2014年6月30日

親指シフトってなに? かな入力・ローマ字入力とも違う「指がしゃべる」入力方式

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こちらはブログ「ものくろぼっくす」を運営するものくろさんからの寄稿記事です。

こんにちは、ブログものくろぼっくすを運営している”ものくろ”こと、大東と申します。ブログをほぼ毎日更新しています。2013年には1年間で1435記事を公開しました。

毎日、文章を綴っている生活の中で、身につけて良かったと感じているのが「親指シフト」という日本語入力方法です。PCなどで日本語を入力する時に多くの方はローマ字入力をお使いかと思います。この寄稿を通じて、日本語タイピングにローマ字入力以外の方式があり、専用キーボードがなくてもタイピング出来ることをお伝えしたいなーと思います。

親指シフトでの基本的な入力

「親指シフト」と「かな入力方式」の違い

親指シフトはローマ字入力と違い、日本語の50音のままにタイピングしていく方法です。例えばこんにちはとタイプするのに、ローマ字入力ではKONNICHIHAとなります。

親指シフト方式では、発音のままとタイピングします。

「なんだ、かな入力方式と同じか」と感じられたと思いますが、かな入力方式とは大きな違いがあります。それは使うキーの数です。

「親指シフト」は「かな入力方式」より使うキーの数が少ない

キーボードを見ると、かな入力方式では数字の列も合わせて”4列全て”に平仮名五十音が刻印されており、タイピングするときに手の動く範囲が大きくなります(たくさんのキーを使うということ)。

通常のカナ入力(4列分のキーを使う)
通常のカナ入力(4行分のキーを使う)

そしてこの下の図が、親指シフトでのキーの割り当てです。先ほどのかな入力方式より1列分減っています。これにより手を動かす範囲が狭くなり、キーを押しやすいという利点があります。

親指シフト(3行分のキーを使う)
親指シフト(3列分のキーに収まっている!)→ すべてのカナが収まってない点に関しては後で説明します。

1つのキーに2つの平仮名……これが親指シフト

親指シフト方式では五十音を直接入力するにもかかわらず、アルファベットとほぼ同じ3列のキー配列で実現できるように設計されています。

理由は2つの”音”が”一つのキー”に割り当てられているからです。キーをそのままタイピングすると下図の音を入力できます。

親指シフトでキーをそのまま打った場合
親指シフトでキーをそのまま打った場合

では、左手ホームポジションを見てみましょう。小指からとなります。

左手親指+左手に割り当てられた仮名

そして、同じ手(左手)の親指キー(無変換キー)と『同時』にタイピングすると……。

が……

……のように割り当てられたもう一つの文字へ【シフト】、つまり変化します(下図参照)。

左手親指キーを同時に押すことでこちらの仮名が入力される
左手親指キーを同時に押すことでこちらの仮名が入力される

これが『親指シフト』の名前の由来です。キーボード左右にあるShiftキーは使わないんですよね。ややこしくって恐縮です。

右手親指+右手に割り当てられた仮名

そして、右手で入力するキーは、右親指キー(変換キー)と同時に打つと、下図の文字にシフトします。

右手親指キーを同時に押すことでこちらの仮名が入力される
右手親指キーを同時に押すことでこちらの仮名が入力される

親指シフトとは「親指キーを押す場合」と、「親指キーを押さない場合」で全く違う文字が出る入力方式です。

親指シフトでの濁音の入力

かな入力方式と一番違うのは『濁音』の入力方法です。かな入力ではキーを単独でタイピングします。ところが、親指シフトにはキーがありません。

ではどうやって濁音を入力するのでしょうか。

反対の手の親指キーと同時に打つ

親指シフトでは、反対の手の「親指キー」と同時に押すことで、濁音へ変わります

先ほどのように左手ホームポジションを例に説明します。小指からとなります。

そして、今度は反対の手の親指……つまり”右手”親指キーと左手の小指を同時にタイピングするとは濁音の付いたう゛になります。

つまりこういうことです。

が……

う゛

……となります。

タイプする手と逆の親指を同時に打つと「濁音」になる!

「両親指の同時押し」は存在しない設計

では同親指との同時タイピングで出力される平仮名の濁音は、左右の親指キー同時(つまり3つのキーを同時タイピング)なのか?と想像されたのではないかと思います。

ところが、親指キーは【どちらか一つのみしかタイピングしない】というルールがあります。なので賢いことに、シフト後の仮名(同親指との同時タイピングで出力される平仮名)には、濁音が存在しない平仮名など)が割り当てられています。

親指シフトでの濁音(+半濁音)の配列

濁音・半濁音1(+右親指)
濁音・半濁音1(+右親指)
濁音・半濁音1(+左親指)
濁音・半濁音1(+左親指)

参考: 親指シフトについて

同時打鍵

文字キーと親指キーは同時に押します。Shiftキーのように『先に押しながら』ではなく、ピアノの和音のように”同時押し”がポイントです。

常に親指は同時打鍵になります。これ、難しく感じられるかも知れませんが、意外とすぐに身につきます。そして、この親指シフト入力方式は最近考えられた方式ではなく、1970年頃すでに考えられていた方式です。

そのため歴史もあります。専用キーボードだけでなく、WindowsやMacなどOSを選ばずに、親指シフト入力を実現する方法が親指シフトの魅力にとりつかれた皆さんの努力で築かれてきました。

キー配列を見ると『なんの法則性も見えない』ように感じる配列ですが、実は効率よく日本語の頻出”音”をタイピングできるように設計されています。

親指シフト専用キーボードは必要か?

新しいことを身につけるのはパワーが必要です。

ものくろが親指シフト入力にトライするときに一番迷ったのが『専用キーボード』が必要なのかどうか?でした。

※ 専用キーボードというのはこちらの「富士通 親指シフトキーボード」です。

「Orzレイアウト」というソフトで代用

私は、結論としては普通のJISキーボード(日本語配列)で親指シフトを習得しました。

専用キーボードがなくても、正しいタイピング方法を学べることができれば問題なく習得できます。

親指シフト専用キーボードでなくても、手に無理のないタイピングを実現したい想いから私が作ったのが「Orzレイアウト」です。

これは、親指シフトを普通のキーボードでやりやすいように考えた新しいキー配置を実現できるソフトです。インストールすることで、専用キーボードがなくても使えるようになります。

この「Orzレイアウト」ですが、お陰様で革新的な発想と評価していただき、2013年夏には『Mac People』という雑誌に掲載されました

親指シフト習得で最も大切なことは『ローマ字入力方法とは手の形・動かし方が全く違う』ことです。

この違いを確認しながら習得することが不可欠です(くわしくはこちらにまとめています)。

親指シフト習得に向けての情報は親指シフトのまとめ記事にまとめています。

お求めやすい親指シフト専用キーボードが登場

お求めやすい価格の「親指シフト専用キーボード」が出ました!

こちらの2つですが、色が違うだけです。

2,000円台で手に入るのでこれは買えますね!

最後に

ローマ字以外の日本語入力方式もあるということ、日本語の文章を書く時に”手書き”とおなじ感覚で綴れる方式があることをお伝えさせていただきました。

このブログを書いているヨスさんも文章を書くことへ”強いこだわりと想い”を持たれており、単語登録の活用について記事を書かれています。この寄稿によって、思考を文章にするなかに新しい発見や興味を持っていただければ幸いと感じています。

おおひがしさん

著者: 大東信仁(ものくろ)

実践型ワークショップ”ものくろキャンプ”を企画・主催。 親指シフトユーザー、orzレイアウト作者。劇的に人生を変えるべく日本を駆け巡り中。

今回は友達ブロガーの「ものくろさん」ことおおひがしさんからの寄稿でした。

おおひがしさんの「親指シフト」へのこだわりは惚れ惚れします。まさに私が単語登録に対する変態的なこだわり想いと近いものがあります。

実は私も以前、おおひがしさんのブログ「ものくろぼっくす」に寄稿しました。こちらもぜひご覧くださいね!

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