こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
わたしは、カナダのリッチモンド市に住んでるとき、ほぼ毎日バスを使っていました。
でも最初に乗ったとき、どうやって降りるのか、さらにはどうやったら自分が降りる場所がわかるのかすら分からなかったんですよ。
今回はそんなカナダのバスについてです。
カナダのバスについて
カナダのバスとは言っても基本的には日本のバスと同じです。
見かけがこんなバスもありますけど。
バスが2台つながっていて電車みたいなバスですね。
これ、バンクーバーのダウンタウンをよく走ってて、交差点で巻き込まれそうになったことがあります(笑)。
ビクトリアだと2階建てのバスをよく見かけます。
では、カナダのバスについて気をつけること、知っておくべきことをまとめました。
バスは番号で管理されている
まず覚えておいてほしいのは、カナダのバスが行き先の名前ではなく、バスの番号が大切だということ。
なぜなら、目的地が同じでも番号が違うとルートが違うからです。ん? 日本でも同じ?
例えば「Brighouse(ブリッグハウス)駅」行きのバスで、ブリッグハウス駅で降りるのなら問題ありません。
でも、その途中に目的地があって降りる場合はお気をつけを!
番号が違えば、全然違う道を通るため、下手したら逆方向に行くかもしれませんので!
わたしはそれで、とんでもなく遠回りになったことがあります。
交差点が降りる目印
日本のバスだと、地名やなにかの建物が降りる場所の名前になってることが多いですよね?
でも、カナダでは基本的に「交差点の名前」が降りるバス停になってるのです。
交差点ごとにバス停がある
つまりカナダのバスは
バス停が「交差点ごと」に設置されてます。
上の図のように交差点があるたびにバス停が設置されています。
あ、でも実際には交差点にはバス停はありませんよ。交差点から少しズレた場所にあります。
ポイントは、上の図の中の「ねこストリート」のような三叉路でもバス停が設置されるということです。
「くまストリート」と「ねこストリート」の距離があんまりなくても、ちゃんと設置されているんです。
バス停の名前は交差点の名前
では、このバス停の名前は何と呼ぶのでしょうか?
じつは、交差する道路の名前を呼ぶんですよ。
上の例だと、「たぬきロード」と「くまストリート」が交差しているところのバス停の名前は「たぬきロード @ くまストリート」のようになります。
Googleマップで確認を忘れずに!
こんな感じで、正直なところ、カナダのバスはどこのバス停で降りたらいいかは慣れないと分かりづらいです。
だって道路の名前なんて、しばらく住んでいないと理解できませんからね。
なので、観光などで行かれる場合はスマホのGoogleマップで、確認するのが欠かせません。
バスに乗って自分の位置を見ながら「あ、次のバス停で降りるっぽいな」と確認してくださいね。
料金は前払い
カナダのバスは前払いです。乗った瞬間に払う必要があります。
運転手さんのいる前のドアから入ったらすぐのところにお金を払うところがありますよー。
上の写真の左下の方にある機械ですね。
こっちの写真のほうが分かりやすいですね。
手前がカード(クレジットカードではない)を入れるところ、奥側が現金を入れるところです。
金額が一定である
乗車料金を前払いするということは、1つの前提があります。
つまり、どこまで乗っても金額が同じで一律料金であるということ。
日本のバスのように、行き先によって値段が変わることはないので、前払い方式が取れるということです。
基本は「現金」でお釣りがもらえない
では、カナダのバスではどうやってお金を払うのかというと、残念ながら現金です。
しかもお釣りが出ないし、両替機もないので、あらかじめ金額を用意しておく必要があります……。
注意
- 基本は現金での支払い
- お釣りはもらえない
- バスに両替機もない
【バンクーバー圏内】コンパスカードが安くて便利
バンクーバー圏内では90分以内ならバスを乗り換えても、$2.95でどこまでも行けます。
これだけでも安くて便利なんですが、これは現金で支払った場合です。
なんと、コンパスカードというSuicaのようなカードを持っていると、割引が適応され$2.30になるんです!
コンパスカードは超便利なので、バンクーバー圏内に住んでいるなら絶対に持っておきましょう。
ちなみに、ピッとするところは、バスの前側の入り口の近くにあります。
あと、後ろのドアから入った場合もこんな感じでありますよ。
【ビクトリア】1日パスが安い
バンクーバー島のビクトリアの場合は、1回バスに乗ると$2.50かかります。
でも、2回乗るのなら$5の「One Day Pass(1日乗り放題のチケット)」をオススメです。
こちらは、乗るときに運転手さんに「One Day Pass, please」みたいに言えばその場でもらえますよ。
バスを降りるときの注意
バスに乗るのはそんなに困らないのですが、問題はバスを降りるときなんですよね。
慣れないうちは電光掲示板をチェック
降りる場所は前述したように、「たぬきロード @ くまストリート」のような名前になります。
バスの中では自動でアナウンスがされますが、英語の地名って思っている発音と違うこともあって慣れないと聞き取りが難しいんです。
じゃあどうすれば希望のところに降りれるのかというと、電光掲示板です。
電光掲示板には文字で降りる場所の名前が出ますので、ガン見しましょう(笑)。
窓沿いにあるヒモを引っ張って合図
バスを降りるときですが、日本と違うところがあります。
それがこの窓沿いにあるヒモ……。
このヒモ、なんだと思いますか? じつは「次降ります!」の合図をするときに、引くやつです。
これを引っ張ると「STOP」のサインが点くんですね。
日本だと、座席1個1個にボタンがありますが、カナダのバスにはボタンがない席もあります。
降りるときは前のドアが無難
カナダのバスですが、降りるときは前のドアから降りるのが無難です。
後ろのドアの場合、バスによっては自分でドアを押さないと開かなかったりするので(笑)。
前のドアからだと「あれ? 開かない?!」とあたふたすることを避けられます。
とりあえず前のドアなら必ず運転手さんが開けてくれますから。
降りるときは「Thank you」
ちなみにカナダではバスを降りるときに「Thank you」と言いながら降りる人が多いです。
前のドアから降りるときは分かるのですが、遠く離れた後ろのドアから降りる人も、大きい声で「Thank you !!」と言っている人もよく見ます。
せっかくなので、恥ずかしがらずに「Thank you」と言うのをオススメです。
「Thank」の「TH」の発音はこちらの記事が参考になりますよ。
自転車を載せられる
カナダのバスでは自転車も載せられます。
でも、バスの中ではなく、バスの前と後ろにある自転車を設置するところに置くんです。写真を見たほうがはやいですね。
上の写真で、バスの前の部分に金具みたいなのがありますよね?
ここに設置して運んでくれますよー!
障害者などを「超」優先する
カナダではバスに限りませんが、お年寄り、障害者やベビーカーの方を優先します。
いえ、表現がぬるいですね。日本の感覚と比較すると「超」優先します。
たとえば、わたしがバスに乗るときに車いすに乗った人がいるのに気づかず、普通に乗ろうとしたら、運転手に止められたんですね。
「??」と思っていると、後ろに車いすの方がいたから、そっちの方を先に乗せろということだったんです。
ちなみに、車いす、ベビーカーの方がいるときは、バスの入り口が低くなって、橋のようなものが降りてきて完全なバリアフリーになりますよ。
優先者座席も車いす対応
カナダのバスの優先座席は、前の方にあります。
で、この席ですが車いすやベビーカー対応になっているんです!
このいすが折りたため、席がなくなるんですね。
この優先座席の近くにはこんなステッカーも。
車いすなどにロックをかけましょうといううながしですね。
乗っているお客さんも譲り合いが多い
カナダはバスの運転手だけでなく、乗っているお客さん同士も譲り合いの精神があります。
お年寄り、妊婦さん、小さな子どものいる方、障害者の方を見かけたら、必ずと言ってもいいレベルで誰かが席をゆずっています。
バスだけでなく、電車でも同じですけど。
満車だとバス停を飛ばされる
そして、カナダのバスは満車だとバス停で止まってくれません。
わたしも、バスを待っていて「あ、来た来た」と思っていたら、バスの行き先を書いている掲示のところに「SORRY BUS IS FULL」のように書かれていてスルーされたことがあります。
バス停でバスを待っていて、やっと来たと思ったら、バスのフロントガラスの上にある行き先を書いた電光掲示板に「Sorry bus is full(すみません、バス満員です)」の文字が……。
そのまま、バス停を通過されました😭
— ヨス 🇨🇦カナダ在住プロブロガー (@yossense) June 24, 2019
遅刻が許されない場合は、余裕を見て1本前のバスに乗るのをオススメです。
さて、今回はカナダのバスについて紹介しました。
国が違えば、バスを乗るだけでも苦戦すると思うので、前もってこの記事で書いたことをしっておくだけで負担は和らぎますよ!