お知らせ
※2021年11月23日追記: 現在はクリップボード履歴を選ぶ機能は、Windowsの標準機能になっています。Windows+Vで履歴を選べますよ。
こんにちは。効率化オタクのヨス(プロフィールはこちら)です。
今回はクリップボード履歴を残すWindows用アプリの紹介です。
これはフリーソフトだし、入れておくだけで大助かりのツールです!!
Macでは「CopyClip 2」を使っています。
Clibor(クリボー)のスゴイところ
今回の主役はCliborという無料ツールです。
Ctrl+Cでクリップボードにコピーしたものをドンドン履歴として残してくれます!
ほら、Ctrl+Cでコピーしたものを、Ctrl+Vでペーストしたいのに、間違えてCtrl+Cを押してしまい、ドラッグしていたものをコピーしてしまったことってないですか?
そんなときも、このCliborを使っていたら、履歴が残っているので、コピーのし直しとかしなくても大丈夫です!! ってか、私的にはこれだけでも使う価値があります。
いろいろクリップボード履歴を残すツールを試してみましたが、このCliborが最強です。では、Cliborをオススメする理由についてお話します。
コピーしたものを履歴として残せる
クリップボード履歴を残せるというのはこういうことなんです。
なんと、Ctrl+Cで、一度クリップボードにコピーしたものを履歴として残せるというわけです!! こいつはすげぇ!!
ちなみに上の画像にある「1:」「2:」などの数字は履歴の1個目、2個目……という意味です。いっぱい保存できます(最大1,000個だそうです)。
お知らせ
※2021年11月23日追記: 現在はクリップボード履歴を選ぶ機能は、Windowsの標準機能になっています。Windows+Vで履歴を選べますよ。
簡単にウインドウをポップアップ
上で見たクリップボードの「履歴ウインドウ」ですが、文章を書いている途中で簡単にいつでもポップアップで出せます。
初期設定ではCtrlを2回連打すると出てくるようになっています(私はこのまま使っています)。
ウインドウを消すときはEscキーです。マウスで画面上のどこかをクリックしても消えます!
ウインドウが出現する位置は、設定で「キャレットの位置(文字を打っているところ)」か「マウスのカーソルがある場所」か選べます。
私はキャレットの位置が見やすいのでこちらにしています(設定の仕方は後で説明しますねー)。
選択するだけでペーストできる!
そして、ポップアップ・ウインドウから↑とか↓で選んでEnterを押すだけで、ペーストできます!!
実はこの機能当たり前のようですが、ほかのツールでは、Enterで選択したあと、Ctrl+Vを押さないと出力されないものが多く、面倒でした。Clibor、スゴイやつだ!!
履歴の削除も一発
Ctrl+Cを押したものはすべて見境なく履歴を残していきます。なので、邪魔なものも記録されることもあるハズです。
そんなときはウインドウを開いて消したい履歴を選択し、Delete、キーを押すだけで一瞬で消えます!
FIFOモードが激ヤバすぎ!!
このCliborは、「FIFO(LIFO)モード」で本領を発揮します。はっきり言って、スゴすぎですっ!!
FIFOモード(LIFOモード)を起動させると、モードが起動している間にCtrl+Cでコピーしたものは、特別な場所にストックされていくんです。
そしてCtrl+Vを連打すると、モードの間にコピーしたものを順番にペーストしてくれます!!
FIFO/LIFOモードにする
まずは「FIFOモード」もしくは「LIFOモード」を起動させましょう。
ホットキー(ショートカット)を設定できるので、私の場合は、Ctrl+Alt+Shift+Zで「FIFOモード」を起動するようにしています(設定の仕方は後ほど!)。
- FIFO(First In First Out)モードとは
- 日本語で「先入れ、先出し」と訳される。クリップボードに複数のデータを保存していき、そのデータを保存した順番にペーストしていくモード。「(1)犬 (2)ネコ (3)うさぎ」の順にコピーした場合「(1)犬 (2)ネコ (3)うさぎ」の順にペーストする。
- LIFO(Last In First Out)モードとは
- 日本語で「後入れ、先出し」と訳される。クリップボードに複数のデータを保存していき、そのデータを最後に保存したものから順番にペーストしていくモード。「(1)犬 (2)ネコ (3)うさぎ」の順にコピーした場合「(1)うさぎ (2)ネコ (3)犬」の順にペーストする。
Ctrl + C をじゃんじゃかしていく
ではさっそく、Ctrl+Cを押していって、FIFOモード(もしくはLIFOモード)でクリップボードに履歴を残して入れていきましょう。
Ctrl + V で放つッ!!
お次はCtrl+Vをひたすら押していって下さい。
コレ、すごっ!! Ctrl+Vを連打しているだけなのに、なんと、履歴のものを順番に勝手にペーストしてくれます。
FIFO(LIFO)モードを起動した時点で、クリップボードに入っているものも出力されます。ちょっとイラっときますw。
ちなみに、Macでこれをやりたいときには、「CopyLess2」というアプリでできます! くわしくは、ものくろ さんのこちらの記事を。
参考: CopyLess2(Macアプリ)なんども繰り返し連続コピー&ペーストするのにアプリを行き来しなくてすむ裏技を実現する(シリアルコピーペースト機能) - ものくろぼっくす
Cliborのダウンロードと設定
ではお次はCliborのダウンロードと設定についてです。
Cliborのダウンロード
こちらのツールは、ダウンロードしてから、好きなフォルダに入れておいて、Clibor.exeをダブルクリックして起動させることで使えるようになります。
なので、複数のPCを使っている方はクラウドに保存しておいて、スタートアップに指定しておくと、パソコンの起動と同時にCliborも使えるようになります!!
スタートアップについては下の記事を参考にして下さい。
Cliborでオススメの設定
Cliborで最初に設定しておくと便利なものをご紹介します。設定ウインドウの開き方は、タスクトレイにあるこのアイコンを右クリックし、「設定」を選ぶだけです。
Cliborの設定: 共通1
まず、ここで一番重要な項目「自動貼り付けを有効にする」にチェックを入れます。
ここにチェックを入れていないと、クリップボードの履歴ウインドウから選択しただけでは、ペーストされません(この場合、選択したあと、Ctrl+Vを押す必要が出てくる)。
Cliborの設定: ツールチップ
このCliborですが、デフォルトでは「ツールチップ」というヤツがウザいです。なので設定でいい感じにしましょう。
ツールチップは下の画像のような、ポップアップウインドウです。選択してるクリップボード履歴の全文を見せてくれます。
これで見やすくなりました。
ついでにツールチップに出てくるコピーした日付が邪魔な人は「クリップボード履歴のツールチップ表示形式」を下のように変更すると良いです。
- 変更前
<$CLB_HDATE>yyyy/mm/dd hh:nn:ss</CLB_HDATE>(<$CLB_LEN_CLIPHIST/> bytes)<$CLB_CRLF/>--<$CLB_CRLF/><$CLB_CLIPHIST/>
- 変更後
<$CLB_CLIPHIST/>
Cliborの設定: 表示
今度はメイン画面(ウインドウ)の出る位置を指定します。デフォルトではマウスカーソルの位置になってたと思う。これは絶対にキャレットの位置にした方がいいです。
やっぱり文字を入力していて一番見ている場所はキャレットの位置だと思いますので、この設定にして間違いはないと思います。
Cliborの設定: ホットキー
ホットキーとはショートカットのことです。Cliborでは、ウインドウを呼び出すのをショートカット設定できます。初期設定では、Ctrlを2連打するとクリップボード履歴のウインドウ(メイン画面)が出てきます。
私はこのままでOKだと思いますが、やりにくい場合、これも設定で変更できます。[ ホットキー ] → [ メイン画面の呼び出し ]のところで変更して下さい。
なお、私は「FIFOモードの切り替え」のところにCtrl+Alt+Shift+Zを入れています。本当はShiftの2連打とかで出来るようにしたかったのですが、その設定は無理みたいなので。
Cliborの設定: クリップボード
先ほど説明した、このCliborのFIFOモードですが、ちょっと不便なところがあります。それはちゃんとクリップボードに保存されたかどうかが分からなくて不安になることです。
でも設定で、保存されたときに効果音が出るように設定できます。
やり方は、
[ 設定 ] → [「クリップボード」のタブ ] → [ クリップボード更新時に音を鳴らす(空白の場合はBeep音)] です。
WindowsのエラーとかのときのBeep音がでますが、これも変更できるようです。
本当はスーファミの『Final Fantasy 5』のサムライが白刃取りをするときの音なんかに変更したいんですけどね。どうやって手に入れるのかわかんないや。
さて、この記事で紹介したクリップボード履歴を表示するフリーソフトですが、同じようなソフトがめちゃくちゃ多いんです。その中でもこのCliborが気に入った理由の一つに、説明サイトがかなり気合入っていることもあります。
使い方によってはものすごく使えるツールだと思いますので、ドンドン面白い活用法を編み出していってください!
Windowsでの文字入力に関して業務効率を上げたい方はこちらもオススメです。