こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今や子どもに人気といえば『妖怪ウォッチ』ですよね。ウチは子ども3人がハマりきっているので、その凄まじさが、よぉ~く分かります。
今回は、私が子どもと一緒にアニメを見たり、子どもたちから話を聞いたりするうちに『妖怪ウォッチ』に詳しくなりすぎてきたwので、その人気の秘密についてまとめてみました。「アレってなんで人気なの?」って思ってて詳しく知らない人向けです!
目次
パパが分析! 妖怪ウォッチ人気の10個の秘密
この『妖怪ウォッチ』ですが、元々はDSのゲームから始まりました。そこからアニメになったのですが、うちはゲームをさせないので、子どもはアニメしか知りません。なので今回の内容は主にアニメ版『妖怪ウォッチ』を前提に書いています。
まずこのアニメのタイトル「妖怪ウォッチ」について簡単に説明を。この妖怪ウォッチというのは、時計みたいなもんです。
妖怪ウォッチは、主人公の「ケータ(上画像では右下の子)」だけが持っていて、いつも左腕に着けています。これを着けていると、普段は見えない妖怪を見ることができるんですね。そして、妖怪を呼び出せる「妖怪メダル」というメダルを手に入れ、それを「妖怪ウォッチ」に装着すると、なんと!その妖怪を仲間として呼び出せるというものです。
主題歌の振り付け
まずは、ストーリーとか云々より、うちの子が真っ先にハマったのが主題歌(エンディング曲)の振り付けです。『ようかい体操第一』という曲なのですが、これがまた楽しい。CGのキャラクターたちが振り付けに合わせて踊っていて、これを真似したがるんですね。
歌詞にも下品なワードが出てきたり、子どもが好きそうなポーズをふんだんに盛り込んでいるんですよ。それもそのはず、振り付けはあのラッキィ池田さんなんですねー。
今は歌が変わって、下画像の『ダン・ダン ドゥビ・ズバー!』という歌になっていますが、これもまたすごい。うちの子には『ようかい体操第一』を超えてるのではというぐらいの飛びつきようです。ただ、ブリー隊長のセリフを真似して、言葉が汚くなっているのが気になります。
分かりやすいストーリー
そして人気があるのは、ストーリーも上手くできているからです。とにかく、アニメ『妖怪ウォッチ』のストーリーといえば、超単純。
まず、どの回も、妖怪のせいで誰かがおかしい様子になります。例えば「極端に何をするのもめんどくさがって人に頼むようになる」とか、やたらオシッコに行きたくなるとか(笑)。
妖怪のせいなんです
でも決まってそれは妖怪のせいで、この場合「ひとまか仙人」とか「モレゾウ」いう妖怪が取り憑いたことが原因なんですねー。
で、その妖怪と戦って(戦いと言っても殴る蹴るとかそういうのではない)、勝つとその妖怪の「妖怪メダル」をもらえます。
仲間を集める展開
妖怪が自分のメダルをあげるという行為は仲間契約みたいなもので、その「妖怪メダル」を、主人公ケータの腕にはめている時計「妖怪ウォッチ」に差し込むと、今後はその妖怪を召喚(呼び出す)ことができるという設定です。
仲間が増えていくという設定も楽しいですね。私の世代でいうと犬が主人公の漫画『銀牙』とかみたいな楽しさかな(笑)。
単純なストーリーと言えば子ども向け人気アニメには必須だと思います。『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』『おさるのジョージ』にしても『トムとジェリー』にしてもそうですよね。ストーリーが一話で完結して、テーマが1つなのでわかりやすいんです。
ストーリーが完全に子ども目線
ストーリーが完全に子ども目線です。見事なまでに。
例えば主人公のケータ(男子)がトイレで「大」に行くのをバラされるとか、貸した漫画を汚されるとか、楽しみにしている映画の内容を先に言われるとか……w。自分の子どもの頃を思い出すようなネタです。
私が好きなのは「給食のグルメ」シリーズ。何かの妖怪に取り憑かれたケータが「美味しい給食の内容」をくどくどと話していくんです。これはちょっと大人の方にウケそうですが。
出てくる言葉が今風
出てくる言葉が今風です。例えば「パクる」とか「借りパク」って言葉(笑)。「借りパク」が出てきたときは、ウィスパーが「借りパクとは……」ってちゃんと説明してくれてました。
こういう言葉ってアニメであんまり聞きませんよね。たぶん『ドラえもん』でも言わないんじゃないかな?「正しい日本語じゃない」って理由だと思うのですが、元日本語教師から言わせてもらうと、「言葉は変化(進化)」し続けるものなので、こういう言葉を規制し続けるのもねぇ……と思います。
ただ「死亡フラグ」って言葉が出てきたときはビックリしましたけど。私も知りませんでしたし、子どもにはわかりにくいし、小さい子には「死亡」ってどうなんッ?って思いますね。いや良くないやろ!w
ほかにも「ニャーKB48」という「AKB 48」をもじったようなアイドル(← 人間です)がよく登場します。なぜか妖怪のジバニャンが大ファンです。
私はきっと将来的に「ニャーKB」のCDとか出すんじゃないかとにらんでいますw。違う層に売れそうな感じだし。
追記: やっぱりCDデビューしましたね。『アイドルはウーニャニャの件』って曲です。
毎回新キャラが出る
『妖怪ウォッチ』は毎回、何かしらの新キャラが出てきます。
新しいキャラクターが出てきて、新キャラの名前を覚えたり、その新キャラについて友達と話をするのが子どもにとってはたまらなく楽しいんですよね。私も『キン肉マン』でそれを満喫していました。
キャラの多さでいうと『アンパンマン』にしても『ポケモン』 にしてもそうですよね。
トムス・エンタテインメントは7月16日、アニメ「それいけ!アンパンマン」が、単独のアニメシリーズのキャラクター数でギネス世界記録の認定を受けたと発表した。スタートから約20年で1768体が登場した。
アンパンマンがギネス認定 登場キャラの数で - ITmedia ニュースより引用しました。
アンパンマンはキャラクターの数でギネスに認定されたそうです。1,768人ってすごすぎ(笑)。
超カワイイキャラがいる
『妖怪ウォッチ』のズルさ巧妙さと言えば、可愛すぎるキャラクターです。
上の画像で言うと、左上: ウィスパー・右上:ノガッパ・左下:りゅーくん・真ん中:ジバニャン・右下:コマさん。
どれもかわいいですねー。
ここを外してはキャラクター商品の売上に関わりますからねー。『ポケモン』でいうとピカチュウ、『ワンピース』といえばチョッパー、みたいな存在として、「ジバニャン」がいます。これがほんとにかわいい。
そう。小学校4年の甥っ子に言わせれば「ポケモンや誰も見てないで!」だそうです。
長かったポケモン天下に王手をかけたのは妖怪ウォッチなのか!? この勝負、見逃せませんね。
妖怪の名前がダジャレ
本当に小学生ってダジャレ大好きなんですよ。「それどこがオモロイの!?」っていうオヤジギャグでも大爆笑します。
そして『妖怪ウォッチ』の中でもダジャレ要素は満載です。妖怪たちの名前ほとんどがダジャレなんですよ。
例えば……
わすれん帽
帽子の妖怪で取り憑かれると「忘れん坊」になります。超ダジャレですね。
ヒキコウモリ
コウモリの妖怪で、取り憑かれると「引きこもり」になります。「引きこもり」ってもう完全に市民権を得た言葉なんですねー。アラフォーにしてみれば新しい言葉の部類になりますが(笑)
そうそう。ダジャレといえば子ども(小学生)が必ず通る児童書『かいけつゾロリ』もそうですよね。ほんまにゾロリは大人気です。
思わず真似したくなる口癖
これは大ブームを起こすアニメの必須条件だと思うのですが、みんなが真似したくなるレベルの「キャラクターの口癖」がふんだんに取り入れられているんですよ!! これはかなり計算されているのではないかな。
70年代生まれの私で言うと「これでいいのだ!」「シェー!」「ニャロメー」「屁のつっぱりはいらんですよ」「火事場のクソ力~!」「いやーん、まいっちんぐ♪」「お前はもう死んでいる」とか……いくらでもありますよね。わからない人すみません。
例えばこんなのがあります。
「ムゥ~ルゥィ~(ムーリー)」
妖怪「ぬりかべ」をもじった「ムリカベ」。取り憑かれると、何をお願いしても「ムゥ~ルゥィ~(ムーリー)」と言うようになります。この言い方が面白いので子どもがよく真似します。
「ウッソゥ!」
取り憑かれると嘘つきになる「U.S.O.」です。「U.F.O.」じゃなくて「U.S.O.」。
めっちゃネタが古いので絶対に子どもは知らないハズですが、「ピンクレディー」の歌の「ユーフォー!」って部分を「ウッソゥ!」と言うんですねー。これが子どもに大受けで真似ばかりします。
どれもこれも、適度にイラつく言い方というのが子どもの心をつかむポイントなのかも知れません。
人間のキャラクター設定がドラえもん
妖怪ばっかりに焦点が行きがちですが、人間のキャラクターたちの設定も上手いです。
初めて見た時にパッとわかりましたが『妖怪ウォッチ』の主要人間キャラクターたち5人の組み合わせは『ドラえもん』と同じなんですよ。
- ちょっとドジな主人公 = ケータ
- 居候のお助けキャラ(人間以外)= ウィスパー、ジバニャンなど
- ガキ大将 = クマ
- ガキ大将の子分(金持ち)= カンチ
- ヒロイン = フミ
ただし、今風になっていて、ガキ大将のクマは友達を殴ったりはしません。カンチもスネオみたいに嫌味っぽくないです。ケータものび太ほど勉強がダメではありませんw。
たとえば現代では、のび太くんほどドジな子は、そうそういないんですよ。じゃあいまのいちばん残念な子はどんな子なのかと言うと、すべてのステータスがふつうで、特徴のない子が辛いんですよね。
『妖怪ウォッチ』快進撃! ヒットメーカー・日野晃博氏が語る『妖怪ウォッチ』ブームの秘密と今後の野望!【インタビュー完全版】 - ファミ通.comより引用しました。
そう。主人公のケータは今風の残念な子(=普通すぎる子)を反映していたんですね! なるほど!
ただ、個人的にはこの5人の中に女の子が1人で、型にはまりきったような「理想の女の子キャラ」なのが気になります。まぁ、主人公の男の子だからこうなるのかなぁ……。
「属性」の要素
そして最後の要素が「キャラクターの属性」です。これは昔の漫画にはありませんでしたが、キャラクター商品に展開する時に重要だと思います。
『ポケモン』にも「水」とか「炎」とか「竜」とかいろいろありましたね。『ワンピース』でいうと悪魔の実の「パラミシア系」「ゾオン系」「ロギア系」がそうです。もっと拡大解釈すると「剣士」とか「狙撃手」「航海士」のような職業も当てはまるかも。
そういえば『妖怪ウォッチ』が元々ゲーム発だったから細かくあるのかもしれません。ゲームでは必須ですからね。『ファイナル・ファンタジー』シリーズの魔法とか。
『妖怪ウォッチ』の属性リスト
まぁ、そんな属性の要素が「妖怪ウォッチ」にもあって、それが上手いんですね。こんな風に妖怪の属性が分類されています。
- イサマシ族
- フシギ族
- ゴーケツ族
- プリチー族
- ポカポカ族
- ブキミー族
- ウスラカゲ族
- ニョロロン族
例えば、ジバニャンのように可愛らしいキャラは「プリチー族」って感じです。かっこいい系のキャラは「イサマシ族」に多いとか、傾向が「キャラクターの容姿」に反映されています。
これはわかりやすいですよね。「水」とかでもわかりやすいかもしれませんが、もっと理解しやすいのでは? ちなみにアニメでも新しいキャラクターが登場したときに「属性」が文字で出ます。
カードゲームとかで活きる
そしてこういう細かい設定がねー、子どもたちはハマるんですよ。うちの子ども達は「メダル」じゃなくて「カードダス(とりつきカードバトル)」に夢中なんですが、これがまた上手くできています。
どんなものかというと、キャラクターが一体ずつ描かれたカードです。そして、そこには得意技とか強さ、何族か(属性)とかの詳細情報が目白押しです。なのでカードを見ると、さらにキャラクターに愛着を持て、キャラクターに関する知識がつきます(こんな知識、親的には要らんけどw)。
しかもこのカード上の新キャラ追加もアニメに完全連動していて、アニメで新キャラが出るのと同じキャラたちが続々と追加されます。なので、さらにアニメにも釘付けになるし、カードも欲しくなる……。うますぎますね。悔しいのですが、うちの子も完全に踊らされまくっています。
以上、『妖怪ウォッチ』の魅力を、ウチの子どもの反応を観察しながらリストアップしました。うん。うまく10個出てきましたねー。たぶんもっとあると思うのですが、キリが良いのでこれだけってことで(笑)。
まぁ、基本的に私はテレビが嫌いで、子どもたちにもあんまり見せたくないのですが、あんまりきつく規制するのもアレなんで、『妖怪ウォッチ』は妥協しています。「戦隊モノ」は絶対禁止やけど(笑)。
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