気づいていないと思うけどソレを「偏見」って呼ぶんだよ

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

今回は、私が20代のころからずーっと思い続けていることを書きたいと思います。

それは「属性で人を判断すること」です。ほとんどの人が無意識にやっているんだけど、それを偏見って呼ぶんだよというお話です。

「日本の皆さんへの黒人からの手紙」

昨日(2015年7月10日)、こんな記事を見かけたんですよ。

参考: Baye McNeil: An Open Letter to Japanese People from Black Men (日本人の皆んなさんへの黒人からの手紙)

内容の一部を簡単に要約すると「黒人を見て、全員がヒップホップ好きで、全員がラップが歌えて、全員がバスケットボールが上手いって決めつけるな! テレビ見すぎや!」というもの(もっといろんなことが書いてあるので一度目を通してほしいです)。

わたしは偏見とか差別が嫌いです(まぁ、まともな精神を持った人なら誰しも嫌いだとは思う)。

でもこれを見る限り、日本人に限らず多くの人間が知らず知らずのうちに偏見を持っているんだなと。

「属性」で判断して一括りにすることを偏見と呼ぶ

こういう偏見って「その人が持っている属性の枠に閉じ込めること」から生じることです。

人種だけでなく、性別、職業、容姿、血液型、住んでいる地域……などなど。いろいろ属性がありますが、「この属性の人はこんな人!」っていう風にひとくくりにしていませんか?

日本だと「O型の人は感情的」のように血液型による偏見が、悪意なく聞かれますよね。これも立派な偏見です。

あと性別による偏見が、あたかも常識かのようにはびこっています(参考: 日本では女性差別が空気を吸うように行われている)。

男性全員が車好きやと思うな!
男性全員が下ネタ会話大好きと思うなよ!
男性だから酒を飲みに行くのが好きと勝手に決めるな!
男性全員が育児に向いていないと思うな!

はぁはぁ……。怒りで(スーパー)
地球人になるところでしたよ……。

それって褒めてるつもり……?

さきほどの「日本の皆さんへの黒人からの手紙」でもありましたが、こういう偏見の中でも、特にタチの悪いものがあるんですよ。

それが、本人が褒めているつもりの偏見です。

「筋肉スゴイね! 黒人ってスゲー!」的なやつです。黒人だから筋肉がスゴイんじゃないんですよね。その人(← たまたま黒人)が身体を鍛えているから筋肉がスゴイんです。

たぶん、そこをこの方が指摘しても、言われた人は「えええ??」だと思うんですよ。

「褒めてるのに何で??」的な反応かと思いますが、下の記事にも書いているように偏見になるんです。

まずは目の前の人間をちゃんと見てみない?

目の前にいる人は「男性」「日本の四国出身」「アラフォー」「ブロガー」などの複数の属性をまとっていますが、その前に「ヨス」っていう1人の人間です(まぁ、目の前におらんけど)。

わたしは車に興味を持ったことが一瞬もないし、下ネタ会話って大嫌いだし、酒を飲みに行くのはあんまり好きじゃないし、育児が得意です。

ついでいうと力弱いから、男だからって理由だけで力仕事にかり出すのやめてくれませんか? その代わり、舞台裏で何かを作る能力はその辺の人の何倍も高いので。

生まれつきか、社会的に学ぶためか分かりませんが、属性による傾向は確かにあるかもしれません。

でもそれはあくまで傾向です。その傾向に当てはまらない人(個体)が多数いることを覚えておいてください

性別とか人種とかの属性は簡単に変えられません。ってか変えられません。

そこを持ち出して、勝手に枠をつくって、その中に入れ込む……。いい加減にそれが異常なことってことに気づいてほしいです。

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