こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
数年前、父への「還暦祝い」として父が持っているCDをMP3データにしました。
音楽大好きな父は、毎日使っているパソコンでCDの音楽が聞けて大喜びしています。
そこで、追加でこんなお願いをされました。
「カセットテープもパソコンに入れてくれ」と。
その願いを実行するために購入したのが、カセットテープをデジタル化(MP3データ化)する「コンバーター」と呼ばれるアイテムです。
今回は「カセットテープのデジタル化コンバーター」を使ってみて感じた、メリット・デメリット(良い点・残念な点)を紹介します。
カセットテープをデジタル化する方法
では、カセットテープをデジタル化する方法を紹介します。
……とはいっても、対応する商品(カセットテープのコンバーター)を買えばかんたんにできます。
使い方の手順としてはこんな感じです。
簡単な使い方
- 本体とパソコンを接続(付属のUSBコード)
- アプリをインストールし起動
- アプリの設定(無音区間で分割するかどうか)
- アプリの「録音開始ボタン」を押す
- テープの再生ボタンを押す
とりあえず、「かんたんにできる」という雰囲気は伝わったと思います!
わたしが買った商品は廃盤になっているので、現在はこちらの新しい商品をオススメしますよ。
カセットテープ・デジタル化コンバーターのよい点
では、カセットテープ・デジタル化コンバーターを使ってみて感じたよい点から紹介しますね。
カセットテープを簡単にデジタル化できる
まず、カセットテープのコンバーターのすばらしい点が超かんたんにデジタル化できることです。
シンプルに画面上のアプリ内にある録音ボタンをクリックし、テープの再生ボタンを押すだけでした。
こちらはパソコンのアプリの画面。
やれることが大してないので、超シンプルです(笑)。
つづいて、こちらはカセットテープ側の録音ボタンです。「PLAY」って書いているボタンですね。
パソコン画面で録音開始カセットテープを再生……をするだけです。
ちょうど昔のカセットテープで録音するときと同じような手順なので、わかりやすいですね。
差し込むのは「USB」だけ
カセットテープをデジタル化するためのコードは、シンプルに1本だけです。
今の時代、当たり前かもしれませんが、USBコードでパソコンとコンバーターをつなぐだけで動きます。
アダプタやほかのコードがあると頭が混乱しますが、1本のコードしかないので何をすればいいのかが一目瞭然。
ポータブルカセットプレーヤーとしても使える
カセットテープをデジタル化するコンバーターですが、ふつうにカセットプレーヤーとしても使えます。
よく考えると当たり前ですよね。アナログにカセットテープで音楽を流しながら、その音をデータにするだけですから。
ただし、バッテリーは搭載されていません。たぶん、高価になって買いにくい値段になるからですね。
もし外でポータブルカセットプレーヤーとして使う場合は、別売りの乾電池が必要になります。
トラック(曲)を自動でわけてくれる
カセットテープをデジタル化してくれるカセットコンバーターですが、ものすごい機能があります。
それが、曲と曲の間の「無音」の部分を読み取り、
自動でトラックをわけてくれる機能です!
この機能がないと、カセットテープが1つのMP3データになってしまいます。
この機能がないと「今すぐ5曲目が聞きたい!」というときでも1曲目から聞き始めないとダメです。
いや~、これは素晴らしい機能ですね。デジタル化最高!!
WindowsだけでなくMacでもデジタル化できる
たとえばわたしがオススメしているこの機種ですが、Window対応としか書かれていません。
でも、Macでもちゃんと音楽のデジタル化ができるようです。
Windows専用とありますが、添付のソフトを使用しない場合、Macでも使えます。
【楽天市場】カセットテープ MP3 変換プレーヤー ラジカセ カセットテーププレーヤー カセットテープレコーダー デジタル化(サンワダイレクト楽天市場店)(2ページ目) | みんなのレビュー・口コミより引用しました。
商品についているアプリ(ソフト)はWindows専用ですが、それを使わずにMacのアプリを代用すれば録音できるようです。
くわしいやり方は、こちらの記事が参考になりますよ。
参考: 「カセットテープをMacでデジタル化して、物を減らす。」 - kanayon.mさんのローランドのオーディオ機器 - イエナカ手帖
劣化した音質でデジタル化できる
最後に「劣化した音質でデジタル化できる」という点。
いや、それはダメだろ!!
……と、思いそうですが、これが重要なのです。
カセットテープが伸びてしまい劣化した音質も「大切な想い出」だからです。
結婚式場で働いている友人から聞いたこんな話があります。
結婚式での入場のときに「この曲」をかけてほしいと、お客さんからカセットテープを渡されたそうです。
カセットテープの音質が劣化していたので、友達は同じ曲のCD版の音源(レンタルで借りてきた)を本番で使いました。
デジタルのCDは劣化しませんから!
わたしは「気が効くなぁ……」と思って話を聞いていたのですが、その新郎新婦さんはカンカンに怒ったそうです。
じつは渡されたテープは、この新郎新婦が出会った頃にいっしょに聞いていた想い出のカセットテープだったそうなんですね。
何度も何度も聞いていたので、テープも伸びてところどころ音質が悪くなっています。
でも、この悪い音質も含めて「想い出」なんでしょうね。
いまさらながら思いましたが、アナログの不完全さもなかなか良いかもしませんね。
カセットテープ・デジタル化コンバーターの残念な点
さて、今度はカセットテープ・デジタル化コンバーターの残念な点についてお話します。
……というか、カセットテープという媒体の性質自体の問題ですが……。
曲を再生していないとデジタル化できない
CDに収録された音楽をパソコンに取り込みたい場合は、CD自体を再生していなくても可能です。
CD自体がデジタルなので、データをパソコンに移すだけですから!
ところが、カセットテープをパソコンに取り込むときには音楽を再生していないとダメなのです。
逆をいうと、何かの手違いで「停止ボタン」を押して音楽が止まると、デジタル化(録音)もストップしてしまいます。
もちろん録り直すのは簡単ですが、巻き戻しする必要がでてきますね。
カセットテープはCDのように曲の頭出しができないのでめんどうです。
ちなみに昔のテープレコーダーに付いていた、「再生したまま巻き戻しボタンを押すとその曲の頭で止まってくれる機能」はついていません(笑)。
1つの曲が2分割になることもある
曲と曲の間の「無音」のところを感知してトラックをわけてくれる機能があると書きました。
ところが、この機能は「○秒以上の無音=曲が終わった」と認識するのです。
そのため、もし曲の途中に音量が小さい部分があると「曲が終わった」とカン違いしてしまうというわけ。
わたしの場合、20曲しか入っていないカセットテープがMP3データになると、34トラックになっちゃいました……。
まぁ、聴けたらいいのでOKですが、ちゃんとしたデータでもちたい人は、この機能をOFFにして自分でわけたほうがいいですね。
音飛びする可能性がある
わたしは自分のパソコンで、父のカセットテープをデジタル化しながら、ふつうにブログを書いていました。
そして、ちょっと重めのアプリ(ソフト)を使っていたときに、流れている音楽が一瞬飛びました(読み込みで重くなった)。
「あ……なんかいやな予感」と思っていると、データの方も音飛びしていました。
ということで、カセットテープをデジタル化している最中はなるべくパソコンをさわらないほうがよいです。
曲名は手入力しないとダメ
CDをデジタル化する場合、インターネットから曲名が自動検出されます。
そのため、自分で入力しなくても、アルバムタイトルや曲名は自動で入力されているんです。
……ですが、カセットテープの場合は自分で手入力しないと曲名は出ません。
もちろんカセットテープがデジタル化するだけで幸せなので、ぜいたくは言えません!
アプリの「停止ボタン」を押さないと止まらない
カセットテープをデジタル化をしていて、カセットテープで流れている音楽が終わりました。
すると、カセットの機械の方は自動で止まりますが、録音しているアプリの方は、自動的には止まってくれません。
これはちょっと不便かもしれません。夜、寝るときに録音セットして寝る……ができませんね。
近くにある電子機器による雑音が入ることもある
パソコンのそばに携帯電話(というかPHS)を置いていて、だれかからのメールを受信しているときに雑音が起こりました。
すると、その雑音も一緒にデータの中に録音されてしまいました。
そういや、カセットテープとかビデオテープって磁気の近くに置くなって書いてあったけど、こういうこと?
テープが劣化しているとカセットテープが動かない
テープが劣化しているとカセットテープが動かない可能性があります。
父の持っているカセットテープの中には、録音はおろか、再生すらできないものがありました。
巻き取っているテープの力に負けてプレーヤーが止まっている感じでした。
ほんの数秒でA面からB面に切り替わり、そのまま曲が止まるんです!
カセットテープが古く、劣化して固くなっていることが原因だと思います。
とくに120分テープのように収録時間の長いテープで劣化しているものほど止まりやすいです。
というわけで、いろいろ書きましたが、この商品は間違いなく「買い」です。
これを買わないと、昔の想い出の詰まったカセットテープはデジタル化できませんからね(ほかにも方法があるとは思いますが)。
テープが伸びて、音質が劣化したところも含めて想い出です。
ぜひ想い出をデジタル化して、ずっと持っておきましょう。
車の中でスマホの音楽が聴ける「FMトランスミッター」もオススメですよ。
その新郎新婦さんはカンカンに怒ったそうです。は 少し大げさすぎます。その新郎新婦さんはガッカリしたそうです。 ぐらいが 話に信憑性がもてますね。
ご指摘ありがとうございます! たしかにそうかもしれませんね~。大げさに聞こえるかもしれません。
でも、この話、もちろん実話で「ガッカリ」なんてレベルではなかったそうなんです。新郎さんに「台なしにされた」と言われ、怒鳴られたと言っていました。(T▽T) 良かれと思ってやっても、結果的に不快を与えることって日常でもありまくることですが、やっぱりツライですよね……。