こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしは小さいころから絵を描くのが好きで、イラストレーターか漫画家になるのが夢でした。
ブログで生活している今では自分でも忘れるレベルなのですが、わたしはイラスト・デザイン方面出身です。
そんなわたしですが、じつはイラストレーターにも漫画家にも適正がなかったのです。
でも、「学校で学んできたから」「ずっと絵を描いてきたから」という呪いをもち続けていて、苦しんできました。
今回は、そんな体験をしたわたしが「学んできたことは一生の宝である」というお話をします。
目次
小さいころから絵を描くことが好きだった
わたしは、子どもの頃からイラストを描くのが好きでした。
一番古い記憶では幼児のときに昆虫のイラストを描いていたこと。3歳ぐらいかな?
とにかく昆虫、とくにトンボのイラストを描くのが好きな子どもでしたねぇ。
小学校中学年ぐらいからマンガやアニメ、ゲームに興味が向かい、描くものは昆虫からマンガに移っていきましたが、とにかく描くのがたのしかった!
中学校のときはとくにマンガが好きで、ひたすら鳥山明さんのイラストをマネして描いていました。
ところがです。高校に入ったころ、「オタク」という言葉が流行っていて、「絵を描く=オタク=気持ち悪い」と思われるように。
精神的に未熟で、他人の目ばかり気にしていた高校のころのわたしは、
絵を描くことをやめました。
ちなみに、わたしが高校時代が楽しくなかった理由は、本当に好きなことを封印したからだと思っています。
進路に困った高校時代
そんなわたしですが、高校を卒業したあとの「進路」を考えたときに困りました。
大学に入って勉強するということがリアルに想像できなかったからです。
当時のわたしは、小学校から高校までやってきた国語や数学、英語、社会みたいな同じようなものを大学でも学ぶのだと思っていたからです。
大学に入ってまでこれ以上、こんな勉強をしたくない!!
……と思ったわたしは、どうしていいやら悩みました。
(大学ではもっと幅の広いことを学べることを、このとき知っていたら……といまだに思います)
そこでやりたいことの見つからなかったわたしは、高校の間封印していた「絵を描くこと」を思い出したのです。
美大を目指すも玉砕
とはいえ、高校時代はまったく勉強してなかったし、絵の勉強もしたことがありませんでした。
高校3年になって、「デッサン」を習い始めましたが、勉強への意欲がいっこうに高まりません。
大学は美大を2校受験しましたが、筆記試験は80%がわかりませんでした。もうお話にならないレベル。
当たり前ですが、2校とも落ちてしまいました。
あれで受かったらびっくりするわ……。
デザイン専門学校に入学
大学は失敗しましたが、かといって浪人して翌年に受けるほどのモチベーションもゼロだったわたし。
見かねた母がわたしのために、デザインの専門学校を調べてくれ、すごくやる気のないなか、パンフレットを見てましたね(笑)。
そんな中、大阪にあるデザイン専門学校に行くことにしました(というかわたしはやる気がなかったのでほとんど母が決めた)。
この「専門学校」という選択がわたしの人生を変えました。なぜかというと、すごく楽しかったのです。
学校でも家に帰ってからも、毎日くるったようにイラストを描いていました。学校の課題が楽しくて楽しくて……。
デザイン学校はじゅうじつしていましたが、卒業するようになったとき、またしても困りました。
「働きたくなかった」からです。(参考: わたしが日本で働きたくない理由)
やりたい仕事が見つからない
わたしがやりたかったのは、好きなイラストを描いて生きていくことですが、そんなことは当時は無理でした。
そのため、デザイン学校で学んだこともあり、「デザイン」の方面で仕事をいっしょうけんめい探していたんですよね。
かといって、デザイン事務所でデザインの仕事をやりたかったわけでもありません。
ダメダメすぎて涙が出てくる……。
一度、デザイン事務所で雇ってもらいましたが、職場でのタバコの煙もひどかったし、仕事内容も楽しくなかったので、1か月で辞めました。
そこでわたしが20代のころ選んだ道はこちらです。
「バイトをしながら、マンガ家を目指す」
なぜマンガ家なのかというと、「イラストを学んできたから」です。
当時のわたしは、自分のイラストを描きながら生活できる道は「マンガ家」以外に思い浮かばなかったんですよ(笑)。
つまり、がんばってマンガを描いていたんですね。ここでポイントなのは、ネガティブな意味での「がんばって描いていた」ということです。
そこまで自分に向いているわけでもないのに、「イラストを学んできたから」という呪いで、「マンガを描かなきゃ!」「イラストを描かなきゃ!」と、ムリして描いていました。
呪縛に翻弄され常に精神的にしんどかった
もちろんですが、そこまでのやる気もなかったので、家にいてもイラストやマンガを大して描きません。
たぶん、1週間で2〜3時間ぐらい?(笑)
それでも、常にしんどかったです。だって、常に「イラストを描かなきゃ!(でも描きたくない)」という精神状態でしたからね。
「何もしてないのにしんどい」って……。どれだけ生産性の低い生活だったんでしょうか……。
生きていくためのお金も必要なので、とりあえずお金を得るための「アルバイト」を始めました。
「本職」とか「ずっとやっていく」いう強い意識がないアルバイトだったので、選ぶ基準はひとつでした。
それは「自分が得たいスキルを身につけられること」。たったこれだけです!
そのため、保険の有無よりも、時給よりも、家から近いということよりも、ラクだということよりも、「やりたいこと」にフォーカスできたのです。
「軽い気持ち」って大切です!
ちなみに、このときにやっていたひたすらタッチタイピングで文字入力をするバイトで得たスキルがあったからこそ、書籍出版ができました。
え? 書籍ですか? これがわたしの書籍です(←宣伝)。
「学んできたことがムダになるから」と自分に呪いをかけてはダメ
長くなりましたが、わたしはこんな体験から、こう思っています。
「学んできたことがムダになるから」と自分に呪いをかけてはダメだ!
学校に通うことは、お金も時間も投資しています。そのため、「デザインの仕事をやらないと『やってきたこと』がムダになる!」と思うのも当然です。
でも、学んできたことはすでに、自分の「スキル」として一生の宝物になっているのです。
わたしはデザイン学校で学んだ「デザインの視点」があるからこそ、このブログを運営できています。
生活の中でデザインの視点があるからこその気づきがいっぱいあります。
1年間、日本語教師養成講座で日本語教師になる勉強をしたからこそ、言語についてくわしくなりました。
そのとき得たスキルがあるからこそ、英語学習メディア「英語びより」を楽しく運営できています。
そうです。
人生で学んだことに「ムダ」はないのです。
「学んだことがムダになるから」という理由で、その呪いに支配されてはいけません。
自分の気持ちに素直になって、本当に「やりたいこと」を探しましょう。
故スティーブ・ジョブズさんの有名な演説で言われていましたが、「点と点がつながる」ということがきっと起きますから!
さて、今回はわたしの昔話でしたが、本当にしんどかったです。
「こうしなければ(でもしたくない)」と思いながら生活することほど苦しいことはありません。
現在は「こうしなければ」の呪縛から解放されているので、ブログにイラストを楽しく描いたりできています。
わたしにとっての「イラスト」とは、表現するときの「補助」というポジションが適正だったのです。
ちなみに、こちらの記事も関連しているのでぜひ。