こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
「伝える力」という言葉を耳にしますが、じっさいのところ、どういう力のことを指すのでしょうか?
今回は「伝える力とはなにか?」という話と、「なぜ伝える力がないとダメなのか?」というお話をします。
「伝える力」について
そもそもですが「伝える力」ってなんでしょうか?
まずは、「伝える力」という言葉についてもう少し考えてみましょう。
伝える力とは?
かんたんに言うと、自分が思っていることを正確に相手に伝える力です。
もちろん人間には個性があり、解釈も一律ではないので、こちらの思っていることを100%同じように伝えることはできません。
この記事では「伝える力」を、「自分の思っていることを100%になるべく近づくように相手に伝える技術」と定義します。
「文章」で伝えることを前提に紹介
「伝える力」といっても、大きくわけてこちらの2つがありますよね。
2つの「伝える力」
- 会話など音声で伝える力
- 文字で書いて文章で伝える力
この記事では文章で伝えることを前提にお話しします。
なぜなら、文章で伝える力のほうが習得しやすいと思われるからです。
文章で伝えられるコツがわかれば、音声で伝えられる基礎になりますから。
伝える力が必要な5つの理由
では、なぜ伝える力がないとダメなのかについて、5つの理由を紹介しますね。
伝える力が必要な理由
1つ1つくわしく見ていきましょう。
伝える力がないと非効率だから
まずは、自分が思っていることを相手にちゃんと伝わらないと非効率だからです。
たとえば、仕事としてお客さんにメール対応をしている人の場合、お客さんから質問があったときにメールで返事をしますよね?
その返事メールを、伝える力がない人が書くと、めんどくさいことになるのです。
10分で終わっていた仕事が1時間に
こちらからのメールが伝わらなかった場合、再びお客さんから質問がきます。
的確な説明ができないと、「それってどういう意味?」という質問が再びくるんですよね……。
そうなると、またそのお客さんに回答をしなければなりません。
その回答もさらに伝わらなかった場合、またやりとりが増えてしまいます。
本来なら10分で終わっていた対応が、毎日蓄積され1時間ほど同じお客さんに取られていたらすごく非効率です。
できる限り1回のやりとりで終われるようにしましょう。そのために必要なのが「伝える力」なのです。
質問自体をへらす方策も
余談ですが、「銀行振込の振込先はどこですか?」という質問があまりにも多いなら、わかりやすい回答をする以前の問題です。
そんな場合は、質問自体をへらすことを考えるほうが効率的ですから。
公式サイト上で「振込先について」のページにアクセスしやすくするとか、資料にわかりやすく記載するとか考えましょう。
伝える力がないと相手の時間を奪うから
先ほど、メールのやりとりのお話をしましたが、非効率なのはこちら側だけの話ではありません。
やりとりをしている相手の時間も奪っていることを忘れてはいけません。
やり取りしている相手にストレスを与える
「この人、なに言ってるのかわからない!」という気持ちを与えると、相手にとってのストレスになります。
しかも、そのやりとりの相手が仕事で大切な取引相手だった場合、間違いなく悪い印象を与えることになりますよね。
「うわー、こんな何言ってるのかわからないヤツとは仕事したくないわー」と確実に思われるでしょう。
ちなみに、わたしも伝える力の低い人とはいっしょに仕事をしたくありません。
なぜかというと、1日は24時間しかないので、そんな人の相手をする時間がもったいないからです。
伝える力の低い人とつきあうと、大切な時間をゴミ箱に捨てることを意味しますから。
質問力も大切
ちなみに、「伝える力」という言葉を使っていますが、「質問力」も同じですよね。
わたしもよくお問い合わせをいただきますが、「この人、けっきょくなにが言いたいんだろう?」と思うようなお問い合わせも多いです。
もちろん、その人と会って話せばすごくおもしろい人、有能な人である可能性もありますが、たぶん確率は低いでしょう。
とりあえず、そんな質問メールを解読する時間がもったいないのでスルーしています。
すみませんが、わたしの時間がもったいないので、伝える力、つまり「質問力」をつけてからもう一度お問い合わせください。
こういうお話をすると「ヨスって感じ悪いぞ」と思われるかもしれませんが、伝える力がない=相手にされないという現実を理解しましょう。
伝える力がないとトラブルを招くから
伝える力が低い文章は、相手に誤解を与えてしまい、トラブルを招きやすいです。
とくに、失礼に見える文章を無自覚に書いている人がいるので要注意です。
無自覚なので「要注意です」と言っても気づかないと思いますが……。
もちろん、伝える力が高くて、どう見てもわかりやすい文章でも、相手の解釈によってはトラブルになります。
謝罪の気持ちで「申し訳ございませんでした!」と書いたら、「ビックリマークを付けるなんて威圧的だ」と取られる可能性があるかもしれません。
これはどうしようもないので、ある意味「100%伝わることはない」とあきらめるしかないのですが。
伝える力がないと頭が悪いと思われるから
伝える力というのは「技術」なので、頭の良さ、悪さとは関係ないのですが、頭が悪いと思われることが多いです。
そうなると損することが多そうですよね。
たとえば「この人は頭が悪い」と思われると昇給もできないし、おもしろい仕事も来ないでしょう。
だって、頭が悪い人といっしょに仕事をしてもよい結果を導くとは思えませんから。
さきほども言いましたが、「伝える力」というのはスキルです。
頭が悪くないのに「頭が悪い」と思われるなんてもったいないので、ぜひ伝える力を磨きましょう。
伝える力がないと人が離れていくから
伝える力が低いと人が離れていきます。
先ほども書きましたが、わたしも伝える力が低い人とは距離をとっています。
繰り返しになりますが、時間がもったいないからです。
これがWEBサイトやブログを運営していても同じです。
「このブログなに書いているの?」と思われると、その時点でブラウザの「戻る」ボタンを押されて離れていきます。
もちろんですが、下手な文章でも相手が日本語のネイティブだったら読解力を駆使すれば理解されることでしょう。
でも、ブログはセンター試験の国語の問題ではないので、そんな苦行をしてまで読んでくれる人は身内だけです(笑)。
というわけで今回は「なぜ伝える力が必要なのか?」について紹介しました。
もう一度最後にまとめます。
- 伝える力がないと非効率だから
- 伝える力がないと相手の時間を奪うから
- 伝える力がないとトラブルを招くから
- 伝える力がないと頭が悪いと思われるから
- 伝える力がないと人が離れていくから
伝える力が低いと人が離れていきます。これは寂しいのでぜひとも阻止したいですよね。