この記事はMacでのキー配列の変更方法です。Windowsでキー配列を変更する方法はこちらをご覧ください。
こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
この記事にたどり着くということは、Macのキーボードで「キーの配列を変更したい」という効率化好きな人ですよね?
その疑問を解決するために、Macの設定からキー配列を変更する方法と、アプリ「Karabiner-Elements」を使う方法を紹介します。
とくに元・Windowsユーザーで、MacのキーボードをWindowsのキーボードに近づかせたい人は必読ですよ。
Macでキー配列を変更することについて
では、具体的にMacでキーの配列を変更する方法を紹介する前に、基本的なところから解説します。
そんなことよりもさっさとやり方を知りたい場合はこちらから飛ばしてください。
キー配列を変更するとは?
「キー配列を変更する」というのはどういう意味でしょうか?
こちらの画像のような状態です。
これは、わたしのMacBook Proのキー配列を変更している図です。
MacBook Proの左下の端にあるキーは、本来Caps Lockキーなのですが、元・WindowsユーザーのわたしにとってはここはCommandキーであってほしいところ。
そこでわたしは、このキーをCommandキーに変更しているのです。
こんなふうに、キーの配列を変更できるんですね!!
なぜキー配列を変更するの?
なぜわたしがキーの配置を変えているのかというと、わたしが元々「Windows」を使っていたからです。
MacのCommandキーに該当するWindowsのCtrlキーが左下の端なんですよね。
そのため、Command+Zをしようとすると、Macでもついつい左下の端に指が伸びてしまいます。
そんな元・Windowsユーザーにオススメの設定を紹介しますね。
元々のキー | 変更後のキー |
---|---|
Caps Lock | Command |
Option | Control |
Command | Option |
先ほどのこちらの画像のことです。
わたしの場合、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopを使うことがほとんどなので、この変更が最適です。
ほかのアプリを使う人は、もっとやりやすい配置があるかもしれないです。調整してくださいね。
Macで「キー配列」を変更する2つの方法
Macで具体的に「キー配列」を変更する方法は2つあります。
Macの「設定」でキー配列を変更する
1つ目の方法は、Macに最初から備わっている機能でキー配列を変更するやり方です。
これは、「システム環境設定(歯車のアイコン)」のところで簡単にできます。
ただし、変更できるキーはこちらの5つだけです。
変更できるキー
- Caps Lockキー
- Controlキー
- Optionキー
- Commandキー
- ファンクションキー
これ以外のキーを変更したい場合は、次に紹介する「Karabiner-Elements」でできます。
「Karabiner-Elements」でキー配列を変更する
もう1つの方法が、「Karabiner-Elements」というMacアプリを使うやり方です。
うれしいことに、このアプリは無料で手に入れることができます(ダウンロードはこちらのページから)。
Macにダウンロードインストールして設定する必要があるため面倒ですが、Macの「設定」からキー配列を変更するよりも機能が優れています。
優れている点はこちらの2つです。
優れている点
- あらゆるキーを、あらゆる配列に変更できるようになる
- 1つのキーボードに対して複数の設定を登録でき、簡単に切り替えられる
- 左右にある同じキー(Commandなど)を別々に設定できる
本当に便利なので、効率化を極めたい人には絶対にオススメです。
Macの「設定」でキー配列を変更する方法
では、Macの「設定」からキーの配列を変更する方法を紹介します。
「システム環境設定」のアイコンをクリック
まずはDockにある「システム環境設定」のアイコンをクリックしてください。
ウィンドウを開く
「システム環境設定」のアプリが開いたら、キー配列を変更するためのウィンドウを開きましょう。
具体的には次の手順です。
「キーボード」をクリック
先ほど開いた「システム環境設定」のウィンドウの中にある「キーボード」をクリックします。
すると画面が切り替わります。
「修飾キー...」をクリック
切り替わった画面の右下のほうに、修飾キー...というボタンがあるので、それをクリックします。
これでキー配列を変更するウィンドウが開きますよ。
変更後のキー配列を選択
開いたウィンドウの画面にある「プルダウン」で変更後のキーを選びます。
選んだらOKを押すと完了です。
もし失敗して「元の状態に戻したい!」というときは、左下にあるデフォルトに戻すをクリックすればOKです。
ちなみに、こちらの5つのキーの配列を変更できます。
変更できるキー
- Caps Lockキー
- Controlキー
- Optionキー
- Commandキー
- ファンクションキー
先ほどの元・Windowsユーザーにオススメの設定もご参考に。
元々のキー | 変更後のキー |
---|---|
Caps Lock | Command |
Option | Control |
Command | Option |
Macアプリ「Karabiner-Elements」でキー配列を変更する方法
では、Macのアプリ「Karabiner-Elements」で、キーの配列を変更する方法を紹介します。
こちらのようなアイコンですよ。
ちなみに「Karabiner-Elements」のアイコンに南京錠(カギ)のマークがありますが、ものくろ さんの記事によると問題ないようです。
参考: Karabiner-Element【Big Sur】アイコンに南京錠マークが表示 大丈夫なの? - ものくろぼっくす
アプリ「Karabiner-Elements」をインストールする
まずはアプリ「Karabiner-Elements」をダウンロードし、インストールしましょう。
ダウンロードは下記からできます。
下の画像のようにDownload v13.4.0というボタン(← 数字は変わります)があるので、そちらをクリックしてダウンロードしてくださいね。
インストールのやり方は省略しています。
「Karabiner-Elements」のウィンドウを出現させる
インストールができたら、「Karabiner-Elements」のウィンドウを出現させましょう。
メニューバーから「Karabiner-Elements」のアイコンをクリック
Macの画面の一番上にある「メニューバー」から、下の画像にあるような「Karabiner-Elements」のアイコンをクリックします。
「メニューバー」に表示されていない場合は、「Launchpad」の中にある「Karabiner-Elements」のアイコンをクリックしてくださいね。
「Preferences...」を選択
出てきた小さなウィンドウから「Preferences...(『好み』という意味)」を選択しましょう。
これで「設定」するための大きなウィンドウが表示されますよ。
設定を入れておく「箱」を作成
まずは設定を入れておく「箱」を追加しましょう。
「箱を追加」というのは、これからする「設定データ」を入れておく「箱」を作ることです。
たとえば、いつも使っているキーボードとは別の「外付けキーボード」を購入したとします。
いつも使っているキーボードとはキーの配列も違うので、それぞれのキーボードのキー配列を設定する必要があるんですね。
そして、2とおりの設定をしたら、こちらの画像のように簡単にキーボードの配列設定を変更できるようになります。
上の例では、「romaji(ローマ字)」というのはMacBook Proの内蔵キーボード用設定で、選択されて青くなっている部分「HHKB」はこちらのキーボード用の設定です。
同じMacを複数の人が利用する場合も、その人ごとに分けられますよ。
ではその箱を作るやり方を見ていきましょう。
「+Add profile」で箱を追加
開いた「Karabiner-Elements」のウィンドウで次のようにしてください。
上の画像のようにすると、キー設定を入れておく箱が作成されます。
箱に名前をつける
キー設定を保存しておく「箱」ができたので、その箱に名前をつけましょう。
キーボードの名前をそのままつけるとわかりやすいですよ。
ちなみに上の画像内にある「realforce」というのは、東プレの高級キーボード「リアルフォース」のことです。
自宅でMacBook Proを使うときは常にこのキーボードを使っているので、「Karabiner-Elements」で設定を切り替えています。
「Selected」を選択
つづいて、今から設定をしていく「箱」を選択しましょう。
Selectedを選択するだけでオッケーです。
上の例では「HHKB」を選択したので、これから「HHKB」用の設定をしていきますね。
キー配列の変更設定をする
では、具体的にキー設定を変更しましょう。
やれることが多すぎるので、すごく頭を悩ませてしまいます(←これが楽しい)。
設定を追加
先ほど作った「箱」の中に設定を追加しましょう。
言葉で言うとややこしいですが、こちらのようにすればOKですよ。
「変更前のキー」と「変更後のキー」を選択
こちらの画面のように「変更前のキー」と「変更後のキー」を選択しましょう。
具体例を挙げると、次の画像のような感じです。
画像内にある「left_control」はキーボードの左にあるControlキーで、「left_command」というのはキーボードの左にあるCommandです。
この設定によって、キーボードの左にあるControlをCommandに変更したということですね。
「キーボードの左にあるControl」のように書いてあるのは、キーボードによっては右側にも同じ役目のキーがあるからです。
【参考】入力した設定を削除する方法
入力した設定を削除する場合は、右側にある「Remove(削除)」を押してくださいね。
【参考】ほかのキーボードを追加する方法
新しいキーボードを購入するなどして、設定を追加するときは、こちらのようにしてください。
「Devices」のタブをクリックし、「追加されたキーボードの名前」の前にある「チェックボックス」にチェックを入れましょう。
あとは、こちらと同じように設定します。
登録したら、こちらのように「メニューバー」から切り替えも簡単にできますよ。
【おまけ】ヨスがやっている設定
最後におまけですが、わたしがやっているキー配列変更例を紹介します。
MacBook Pro内蔵キーボードのキー配列変更例
MacBook Proのキー配列変更例です。
Macの「設定」から変更するやり方と同じに見えますが、違いは「左のキー」だけを変更していることです。
Macの設定から変更すると、たとえばCommandは左右にありますが、両方が変更になります。
つまり、左右のCommandを別々に設定したい場合は、「Karabiner-Elements」でないとできませんね。
リアルフォースのキー配列変更例
わたしが愛用している外付けキーボード「リアルフォース」での変更例です。
F1キーなどがなぜか反応しなかったので、いちいち設定してます。
でも、これで解決したので「Karabiner-Elements」は最高です!!
今回、キー配列を変更する方法を2つ紹介しましたが、効率化オタクの人は迷わずに「Karabiner-Elements」を使いましょう。
特に「Windows用のキーボード」にはムダなキーが多いので、使わないキーの役割を別の役割に変更するだけで最高のキーボードになりますよ。
ちなみに、Macを使っていて「効率化」が好きな人には「BetterTouchTool」もゴリ押ししておきます。