こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
うちには3人の子どもがいます。子どもがパートナーのお腹にいるときもずっと見てきたし、出産にも3回立ち合ったので、妊婦の大変さを自分ごとのように理解しているつもりです。
今回は「マタニティマーク(妊婦マーク)」のことで残念な話をよく聞くので、そのことについて。
目次
「マタニティマーク(妊婦マーク)」ってなに?
妊娠初期の方はお腹が大きくないです。外見からは赤ちゃんがお腹にいるかどうかはわかりません。
そのため「わたしはお腹は大きくないですが妊婦ですよ」と周りの方に知らせる効果を持つアイテムが「マタニティマーク(妊婦マーク)」です。
そもそも、なぜ周りの人に「自分が妊婦である」ということを教えたいかというと、妊娠初期は非常に大切な時期で、大変な時期だから。
特に「つわり」と呼ばれる妊娠からくる吐き気。うちのパートナーも妊娠初期にひどく、ある程度経ってお腹が目立つようになった頃にはおさまっていました。
彼女は妊娠していた当時、仕事をしていなかったのですが、家でいるだけでもしんどそうでした。それほど妊娠初期は大変なんですね。
妊婦マークにネガティブなイメージを持つクレイジーな人がいる
その妊娠初期ですが、赤ちゃんにとっても大切な時期です。
「安静にしていて!」という赤ちゃんからのサインが「つわり」なのではないか……という説もありますが、本当に妊娠初期は身体の負担になる運動は避けなければなりません。
だから「妊婦マーク」を目立つところにつけて、電車の中などでまわりの方が気を配ることが必要なのですが、社会には本当にクレイジーな方がいるようです。
実際に記者も「マタニティマーク」という言葉でインターネットの書き込みを検索してみると、「妊婦だからといって甘えるなとどなられた」「お腹を殴られた」といった情報が次々と出てきました。
山下さんは「友達からも『マタニティマークをつけていると階段から突き落とされたりすることもあるらしいから気をつけて』と言われました。身を守るマークだと思っていたのにそれが逆に攻撃のターゲットにされるのはこわいと思います。自分だけの体じゃなくて赤ちゃんの命も守らなくてはいけないのにどうしたらいいんだろうか思うと、外出もためらってしまいます」と不安を訴えていました。
マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEBより引用しました。
どうですか。これを見たときに衝撃を受けました。
街中でタバコを吸ってポイ捨てをするようなおっさんが非難されるのならまだわかりますが、なんで妊婦が非難されるのでしょうか?
なぜ妊婦に敵意を持つのか?
では、なぜ妊婦に敵意を持つんでしょうね。
一番ひどいのは、自分が子どもを持っている年配の方で妊婦を憎む人です。
子持ちの男性で妊婦に敵意を持つ人は単にその大変さを知らないからでしょう。
仕事ばかりやっていて、家庭にそもそもいない。
子どももろくに育ててないし、妻の横にいても妊婦の大変さは他人事だったんでしょうね。ちゃんと妊婦(妻)のことを見ていればどれだけ大変かを知っているはずです。
子どもを持っているのに大変さを知らないから、妊婦だけが優遇されているのは不公平だ!と吠えるんでしょうね。そもそも、そんなおっさんを優遇する理由の方がないんですが。
「ワシが若いころはなァ心理」
じゃあ女性の場合はどうなんでしょう。自分が妊婦を体験して大変さを知っているのに、妊婦に敵意を持つのはなぜ?
これは「ワシが若いころはなァ心理」ですね。自分が若いころは「妊婦マーク」なんてなかった! 昔は大変だったけどやってきたんだ。
今の若いモンは甘えている! 軟弱だ!という心理ですかねぇ。
部活動で先輩にシバかれた経験がある部員が、学年が上がって後輩が入ってきたときに「これは伝統なんや!」と言いながら後輩をシバく……みたいなレベルですね。ゴミすぎる……。
自分らが不幸だったのは時代が悪かったんですよ。最近の若い人は甘えている!と、その矛先を向けるのは不毛すぎることに気づきましょう。
じゃあ妊婦は家でじっとしているべきなのか?!
こういうことを書くと「危険なら妊婦は外に出て電車に乗ったりしないで家でジッとしていればいい」と言う人がいます。
まぁ、いるでしょうね。たいして考えずに安易な意見を言うことってどんな凡人にもできますからね。
- 空気汚染が気になる → 呼吸をしなければいい
- 化学調味料が気になる → 食べ物を食べなければいい
- 生きるのがツライ → 死ねばいい
これと同じ思想ですよ。いかに「危険な目に合うのが嫌なら妊婦は家でジッとしていればいい」が危険な発想かがおわかりでしょう。
家でジッとしていられない事情がある
もちろん、家でジッとしていられるならそうするはずです。だってしんどいですから。
でも今の社会ではそれが簡単にできないから、家でジッとできないわけです。
金銭的に働かなくてはならない人もいます。ちょっとした用事や買い物など、どうしても出かけなくてはならないこともありますよね。
そういう事情があるのに、「攻撃されるのが嫌なら妊婦は家でいろ」と言うんですか?
こんなクレイジーな意見が
ネットで調べたらいろいろとひどい内容が出てきますが……
そんなある日の仕事帰り。女性はこの日も優先席付近に立っていたところ、カバンのマタニティマークを見た席にいた年配の男性に、「何様のつもりだ」「席は譲らないぞ」と言われたといいます。
マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEBより引用しました。
これとか……どういうつもりなんでしょうかね。譲りたくないのなら、そうしなければいいだけなのに。
このおっさんは妊婦に突然殴られた過去でもあるんですか(いや、ないやろ)。もう完全に「おまえが何様やねん」という状態です。
そもそも「妊娠マーク」は印籠じゃないんですけどね。だれも偉そうにしていないし、席を譲れとお願いもしていないんです。
ただ単に、普通に良識のある人にこの人が妊婦だということが伝わるようにしているだけです。
こういうクズに見てほしいから掲げているわけではないってこと。
マタニティマークは、妊娠している女性が「席を譲ってほしい」などとアピールするものではなく、マークを見た周囲が妊婦さんのために何ができるか考え、自発的に行動しようというマークのはずです。子どもを産み育てる存在への社会の不寛容なまなざしに、これでは安心して子どもを産み育てられる環境の実現などとてもかなわないのではないかと感じました。
マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEBより引用しました。
むしろ、クズの方達は見ないふりをすればいいじゃないですか。アホなのかしら。
というわけで、妊婦マークを見て「おれは優遇されていないのに妊婦だけ甘えやがって!」と謎のジェラシーを持つ方は自分の人生を見つめ直してください。
さて今回は「妊婦マーク」についてまとめました。
ネットを見ているとそういうひどい体験が目立ってしまいますが、それでも良識のある人の方が多いはずです。
ただ、一握りのクズ人間に巻き込まれる可能性を考えると、気になる方はできるだけ自宅でいられる環境を作るのも手です。
今の時代は在宅ワークのできる ランサーズもあるので、そういう働き方もオススメですね。
問題のある人を社会から未然に完全駆除することはがんばってもできないので。