こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今日、こんな記事を見かけ衝撃を受けたのでそのことについて。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事が8月27日、「サイン、コサイン、タンジェントを女の子に教えて何になる?」などと発言した。
「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」鹿児島県知事の発言を乙武洋匡氏が批判「時代錯誤」【UPDATE】より引用しました。
サイン・コサインって私も役に立ったことないで
鹿児島の伊藤祐一郎知事の発言です(太字はヨスによる)。
知事は、全国学力テストの結果を受け、「サイン、コサイン、タンジェントを社会で使ったことがあるか女性に問うと、10分の9は使ったことがないと答える」と述べ、「社会の事象とか、植物の花とか草の名前を教えたほうが良い」と主張した。
「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」鹿児島県知事の発言を乙武洋匡氏が批判「時代錯誤」【UPDATE】より引用しました。
ってか……え?! 女性の中で10分の1は「サイン、コサイン、タンジェント」を社会の中で使ったことあるんですか?! これって普通にめっちゃ多いと思うんですけど(笑)。
これを「少ない」と解釈しているとすれば、学校で習う漢文の「レ点」の知識が社会でめっちゃ役に立っているとでも思っているんでしょうか(笑)。まぁ、どう考えても10分の9は社会で漢文を読んだことがないと思います。
っていうか、「サイン、コサイン」の質問と同じ質問を男性にもしてみてほしいですね。おそらくよく似た結果になるんじゃないですか。
何が問題って……
私自身、「サイン、コサイン」って私も今まで一度も役に立ったことがありませんし、そもそも何だったのかわかりません。面積を出すやつ? ほんとにわからん。
まぁ、学校で習うものってそんなものと言えばそんなもので、役に立ちまくりって人もいっぱいいると思うんですね。
ただ、そこを「女性」っていう性でひとくくりにして、女性には不要って言っていることが時代錯誤なんです。
当たり前ですが、女性でも数学が苦手で大嫌いな人もいるし、数学大好きでめっちゃ得意な人もいます。男性でも同じ。当然ですよね? 私は数学がさっぱりできないし興味も持ったことがない部類です。
脳みそにこびりついた「偏見」というアカ
もう何が問題って、「女性=数学は不要」と思っていること。
脳みそにこびりついた偏見というアカが問題です。きっと長年かけてこびりついたものだからいくらこすっても取れないんだろうと思いますが。
多様な生き方があることについて触れ、「いろいろな人生の問題があるため、今の均一な教育の仕組みを変えた方がいい」との思いからの発言だった
「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」鹿児島県知事の発言を乙武洋匡氏が批判「時代錯誤」【UPDATE】より引用しました。
確かに均一な教育の仕組みは変わった方がいいと、私も思います。でもこういう思想の方にもしお任せすると、勉強する内容を性別で真っ二つに分けられるんでしょうねー。
この発言から見えるのは「多様な生き方」というのは性別の枠の中での多様性なんですね。女の子は家庭科をもっとしっかりやって、家事がもっと出来るようになるべきだ!とか本気で思っているんでしょう。
性別というフィルターをかけたあとに、「皆さん! 多様性を発揮しましょう!」とか言っても……全然多様ちゃうやん!!
この記事を読んでくださった方に……
この記事を見てくださった方に言いたいことがあります。それは「鹿児島の年配の男性=女性差別主義者」ではないことです。
この差別発言をした方が、たまたま鹿児島の方で年配の男性だというだけで、これを全体に当てはめることを偏見と呼びます。まぁ、だれしもが知っているとは思うんですけど。
鹿児島の年配の男は差別がひどくて困るな……とか言い出すと、全く同じことをやることになるので、ご注意くださいね。
さて、こんな21世紀にもなってこんな発言をする方がいることにびっくりしますが、でも残念ながら氷山の一角だろうと思っています。
歳を取った人と若い人は学んできたことも、そのときの常識も全く違います。なぜなら、価値観は日々更新されていっているからです。年配の方が新しい価値観にアップデートしないと今回のような差別発言が出てしまいます。
私も40歳を越えたので気を付けなあかんけど。
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