こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしが若い頃、学校の校則に「髪の色を染めるのは禁止」というものがありました。
先生がその校則を振りかざし、髪の色素が薄い子でも無理やり黒く染めさせられた……という話を聞いたことがありましたが、過去だけの話じゃないんですね。
今回は、21世紀にもなって、何一つ変わらない日本の学校ってヤバイよね……というお話です。
目次
生まれつき髪が茶色い子に「髪を黒くしろ」という学校
今回、こんなニュースを知って驚愕したんですよ。
生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教諭らから何度も指導され精神的な苦痛を受けたとして、大阪府立高校3年の女子生徒が、府に約220万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。27日に第1回口頭弁論があり、府は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴:朝日新聞デジタルより引用しました。
つまり、生まれつき髪の色が茶色い子が、通っている高校の先生たちに「髪を黒く染めろ」と強制させられたという話です。
わたしが若い頃にこういう話は聞いたことがありました。
……が!!
驚くことに、これって昭和の話じゃないんです! 2017年の話なんですよ!!
あれから25年以上も経っている今でさえこんなことを言っているんですか?!
「こうあるべき」の妄想が暴走
これって、「日本人はこうあるべき」とか「学生はこうあるべき」という偏った思想……というか妄想が暴走した結果に起こっている事件です。
たとえば、こんなルールが学校にあったらどう思いますか?
- 二重まぶたは日本人らしくないから整形して一重まぶたにしろ
- 太っているのは中学生らしくないから体重が50kg以下になるまで学校に来るな!
- メガネは子どもらしくないから視力が回復するまで出席を禁止する
- 日本人は面長が美しいんだ! お前は整形手術で骨格を変えてくるまで学校にくるな!
- 肌が黒すぎるのは学生としてふさわしくない! 白くなるまで自宅待機だ!
どう考えても差別ですよね?
もしアメリカで「髪を金髪にしないと学校にくるな」とか「肌を白く(アジア人の白さではなく、白人の白さ)にしないと認めん」みたいに言うと人種差別で間違いなく訴えられます。
そう、今回の問題は人種差別と同じレベルの「深刻な問題」なんです。
訴状によると、生徒の母親は2015年4月の入学時、生徒の髪が生まれつき茶色いことを学校側に説明。黒染めを強要しないよう求めた。しかし教諭らは、染色や脱色を禁じる「生徒心得」を理由に、黒く染めるよう指導した。「生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」とも述べたという。
「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴:朝日新聞デジタルより引用しました。
なんだこの学校は……。危険すぎるぞ……。
2016年末の公式データ(統計表一覧 政府統計の総合窓口より)では在留外国人は2,382,822人にもなっている現在。
いいですか?230万人ですよ。
そもそも、学校に来る子どもが日本人である必要もなければ、日本人らしくある必要もありません。
……というかどこからどこまでが日本人なんだ?
この茶色い髪の子は日本人なんですけど、髪が茶色かったら「日本人じゃない」とか……。
何を言っているんだおまえは?!
……としか言えません。
そもそも中学生・高校生が髪の色を変えてはいけないのか?
この生徒の場合、生まれつき髪が茶色かったのですが、そもそも中学生、高校生が髪の色を変えてはいけないというのが意味不明なんですよね。
なぜ茶色い髪だとダメなんだ!?
……という問いにちゃんと答えられる大人って何人いるんでしょうか?
というか、「髪の色を茶色くする」という大人なら誰しもがやっていることが規制されているんですよね。
こういうのをダブルスタンダードって言いますが、プロ野球選手は髪の毛を伸ばしてもいいのに、球児は丸刈りというのと同じ謎のルールです。
完全に「性癖」だわ……。
管理下の「子ども」が自分の意志を見せることが気に食わない?
わたしが思うのは、大人たちは、子どもが「決められた枠」から飛び出して、自分たちの意志で何かをしようと見せることが気に食わないのではないでしょうか?
わたしが中学校のころ、あるルールに不満を訴えた同級生が先生に質問しました。
「なぜそれを守らないといけないのか?」というその質問に対して教師が「理由はない。校則だから守れ!」と答えたのがわたしの中にずっと残っています。
ルールが理不尽なことがわかっているけど、大人(先生)が作ったルールだから守れと。
それに「反すること」=「反抗(犯行?)」だというレッテルを貼って、ルール自体に問題があることをすり替えています。
あ、もう1個思い出しました。
中学校のときに、校門から自転車置き場までは自転車を押すというルールがあったのを知らずに乗っていたわたしの頭を思いっきりどついた先生を。
ぶっちゃけ、「法律」では生徒の頭をどつく方が犯罪なんですけど、わたしがいた中学校では「法律 < 校則」だったんですねぇ……。
「道徳」として「ルール」として守るべきこと
これってつまり、「道徳」として守るべきことと「ルール」として守るべきことがごっちゃになっている人が日本には多いということです。
生徒は黒染めに応じていたが、色が戻るたびに染め直すよう指示され、2年次の16年9月には黒染めが不十分だとして授業への出席を禁じられた。翌10月の修学旅行への参加も認められず、現在も不登校が続いているという。
「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴:朝日新聞デジタルより引用しました。
髪の毛を茶色くすることや、学校の敷地内で自転車に乗ることって暴力を使ってでも、出席を阻止してまでやめさせる問題なのでしょうか?
「人のものを盗んだ」「クラスメートに刃物で切りつけた」と同じレベルで強制するって……。先生たち、頭大丈夫かなぁ。
この先生個人が責められたらきっと「学校がそうやれと言うから」というふうに責任転嫁するのは目に見えてますけど、それもやばいですね。
先生たちって思考停止状態なんでしょうね。そんな先生たちは、自分の意志でイキイキと行動する生徒たちにジェラシーを持っているから許せないってことかな。
日本の学校はやばい!
ニュースを見ているとこんな記述も……。
高校生の頭髪をめぐっては、色を染めたりパーマをかけたりしていないか見分けるための「地毛証明書」を、東京都立高校の多くが一部の生徒に提出させていることが明らかになっている。
「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴:朝日新聞デジタルより引用しました。
「自毛証明書」とか?!
これギャグじゃなくて??
髪の色を変えたり、パーマをかけることが犯罪であるかのような振る舞いですね……。どうなっているんだ日本の学校は……。
「個性」だとか、「多様性」だとか、よく叫ばれるスローガンですけど、意味が分かってるのか本気で心配になってきました。
Twitterではこんな体験談を聞きました。
生まれつき髪の毛が茶色くて学生の頃、先生に「黒く染め直せ」と言われ「生まれつき」と言っても信じてもらえませんでした。授業で「差別ダメ」みたいな事を言ってても、さりげなくしてるんじゃないかと。その人の個性を殺してるんじゃないかと思う時があります。
— 來鈴 (@azugr8295) 2017年10月29日
あります!
— 玉川オタ助 (@otasuke_writer) 2017年10月29日
氷山の一角であることがよくわかりますね。
正直、こんな中学校・高校に子どもを入れたくありません。
本当に大切なものよりも、「くだらないもの」を重視するように教育されるなんて危険すぎる。
先生の言うことにおとなしく従う人間を、最優先で評価するなんて馬鹿げすぎています。
先日、カナダのサマースクールに子どもを入れていたときのクラスメート(小6)なんか、青とピンクとオレンジとかいろんな色でカラフルだったそうです。
そういうのを聞くと、茶色いぐらいでギャアギャア言っている日本の学校って何なんやろって心から思います。
「日本人は髪が黒いのが普通」の普通って何?についても書きたくなったのでまたべつの機会に。
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