしすぎます。このアナウンスもあまりにもロボット的な対応で、臨機応変さのかけらもありません。

事態を軽く見積もりがちな日本人

さらに、アナウンスを担当していた行司が動転してたために「女性は降りてください」と言ったと聞きましたが……

ヨス

ウソつけ!!

……としか言いようがありません。

どう考えても、ルールを守ることが大事だと思っていたからそう言ったんでしょう。

そもそも、市長が倒れたのもそんなに大変なことだと思っていなかったんだと思います。

わたしの経験では、日本人は事態を軽く見積もりがちなんです。あまりにも平和ボケしてしまっているため、「いやー大丈夫でしょ!」というノリなんです。

市長は大丈夫にきまっているから、そんなことよりも伝統を守らないとだめだろ!」という判断になったのではないかと想像しています。

ツッコミどころ満載の土俵

そもそもなんですが、この伝統は国際的にも差別だと思われています。

いや、日本人も差別的だと感じている人は多いはずですよ。

だって「女性は汚れた存在(血を流す=生理がある)」という「はぁ?」っていう理由ですからね。

  • 生理の始まっていない子どもならいいの?
  • 閉経が来た女性はいいの?
  • 身体が男性で性自認が女性の方(もしくは身体が女性で性自認が男性)は?
  • 試合中にケガをして血が出た男性(力士)はいいの?

……とか、ツッコみどころがたえません。

こういう差別を「伝統だ!」と言い張るスポーツを「国技」だなんて、誰が胸を張って言えますか?

正直なところ、外国の人と接するときには「相撲のことには触れないでくれ!」と思わざるをえません。

だったら男性市長も土俵に上げるな

伝統を守るために女性が土俵に立てないのなら、相撲をしていない「男性」も土俵に立てないようにするべきでしょう。

ここであえて性別で差をつけるのをやめませんか?

だって、「男性市長が土俵に立たなければならない理由」ってありませんよね?

女性を土俵に上げられないのなら、男性も上げないようにすればいいんです。

今回も市長が土俵の外で倒れていれば、女性看護師も土俵に上がらなくても処置できましたよね?

女児すら拒む日本相撲協会

ただ、男性市長を土俵に上げなくしたとしても、まだ問題は残ります。

それは小学生の「わんぱく相撲」です。

小学生の相撲では女児も参加することができるそうなんですが、決勝戦は国技館で行われるそうなんですよ。

で、予選で優勝するのは男児とは限りませんよね? 過去にも何度か女児が優勝したことがあるのですが、ことごとく「女性」という理由で、その女児の決勝出場を拒んだそうです。

優勝した女児は確実に「差別を受けている」というモヤモヤとした感情が芽生えるでしょうね。ひどすぎる……。

準優勝した男児も複雑な気持ちでしょうね……。負けたのに「男だから」という理由でエスカレーターに乗せられるとか全然うれしくないですよ。

いやー、こうやって若者の相撲離れはどんどん加速していくんでしょうね。

今回のアナウンス事件でもたくさんの「相撲に興味がない層」が「相撲が嫌い層」になったと思います。わたしのように。

さらにですけど、この女性看護師が土俵を降りたあと、土俵に「清めの塩」をまいたそうです。

……もう言葉を失いすぎてどうしようって感じ。

正直なところ、こんな女性差別を温存する相撲が「国技」という事実が恥ずかしくてたまりません……。

暴力事件とかいろいろ問題が見えますが、氷山の一角なんでしょうね。この機会にぜひ相撲離れしましょう。

このままでもファンがいるから調子に乗って悪事をそのままにしておくのですよ。

そういえば、甲子園のグラウンドにも女性が入ることを禁じていますよね……。ほんとにクソ仕様……。

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