こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
人間同士のコミュニケーションで「伝わらない」ということはよくありますよね?
「なんでこいつにはオレが言っていることが伝わらないんだ? こいつは馬鹿か?!」
……とこんなふうに思っている方もいるかも知れません。
でも、気をつけてください。
ほとんどの場合、それは聞く側の理解力の無さが原因ではなく、
あなたの「伝える力の無さ」が原因であることがほとんどですので!
日本では「聞く側の察する能力」のせいになる
コミュニケーションで、「相手に伝わらない」とイライラすることがあります。
でも、その相手もイライラしているはずなんですよね。「この人が言っていることがわからない」と。
そんなとき、日本では「聞く側の察する能力」が問われるのですが、これっておかしいですよねー。
なぜなら、どう考えても「話す側の伝える能力」の低さが問題な場合がほとんどだからです。
わたしのこんな経験
以前、病院で診察してもらっていたとき、医師が症状についてわたしに説明してくれていたときのこと。
その医師の説明がひどかったんです。
専門用語の羅列と、主語のない文章の連続で、何を言っているのかまったくわかりませんでした。
なので、「それはどういう意味ですか?」としつこく質問していると、その医師にキレられて乱暴な返事をされたことがあります。
ほかにも、自動車学校に通っていたころ、教官が言っていることが分からなかったので、質問を何回かしました。
すると、その教官は「こいつは馬鹿か?」と言わんばかりの「やれやれ……という態度」で対応してきたんですね。
まぁ、ソッコーでクレームを言ってほかの教官に変えましたけど。
ほとんどの場合の原因は「話す側の伝える力」
こんなふうに、日本ではなぜか、話した内容が伝わらないときには、「聞いている側の理解力」が問題視されます。
でもわたしの体験では99%の場面で「話す側の伝える力」が原因です。
医者が患者に向かって、看護師(医学の知識がある)に対して言うのと同じ専門用語を使っても伝わるはずがありませんよね?
その医者が「いつも言っていること」も、目の前の患者にとっては「生まれて初めて聞いたこと」である可能性は高いですよね?
そういうことを考えず、「相手が馬鹿だから伝わらない」とか「察する能力がない」と考える人ほど無知な人はいません。
伝わらないと困るのでもう一度言います。
話していて伝わらないことがあったら、それは
あなたの伝える力の欠如に責任があります。
「伝える力」ってなに?
じゃあ「伝える力」って何かというと、正しい日本語の文法にのっとって話すことだけではありません。
重要なのは、目の前の相手のレベルを考えて、相手に伝わりやすい言葉を使って伝えることです。
たとえば、同じ業種の人同士なら専門用語を使った方がスムーズでしょう。
でも、目の前の相手が他業種の人なら、専門用語は禁止です。相手の既有知識を考えずに話しても伝わるはずがありませんから……。
あと、主語を抜いたり、指示語(あれ、それ、これ……など)を使いすぎるのにも注意してくださいね。
質問はガンガンしよう
そして、話を聞く側の方にも言っておきたいことがあります。
質問することは失礼じゃないということです。
分からないことをそのままにしておくほうが、相手にとって失礼です。
なので、相手に嫌な顔をされても、自信をもって質問しましょう。
「相手の言っていることが分からない」のは、あなたに理解力がないからではありません。
何度も言いますが、その相手の「伝える力の欠如」が問題ですので。堂々と質問しまくってください。
ただ、日本では無価値な「序列関係」があるので、上司などは質問されると「自分の顔に泥を塗った」と勘違いするかも知れません。
そういう人は頭が単に悪いだけなので、距離を置くことをオススメします。
さて今回は、日本社会では頻繁に見かける「説明がわからないときには、なぜか聞く側の理解力のせいになる」というおかしな現象について書きました。
たまに「察しろ」という人がいますが、わたしはエスパーじゃないのでできません。
そもそも「察する」というのは「憶測」という域を超えられないので、察することに委ねるコミュニケーションは危険だし、質が低いですよ。