こんにちは! ネットで文章を書いて21年のヨス(プロフィールはこちら)です。
AIが書いた文章を読んでいると、こういう漢字をつなげた文字列がよく目に入るんですよね。
例
新規事業開発支援体制
いや、ぜんぜん読めないわけではないんです。でも、パッと見でスッと頭に入ってきません。

その理由は、単語と単語の「境目」が消えてしまっていること。
今回は、なぜAIは漢字をつなげたがるのか、そしてどうすれば「読みやすい区切り」を取り戻せるのかを解説します。
目次
漢字が続くと脳は「区切り」を見失う
そもそも日本語は、英語のように単語と単語の間にスペースがありません。
英語の場合、「I have a pen.」のようにスペースがあることで境目(区切り)が明確ですよね。
ところが、スペースを削除して「Ihaveapen」と書かれるとどうでしょうか?
例
Ihaveapen.
一つの単語みたいで読みにくいっス!
それに対し、日本語の「私はペンを持っています」はスラスラ読めますよね。これはなぜでしょうか。
例
私はペンを持っています。
実は、わたしたちは漢字とひらがなの「切り替わり」を目印にして、無意識に単語を区切りながら読んでいます。
ところが漢字がいくつも連続すると、この目印が消えてしまうんですよね。
たとえば、さきほど例に出した「新規事業開発支援体制」をもう一度見てください。
例
新規事業開発支援体制
どこからどこまでが一つの言葉なのか、パッと見では判断できず、脳が一瞬フリーズしてしまいますね。
AIが助詞を省いて漢字をつなげたがる理由
では、なぜAIはこういう漢字の塊を作りがちなのでしょうか。
AIには、短くカッチリと「それらしく」見せようとする癖があります。
その過程で「の」「を」「する」といった助詞や動詞を省き、熟語だけをつなげてしまうのです。

こうして生まれるのが、「顧客満足度向上施策」「業務効率化推進担当」のような、切れ目のない漢字の行列というわけです。
日本語は漢字をつなげれば「高性能人工知能搭載自動運転車両開発支援体制構築準備特別委員会」みたいに、無限につなげられるという……。
対策:単語の「境目」を見える化する
読みにくさの正体が「境目のなさ」なら、やることはその逆です。境目を、目に見える形で作ってあげればOKです。

方法は2つあります。
漢字の間に助詞や動詞を挟む
一つ目は、連なった漢字の間に「の」「を」のような助詞や、「する」のような動詞挟んで、区切りを作る方法です。

さきほどの例で試してみましょう。
例
文字数は増えますが、言葉の切れ目がハッキリして、一度読んだだけで意味がスッと入ってきますよね。
文字数は増えますが、読みやすさのほうが何倍も大事ですよ!
プロンプトで指示する
最初から漢字の続く表現を避けたい場合は、次のようなプロンプトを書いておいくといいでしょう。
以下のテーマで文章を作成してください。
その際、漢字が4文字以上連続する表現(例:新規事業開発支援など)は極力避けてください。
無理に熟語で圧縮せず、「の」「を」「する」などの助詞や動詞を適度に補い、読者がパッと見て意味を理解しやすい自然な区切りを作ってください。
【参考】ひらがなが続くところはカギ括弧で区切る
AIはやりませんが、「ひらがな」ばかりが続くパターンもあります。
この場合も、やっぱり境目が消えて読みにくくなるのです。
たとえば、有名な例「ここではきものをぬいでください」を見てください。
例
ここではきものをぬいでください。
え?! これ「着物」を脱ぐんスか? 「履物」を脱ぐんスか?

そう、一瞬迷いますよね。
こういうときは、区切りたい言葉をカギ括弧でくくってあげます。
例
ここでは「きもの」をぬいでください。
これだけで、どこからどこまでが一つの言葉なのかが、一目でわかります。
たった一組のカッコで、こんなに読みやすくなるんですね!
もしくは読点(、)を挟んでもかまいません。
例
ここでは、きものをぬいでください。
というか、そもそも漢字で書いたら解決するっス!
まとめ
読みやすい文章かどうかは、「単語の境目が見えるか」で大きく変わります。
漢字が続いたら、間に助詞を挟んでほどく。ひらがなが続いたら、カギ括弧でくくる。
AIは、この「境目づくり」までは気を回してくれません。
送信する前に、「読み手が途中でつっかえる塊がないか?」を、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。






