こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
先日、Googleで調べものをしていたら、「年間ビジターアンケート」というページが開きました。
突然「あなたは当選しました」だなんて、明らかに詐欺サイトですよね。
結論としては、クレジットカードの情報を抜き取る「フィッシングサイト」だということがわかりましたので、紹介しますね。
ぜったいにだまされてはいけませんよ!
目次
【詐欺】「年間ビジターアンケート」とは?
「年間ビジターアンケート」とは、インターネットを見ているときに現れる詐欺サイトです。
どうやら、iPhoneが当たったらしいですよ。
なんか「当選しました!」的な雰囲気満載なので「おお!」と思っちゃいますよね(笑)。でも完全なる詐欺です。
「英語の表現」を検索していて(たしか「状態動詞 living」)、一番上に出てきたサイトをクリックしたらこのページに飛ばされました。
専門的には「リダイレクトがかかっている」という状態でしたが、そのサイトがハックされているんでしょうか? グルだったらやだな……。
っていうか、Googleなのに「Apple iPhone 11 Pro」が当たるだなんて意味不明。GoogleとAppleはライバル会社だろ!
上の画像にあるOKをクリックすると、アンケートが出ます。
「年間ビジターアンケート」に出てくるアンケートの内容
せっかくなので、どんな画面が出るのかを検証してみました(危険なのでマネしないでね♪)。
1つ目の質問が「Chromeをどれくらいの頻度で使いますか?」です。
2つ目が「以前のバージョンの Chromeにどれくらい満足していましたか?」という質問。
そもそもiPhoneと違って、ブラウザにバージョンを意識して使っている人はいないです。「以前の」をつけるのか謎すぎるだろ。
そして、3つ目の質問が「他に使うブラウザは?」でした。
4つ目は「どれくらいの頻度でインターネットを利用しますか?」という質問でした。
「年間ビジターアンケート」に答えるとどうなる?
4つのアンケートに答えると、「商品在庫を確認中」と確認している雰囲気を醸し出します。
今から在庫を確認するんかいっ!
……というツッコミを抑えながら。
出てきた画面はこちらです。
なんと、iPhone 11 Proが106,800円から100円に!!
しかも、残り在庫が1個だけ!
「ラッキー〜♪」って思うかボケェ!!
こういうときに「無料ではなく100円にするというのには裏がありそうだな」とすぐに考えられるようになりましょう。
その100円を引き落とす……という正当に見える理由を作り、「クレジットカード番号」を入力させたいんですよ。そして、その番号を奪い取りたいんですよ。
その下にニセモノのFacebook風のコメントがあるのがすごいですね。
ちなみに、ここにある「コメントする」とか「シェアする」をクリックしても何も起きません。
「ここをクリック→」をクリックすると?
さて、先ほどの画面ですが、ここをクリック→をクリックするとどうなるのでしょうか?
こちらのようなページが開きました。
メールアドレスを入力する欄と持続するというおかしい日本語のボタンがあります(笑)。
なんと、「残り時間」という項目が1分を切っていますね!
急がなきゃ♪
……とか思うかアホーー!!!
というか、さりげなく「Eメールアドレス」も盗み取ろうとしていますね。適当な文字列を入力しました。
そして、案の定現れたのがこちらの画面です。
そう。クレジットカードを入力させようとする画面です。
ここで入力したら、自分のカード番号が盗まれます。
ぜったいに入力しないでくださいね。
ちなみに、この画面の下のほうにある文章を見てみます。
これなんですか?
これはありふれたゲームではありません。ゲームのエキスパートがデザインしたこのゲームは、楽しみながら頭をきたえることができます。これまで思いもつかなった方法で脳の働きを改善します。お値段は?
メンバーシップのキャンセルは簡単です。とメンバーシップは3日間の試用期間があります。試用期間の終了前にキャンセルされない場合、30日ごとにリラ(製品により異なります)が請求されます。当選するにはどうすればよいですか?
すべての参加者は自動的に抽選に登録されます。参加者数が15,000人に達するたびに毎回新しい受賞者が抽選されます。受賞者には、後日、賞品のお届けなどについてご連絡いたします。製品が在庫切れの場合、賞品に類似する製品をご用意いたします。質問がありますか?
ご質問やお困りの場合は、月曜日から金曜日の午前10時から午後4時(中央ヨーロッパ標準時)までに◆◆◆(英語サポート)までお問い合わせください。
いやー、意味不明です。
その下に運営会社っぽい名前が書いていたのでクリックしてみると……
「この接続ではプライバシーが保護されません」と出ました。
ブラウザはGoogle Chromeを使っているので、セキュリティの保護のないページには警告が出て見られないんですね。すばらしいぞ、本物のChromeは!
「詐欺じゃないからね!」と必死で演じているポイント
では、最後に「年間ビジターアンケート」が「詐欺じゃないよ!」と必死に演じているポイントを見てみましょう。
「使っているブラウザ」の名前が出る?
わたしはGoogle Chromeでネットを見ていました。
だから、Google Chromeの表示が出たのかどうかわかりません。
とりあえず、ほかのブラウザだとそのブラウザのマークが出るかもしれないのでだまされないように!
日付が自動で出る
今日の日付(2020年3月25日)が自動で出ていました。
「あなたは3月 25, 2020のラッキービジターです」と出ていますよね。
英語の順番になっているのもうさんくさいですが。
地名が出る
そして、時間だけでなく地名が出ること。
上の画像をよく見ると、「2020 年間ビジターアンケート(高松市)」となっています。
まぁ、わたしは丸亀市ですが、こんなものも自動で表示できるんですね。
ちなみに、クロームのシークレットモードを使ってやりました。
Facebook風のコメント
そして、Facebook風のコメントもリアルさを表現しようとがんばってますね。
全員のアイコンがちゃんと顔を出しているというのもウソ臭いですよね。
何も設定していない人とか風景を設定している人もいるので、そういうのもちゃんと作らないと……ってコンサルしてどうする(笑)。
SSLに対応している
そして、恐ろしいことに、クレジットカードを入れるページがSSLに対応しています。
今までの認識では、詐欺ページはセキュリティ保護じゃないと思っていました。
なので、上の画像のように「セキュリティ保護」のマークがあっても、詐欺サイトの可能性があります。
気をつけましょう!
ってか、わたしはiPhone 11 Pro持ってますが、122,800円で買いましたよ。
そもそも、ページを見ていたらいきなり、「あなたは当選しました!」と出るのはあからさまに詐欺です。
この世界にはそんなオイシイ話なんてないので、マジでだまされないようにしてくださいね!