こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
日本の学校でよく聞かれる質問に「これについてどう思いましたか?」があります。
この質問に対して、友達のお子さんのクラスで、自分の意見を言ったら「そうじゃないでしょ?」と怒られたという話を聞きました。
今回は、「これについてどう思いますか?」という質問についての考察です。
目次
「どう思いますか?」→(答える)→「そうじゃないだろ!!」
先日、友達から聞いたのですが、お子さんが通っている小学校でこんなことがあったそうです。
小学校の授業参観のとき、授業の最後のほうに先生が「今日のお話を聞いてどう思いましたか?」と聞きました。
それに対して、友達のお子さんのクラスメートが答えました(内容は忘れたがまともな回答だった)。
するとその先生が求めていた回答(先生が言わせたかった回答)じゃなかったそうで、
「そうじゃないでしょ?!」と叱られたんだそうです!
あれれ??
「どう思うか?」の回答に「正解」とか「間違い」ってあったっけ??
「これについてどう思いますか?」に答えられなかった経験
この話を聞いて、自分のことを思い出しました。
じつは、こんなふうにブログで自分の考えを発信しているわたしですが、自分の意見が言えない子どもだったんです。
学校の先生に「これについてどう思いますか?」と聞かれても答えられませんでした。
今思うと、そんなにレベルの高い質問じゃないと思うんです。
単に「友達と仲良くしなければいけないと思いました」とか、そんな内容を適当に答えたら良かったのですが、ムリだった。
「質問」が間違っている?
わたしの場合、本当の意味での「どう思うか?」の答えは、このあたりでした。
- 何も思わない
- 先生の話がおもしろくないから早く終わらないかなーと思っていた
これはまぎれもなく「どう思ったか?」の答えです。だって本当に思ったことですからね(笑)。
でも、それを答えると怒られることぐらい、子どものわたしでも分かっていました。
おそらく「友達と仲良くしなければいけないと思いました」という回答も頭の中では知っていました。
でもできなかったんです。
本当の「あるべき質問」
今思うと、質問である「これについてどう思いますか?」と「友達と仲良くしなければいけないと思いました」が方程式として成り立たないことが原因だと気づきました。
方程式
- これについてどう思いますか?≠友達と仲良くしなければいけないと思いました
- これについてどう思いますか? = 何も思いませんでした
x = 友達と仲良くしなければいけないと思いました
1のように「これについてどう思いますか?」の回答として「友達と仲良くしなければいけないと思いました」は自分の中では一致しないんです。
たぶん多くの人がそうだと思う。
そして2の方程式の「 x 」の部分がわからなかったんです。
大人になった今だと、この「 x 」に当てはまるものが分かります。
それは「この質問に対して先生が期待する返事はなんですか?」ですよね。
先生の「求める回答」と自分の答えが一致しない違和感
先生が「質問に対して先生が期待する返事は何だと思いますか?」と質問していたら、子どものわたしも納得していたかもしれません。
堂々と「友達と仲良くしなければいけないと思いました」と答えられていたかもしれません。
「本当に自分が思ったこと」と、「期待する回答」が一致していないのに、「どう思うか?」という形式で質問するのは問題です。
わたしは今でも不器用ですが、子どものころはもっと不器用で、まっすぐすぎでしたから。
先生の質問に対して「正しい回答(本当に思っていること)」をするとダメ……という違和感に耐えられなかったのでしょう。
本当の意味で「考える」経験をさせてくれ
こんな体験から、わたしはすごく思います。本当の意味での「考える体験をさせてくれ!」と。
小・中学校のときにやった読書感想文もテンプレートに当てはめる練習でしかなかったですし。
興味のない本を無理やり読まされて、何も感じない中で期待される文章を無理やり書く……。不毛すぎて涙が止まりません。
本当に好きなマンガを読んで、そのマンガの魅力を知らない人に分かりやすく伝える授業とかあったら、プレゼン能力が上がりそうですよね。
日本の学校教育、もっとおもしろくなれ! 脱・昭和してくれ!
友達のお話を聞いて、令和になっても日本の学校教育って昭和のままなんだなぁ……と再認識しました。
ただ、この先生の質がとてつもなく悪かっただけなのかもしれませんが、「昭和脳」の先生が存在することは確かです。
わたしの場合、こういう小さなことが重なって、勉強が嫌いになり、学校が嫌いになったんだろうなと思いますが、令和ではそういう子どもたちが減っていてほしいですね。