こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
「男のメンツ」
……という言葉が日本語にはありますよね。
昔からこの言葉に対して、わたしは違和感を持っていました。
最近はこういう言葉を使う人が減っているのかわかりませんが、今回は「男のメンツ」という言葉を分析します。
「男のメンツ」ってなに?
さて、「男のメンツ」のメンツってなんでしょうか?
1 体面。面目。「面子を立てる」「面子がつぶれる」「面子にかかわる」
メンツ【面子】の意味 - goo国語辞書より引用しました。
なんというか説明が難しい概念ですね。でも「メンツがつぶれる」のように表現するとなんとなく輪郭が見えてきます。
「男としての体面」で、それがつぶされるというのは、男としてあるべき姿にそぐわないところを見られて恥ずかしい思いをするという感じでしょうか。
ここで重要なのは「男の」がくっついていることです。
ここに注目してください。
「メンツ」ではなく、「男のメンツ」なんですよね。なんでわざわざ「男」をつけるんでしょうかね?
これってつまり、「男」に対して比較する対象があるということです。
女性に対する「男のメンツ」
その比較対象というのは「女性」です。
じゃあ女性と比較して男性はどうあるべきかというと……
- 女より偉い
- 女より立場が上
- 女より体力がある
- 女より力が強い
- 女より経済力がある
- 女より意見をいう
- 女より統率力がある
- 女より能力がある
こんな感じでしょうか?
いやぁ~……
なんと言いますか……
……ほら、
…………しょ……
しょーもないッ!!
「男のメンツ」は女性の地位向上を阻害する
「女性の意見を取り入れよう」
「もっと女性の活躍できる社会へ」
「女性が輝ける社会へ」
まぁ、いろいろと女性がもっと活躍できるようにしようという、「ていのいい言葉」をよく聞きますよね。
ですが、すべて「男のメンツ」が邪魔をします。
なぜかというと、現在の日本はかなりの男社会なので、会社の中のトップやそのあたりの人たちは男が多いから。
で、「もっと女性の意見を!」と言われたからといって女性社員が男性社員の言うことを否定すれば「男のメンツがつぶされる」とか言うんですよね。
なので女性は、その男性社員の「男としての誇り(男であるオレ様は女より上なんだモン!)」を傷つけないように、メンツをつぶさないように言わなければならないんですよね。
めんどくさっ! 不毛すぎて増毛剤がいくつあってもたりないレベル。
つまり、「男は女よりも上であるべき」という未熟な思想を「男のメンツ」という美化された言葉でたくみに隠しているのです。
「男のメンツ」とか言っていると男性側もしんどい
そもそもなんですが、メンツがどうの……ということを気にするのって、男性側もしんどいんですよ。
女性より男性の方が有能だというのは過去の話なんです。
それも実際は、女性側が「男のメンツ」を守るため(不毛なトラブルを避けるため)に男の方が有能に見せかけていただけ……。
男性の方が女性よりも有能だというのは過去も何も、もともと幻想だったということを知っておきましょう。
有能な女性もいるし男性もいる、無能な女性もいるし男性もいる。当たり前なのです。
性別でいっしょくにた「男性だから決断力がある」とかどうやったら思えるのか……その思考回路が謎すぎです。
A型は優柔不断とか、そういう血液型占いと同じですね。
べつに妻が自分より収入を得ていたら自分が家事を主になってやるとかすればいいんですよ。
えっと「男のメンチカツ」でしたっけ?そういうひょうきんな単語を使うのをやめて、自由に生きませんか?
結局のところ「男のメンツが……」と言っている人は、賢い女性の手の平の上で踊らされているんですよね。
まぁ、いいんですけど、そのメンツとやらのせいで周りの人に迷惑をかけたり、自分の人生をしょぼくさせていることは知っておいてくださいね。
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