こんにちは! 単語登録の愛が尋常ではないヨス(プロフィールはこちら)です。
単語登録は非常に便利な機能なのですが、ちゃんとルールを守ってやらないとめちゃくちゃになるんですよね。
今回は「単語登録を上手に使いこなすためのコツ」について紹介します。
単語登録をスムーズに使うためのコツ
まず最初に確認したいことがあります。それは、単語登録はスムーズに文章を入力するためのものだということです。
ただ単にパソコンにない単語を登録するためだけの機能ではありませんよ!
単語登録は、登録するときのコツやルールを守ることで、タイピングのスピードが何倍にもなります!
登録するときのルールを決める
まず大切なことは、単語登録するときの「読み」のルールを決めることです。
ルールを決めて登録していないと「あれ? 何の文字で登録したっけ!?」ということになりかねません。
せっかくラクをしようと登録しても、逆に思い出すのに時間がかかってしまっては意味がありませんよね(笑)。
そういうことが無いように、わたしは下記のようなルールを決めています。
略語を使って単語登録 | ★★★★☆ |
---|---|
英語のスペルで単語登録 | ★★★☆☆ |
数字を利用して単語登録 | ★★☆☆☆ |
アルファベットや記号を追加して単語登録 | ★★★★★ |
子音のみで単語登録 | ★★★★☆ |
一文字だけで単語登録 | ★★★★★ |
英単語を略した単語登録 | ★★★★☆ |
子音 + 数字・記号で単語登録 | ★☆☆☆☆ |
詳しくは単語登録の「読み」のルールについてを参考にしてください。
日本語に存在しない「読み」を作る
2つ目のコツは、日本語に存在しない「読み」を作ることです。
日本語は、同音異義語(音声が同じで意味が違う言葉)が非常に多い言語です。
例えば、おと入力すると何個の変換候補が出てくると思いますか?
なんと93個もあるんですよっ!?
実際には、使用頻度の低いものは前の方には来ませんが、数値上は93個の中から選ぶという作業が必要になります。
「買う」と出したいのに「飼う」ばかり出た経験
「変換候補が多い」と言えば、わたしがよくイライラしていたのが「買う」と入力したいときです。
かうと入力して第一候補として飼うが出た経験、ありませんか?
買うという単語が第一候補に出ると思っているので、SpaceEnterまで連打してしまうんですよね。
仕方なくBackspaceで入力した文字を消して、今度は2つめの候補に出るだろうと予想し、SpaceSpaceEnterと連打しますよね?
するとまたしても飼うが出る……。
こんな状況になると「ウガー!!」と叫びたくなります。
アルファベットを絡ませて登録
解決策として、「買」という漢字をBUY(「買う」の意味)で単語登録します(登録するときの文字列はぶyになります)。
単語登録例
- 買
- ぶy
ここでのポイントは、アルファベットをあえて絡ませることです。
アルファベットが単語に含まれた言葉は日本語にはないので、ほかに変換候補が出てきませんよね?
つまり買うと入力したいときは、BUYと入力し、Enterを押せば、なんと「選ぶ」という動作をせずに入力できるわけ!
だって「ぶy」なんて言葉存在しませんからね。これで、スムーズに打てます。
セミコロンを「一緒に」登録する
よくめあどという読みにinfo@example.comのような自分のEメールアドレスを単語登録する人がいます。
これだけでも、効率化は図れますが、こんな問題が生じます。
「メアド」って入力したいのに、今度はinfo@example.comが出てジャマ!!
そうなんです。ほかの変換候補が「オレが出たい! オレが出たい!!」というふうにジャマをしあってしまうんです。
そこで、わたしがオススメしているのが;(セミコロン)を「読み」の一部に挿入する方法。
めあどには登録せずにめあど;」に登録します。
単語登録例
- info@example.com
- めあど;
すると、こちらのように入力したいときに完全に分けることができるんですね。
めあど | メアド |
---|---|
めあど; | info@example.com |
詳しくは単語登録に「;(セミコロン)」を使う理由に書いています。
手順を少なく入力を簡単に
いくら他の単語と変換候補が重ならなくても、入力するフレーズが長いと意味がありません。
登録する「読み」はできるだけ短く
たとえば、興という漢字1文字を入力するのにいんてれsちんg(interesting)では長すぎますよね。
入力を速くするのが単語登録なのに、むしろ時間がかかる……。
入力を速くするには、単純に打鍵数を減らすことが基本ですよ。
「読み」が長いと入力ミスにつながる
さらに言うと、「読み」が長くなると入力ミスが多くなってしまいます。
いんてれsちんgと100回連続で、一度もミスもなく入力するなんてムリですよね(笑)。わたしは自信がありません。
そこでなるべく短く登録しましょう。
単語登録例
- 興
- いr
ちなみに単語登録はアルファベット1文字から登録できます。
ちゃんとした言葉になっていなくてもOKなので、登録するときには、入力しやすいかどうかも考慮しましょう。
母音1文字には単語登録しない
先ほど、アルファベット1文字にも単語登録できるという話をしました。
たとえば、わたしはこんなふうにアルファベット1文字にいろいろ登録しています。
よみ | 単語 | 理由 |
---|---|---|
c | ( | 「c」と「 ( 」が似ている |
d | ↓ | 「down(下へ)」の頭文字「d」 |
f | → | 「forward(前へ)」の頭文字「f」 |
j | ! | 「!」をひっくり返すと「j」に似ている |
k | 「 | 「かぎかっこ」の頭文字「k」 |
l | ━━━━━━━━━━━ | 「line(線)」の頭文字「l」 |
m | ● | 「まる」の頭文字「m」 |
q | ? | 「question(質問)」の頭文字「q」 |
r | ← | 「return(戻る)」の頭文字「r」 |
s | 【 | 「墨付きかっこ」の頭文字「s」 |
x | ◆ | 「◆」を置き換え文字として使っているから |
y | ▼ ▼ ▼ | 「矢印」の頭文字「y」 |
z | (^_^;ゞ など | 理由はないが顔文字をいろいろと登録 |
でも、母音1文字には単語登録していません。
母音1文字は入力した瞬間に「ひらがな」になる
なぜなら、母音1文字は、入力した瞬間に「ひらがな」になるからです!
たとえば、おと入力して変換すると、こんなに変換候補が出てきますよね?
せっかくなので、母音1文字に対する変換候補数を調べてみました(Google日本語入力を使用)。
母音 | 変換候補数 |
---|---|
あ | 79個 |
い | 139個 |
う | 90個 |
え | 74個 |
お | 93個 |
いなんて139個もあるんですね……。多すぎます。
母音+セミコロンなら登録OK
母音1文字でどうしても入力したい場合は、先ほど紹介した「セミコロン」を使う技を利用しましょう。
たとえば「♪(音符マーク)」をOに登録するのではなく、O;に登録するんです。
単語登録例
- ♪
- お;
お;なんて言葉は日本語に存在しないので、ほかの変換候補とジャマをすることがなくなりますよ♪
語尾が「n」になるときは「ん」で登録する
そして、単語登録をするときに気をつけたいことがあります。それが語尾を「n」で終わらせないことです。
たとえば「ドミニカ共和国」をDNに登録したいとします。
じつは、dnで登録して、変換しても、先ほど登録したドミニカ共和国は出てきません。
この場合、dんで登録する必要があります。
単語登録例
- ドミニカ共和国
- dん
「あれ? 登録したはずなのに??」と思ったときは、語尾がんで登録されているか確認してみてください。
忘れたらもう一度登録する
いろいろと単語登録をしてくると、こんなことが起きます。
あれ? なんの「読み」で登録したっけ?
そう。登録した「読み」を忘れることですよね。わたしもたまにあります(笑)。
そんなときに絶対にやってはいけないのは、「思い出すこと」です。
登録した「読み」を思い出すのに3分かけていたのでは、入力スピードを速くするための単語登録の意味がなくなります。
いさぎよく、新しく登録し直しましょう。そうすれば、今度同じ入力をするときには思い出せる確率が2倍です!
さて、単語登録をうまく使いこなすためのコツをまとめましたが、この中でも2番めの項目が一番重要だと思っています。
変換候補が重ならないことです。
わたしはたくさんの文字の中から必要な文字を探すのが苦手なので、効率がすごく落ちてしまうんです。
これはアルファベットの言語にはない、漢字を使う言語に特有の問題ですけどね。
いちいち変換しないと漢字を出せないんだったら「もう平仮名だけで行こうよ!」って思うほどですが、本当にそうなると読みにくいので、それもイヤですが(笑)。
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