こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
私はこの夏からジャグリングを始めました。そのコーチがあまりにも面白いバックグラウンドなのでぜひ紹介したいと思い、インタビューしてきました!
目次
香川で活躍中の「善照寺ブラザーズ」
今回紹介するのはご兄弟でジャグリングをやっている「善照寺ブラザーズ」のお二人。
兄の三原 貴嗣(通称: へんも)さんと、弟の三原 俊亮(通称: とっしゃん)です。
「いやいやいや……ジャグリングって言うといて写真間違ってるで!」
と、ツッコみたくなるお気持ち、めっちゃわかります(笑)。
でも合っているんですよ!
このお二人の本当の姿は善照寺というお寺のお坊さんなんです! いやー、ビックリでしょ? 世界は広いですけど、ジャグリングやっているお坊さんなんてそうそういないハズです。
ちなみに左側の兄「へんも」さんが住職です。
兄はフットバッグ日本一!
住職である兄のへんもさんは正確にはジャグラーというよりフットバッグ選手です。足のみでお手玉のような玉を操る高度な競技です。
こちらはへんもさんご自身の動画ですが、こんなやつ。
すごくないですか?! お手玉を足の上に止めて上に投げてなんか足で何回もまたいで……というか何が起こっているかよくわからないスピード!
この動画は2015年のJapan Footbag Championships(ジャパン・フットバッグ・チャンピオンシップ)での動画ですが、ん?! 動画に「1位 三原貴嗣」って書いていますよね?
そうなんです。驚くべきことに、へんもさんは日本のチャンピオンシップで
三年連続で日本一
というとんでもない住職なんです。ちゃんと住職してんの?!って心配になるほどの技術です(← もちろんちゃんとやってますよ!)。
いや、こんな人が身近にいるなんてビビりましたよ。
弟はトークもイケる大道芸人
そして、弟のとっしゃんはジャグラーですが、どっちかというと大道芸人です。
どういうことかというと、ジャグリングにはテクニックも大事ですがそれよりも、とっしゃんは、見せて楽しませる(=大道芸)ことに重きをおいています。
これはとっしゃんのパフォーマンスを見てもらわないと伝わりにくいですが、とにかく楽しませる工夫がいろんなところにあって、トークも上手いんです。
この写真はお坊さんの服を着ているときにボールをやってもらった写真です。ええ。軽々と5つもボールを投げていますよ。最高7個までいけるそうです。
個人的にはお坊さんの格好でパフォーマンスをしてほしいのですが、今回は撮影用に特別にやってもらっているだけです(笑)。
ちなみに私のジャグリングの練習風景はこちら。
3つでもヒーヒー言っているのに5つを軽々とやるとっしゃんは間違いなく変態です。
一緒に始めたんですか??
私が善照寺ブラザーズにインタビューすることになってまず聞きたかったのが「いっしょにジャグリングを始めたんですか?」ということです。
だって、パフォーマンスを一緒にするってことは、どちらかが「おい、ジャグリングってモテるらしいぜ!」「おお! じゃあ一緒に組んでやろうぜ!」みたいになったんだと思いますよね?
ところが、これまた面白いことに違うんです! なんと別々にスタートさせたんだそうです。
とっしゃん「昔は兄貴とはむちゃくちゃ仲が悪かったんです(笑)。なので学生時代は一緒に練習なんてするどころか、一緒に組んでやろう! なんて一瞬も考えたことないですよ」
まじですか(笑)! へんもさんは、やな兄貴だったんですねw。
でも結局同じ道を歩んでいますよねー。
へんも「実は同じことをやってるという意識はないですね。僕は競技選手、トシはパフォーマーという意識が強いんです」
これ、インタビューしていたときにこういう感じのことを何度もお聞きしましたがそうなんですね!
私から見たらボールやお手玉みたいな玉を使って器用に操っているので同じ仲間だと思うんですけど。
じゃあ始めたきっかけは何?
じゃあお二人はどんなことがきっかけで始めたんでしょうね? 気になります。
とっしゃん「時間で言うと僕が先に始めました。高校2年のときに『TVチャンピオン』で『ジャグリング王選手権』をやってたのを見たんです。これを見て『これはやらな!モテそう!』って」
なんと高校2年のときからやっているんですね。ってことはもう人生の半分はジャグリング漬けってことです。すごい!
私なんて高校のときなんかスーパーファミコンでドラクエとFFしかやっていませんよ……。何この差は……。
かたや、へんもさんがフットバッグを始めたきっかけを聞くと?
へんも「トシがジャグリングを始めたころ、僕はバンドをやっていましたね(笑)。僕がフットバッグを始めたのは大学のときです。関西に住んでたんですけど、三宮の東急ハンズで見たフットバッグのプロモーションビデオを見て衝撃を受けたんです」
実際に衝撃を受けた動画というのがこちらだそうです。
おおー! これはめっちゃストリート感があってカッコイイ!!
へんもさんが大学生だったころはYouTubeもなかったので、このビデオを見るためだけに毎日お店に通っていたそうです! すごい熱意だ!
共通点は「アホみたいに練習してたこと」
ジャグリングに対する気持ちとか、始めた理由もバラバラですが、このお二人には共通点がありました。それが……
大学生のときにアホみたいに練習していたことです。
へんも「大学のころは公園で夜になってもひたすら練習していましたねー。1日に10時間やったこともあります。ひどいときは授業中に技について考えてたら、いても立ってもいられなくなってジムに行って練習したこともありました」
とっしゃん「大学の時なんか、朝から晩までご飯も持ち込みで公園で一人でやってました(笑)。ジャグリング始めたらモテると思っていましたが、誰も寄ってきてくれませんでした」
いやー、すごい。でもここまでのレベルになるには狂ったように練習しないと無理ですよね。
まぁ、同じような時期に私は狂ったようにドラクエしてたからこんな「ドラクエが好きでたまらない記事」とか書けるんですけどね(← ううっ……泣けるほどすごくない……)。
家族の反対はなかったの?
そして、もう1つ聞きたかったことが「家族の反対はなかったのか?」という質問です。
だって、実家がお寺ですからね。ほら、お固いイメージだし、なんかジャグリングって正反対な雰囲気じゃないですか?
とっしゃん「よく聞かれるんですが、全然問題なかったです。実はうちの祖父(先代の住職)がかなりの破天荒な人だったんです。だから『ジャグリングやる!』って言っても『あ、がんばってね』みたいなノリでした(笑)」
これは一番の驚きです!! 子どもの頃からお固い感じで育ったのかと思いきや、意外や意外! 伸び伸びと育ったんですね。
破天荒だったおじいちゃんの武勇伝も気になりますが、とにかく破天荒おじいちゃんバンザイ!
IT坊主(笑)
あ、そうそう。書くことがいっぱいありすぎて忘れていましたが、このお二人と仲良くなったきっかけがガジェットです。
見てくださいよ、このへんもさんの写真。iPad持って説教しています。
子どもに「蓮は泥の中から美しい花を咲かせる」というお話をしているのですが、蓮の花の写真をiPadで見せています。こんなお坊さん見たことない(笑)。
ご自分で「IT坊主」って呼ぶぐらいで、へんもさんも弟のとっしゃんさんもガジェット大好きなんですね。
実は以前とっしゃんさんがiPod touchを買おうか悩んでいたときに私の書いた「iPod touch 5とiPod touch 6の違い」を見ていたらしいんです。
で後でその話をしてて「ソレ、私が書いたやつですよ!」「まじですか~!?」というやり取りがありました。
今後の展開について
最後に善照寺ブラザーズの今後の展開についてお聞きしたいと思います。
へんも「トシは元々『みんなの前で楽しませる』ことに力を入れていましたが、僕の場合はあくまで『個人競技』という意識が強かったんです。でも最近は『アート』として魅せることを考えるようになってきました」
おお!? アートですか?
確かにジャグリングってアートって言っても良さそうです。
へんも「実は『現代サーカス』に参加するんですよ! ちょっとヨスさん、めっちゃスゴイんで一回練習を見に来てください!」
……ということで練習を見に行ってきたんですが、あまりにもすごかったので、記事にしました。
さて、今回インタビューした善照寺ブラザーズですが、実は2年ほど前からいろんなところでパフォーマンスを見かけていたので知っていました。香川では有名だと思います。
今回、私がお近づきになった元々の理由は、ウチの子どもがジャグリングを習いたいと言い出したことです(友達の影響で)。
そのジャグリング教室を見学しに行ったら、コーチが善照寺ブラザーズだったというわけなんですねー。で、気がつけば私自身が子どもの影響でジャグリングに興味を持ち、習っているという(笑)。
あ、そうそう。影響と言えば、へんもさんととっしゃんは、私の影響でブログを始めました(へんもさんのブログ・とっしゃんのブログ)。
お二人は存在自体がレアなので普通に書いたことが新鮮で面白いです。ちなみに、以前私が書いた「オンリーワンブロガーになろう!」という記事はお二人の存在に衝撃を受けて書いた記事でした。うん。今後の活動にも期待大ですね。
参考: へんもぶろぐ | 真宗興正派善照寺住職かつフットバッグパフォーマーの「へんもさん」こと三原貴嗣が見たり聞いたり考えたりしたこと