新しい価値観を受け入れても「過去の自分」を否定することにはならない

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

会社のなかで新しいものを取り入れようとするときに、それを真っ向から否定する人がいます。

今回は新しい価値観を受け入れても「過去の自分」を否定することにはならないというお話をします。

若い人を年配の人が否定するという光景

日本では若い人の意見を年配の人が否定するという光景をよく見かけます。

たとえば、「社内での連絡はメールはやめてLINEにしましょう」という提案を会社でしたら、必ず反対意見を言われます。

やれ、「仕事は遊びじゃないんだぞ」的な意見で、「メールのほうが礼儀正しい」という感じでしょうか?

よく考えると、メールどころか、いまだに「電話」を求める場合が多いんでしたね……。

実際に便利なのはLINE

でも、「遅刻します」の連絡を電話でするよりも、LINEで送ったほうが便利ではないでしょうか?

電話だと、相手がどんな状態なのかもわからないですし、いろいろと非効率なのです(参考: わたしが電話が大嫌いな理由)。

LINEは普及率がダントツに高いので、会社員でもほとんどが使っているはず。

SNSの使用

【SNS】LINE利用率72.6%・10代は9割超え(2020年6月29日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所より引用しました。

そういう意味でも、LINEをもっと仕事でも使い倒して、LINEを使った顧客へのアプローチに活かす……ぐらいのほうが会社は成長しそう。

でも、年配の人がLINEを否定するのは、こういったデータを見て言っているのではなく、なんとなく言っているのです。

ただ単に、新しい価値観を受け入れることに抵抗があったり、否定的なだけ。

この例の場合、「新しい価値観」を受け入れたほうが本当は恩恵を受ける可能性が高いにもかかわらず……です。

過去の自分を否定されている?

ここで、なぜ年配の人が若い人の意見を否定しやすいのかを考えてみましょう。

根本的な問題は「年上のほうが偉い」という文化なのですが、ここではそれは置いておいて。

「自分の過去を肯定したい」という感情ではないでしょうか?

わたしも40歳を超え、若くない年代になっていますが、やっぱり自分がやってきたことは「肯定」したいという感情があります。

でも、「電話ではなくLINEを使いましょう」という提案はまったくもって、過去を否定されているわけではありません。

ただ、昔にはなかった便利なツールが出現して、普及しているのだから、「それを使ってもっと効率化させましょう」という話なのです。

「ラクすること」=「悪いこと」という意識もあるのかもしれませんが、そうではありません。

「生産性のない仕事にムダな時間を使う」=「悪いこと」なのです。

過去にとらわれると未来を失う

いや、これは年配の人だけではないかもしれません。子どもでも同じな気がする。

たとえば、わたしは子どものころからずっと絵を描いてきて、専門学校でも絵の勉強をしました。

そうなると、「今まで勉強をしてきたから」という理由で、それをどうしても活かした仕事を探したくなります。

実はコレ、わたしが実際にハマっていた「沼」です。

そこまでイラストの仕事をしたかったわけでもないのに、「自分がやってきた過去」を肯定したいがために、イラストの仕事を目指していたのです。

実際、イラストにこだわるのをやめたから今の自分がいるので、過去にとらわれるのはまさに「呪い」だなと今は思っています。

人間が「自分がやってきたことは正しい」と思いたいのは当然です。

でも、目の前の新しいものを取り入れることと、過去の話はまったく別の話です。

関係のないものを比較対象にするとえてして話はややこしくなるので、そこをちゃんと見極めましょう。

ちなみに、グループでやりとりするときは、LINEよりもFacebookをオススメします。