こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
子どものいる家庭で、親がお互いに「パパ(お父さん)」とか「ママ(お母さん)」と呼ぶのを見かけるのですが、違和感を感じます。
今回は妻、夫を名前で呼ぶことについてまとめます。
目次
日本独特の「ある文化」について
日本には家族間の呼称に独特の文化があります。
「家族のなかで一番若い人」を中心に、家族メンバーの呼び名が決まる……という文化ですね。
たとえば、子どもが生まれると、妻は夫のことを「パパ」と呼ぶようになります。夫は妻のことを「ママ」と呼ぶようになります。
2〜3年が経ち、その子に妹や弟ができると、その子はママやパパからも「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」と呼ばれるようになりますよね。
そして、さらに孫が生まれると、妻は夫のことを「おじいちゃん」と呼ぶようになるんですねー。
この文化はまだまだ根強いようです。
お互いを「パパ」「ママ」と呼ぶ違和感について
この文化ですが、子どもがいて「パパに聞いてみたら」のように、子どもに対して言うときは理解できます。
たとえばこんな感じですね。
![](https://yossense.com/images/article/son-sweat.png)
ママー、これ分からん。
![](https://yossense.com/images/article/wife-sweat.png)
うーん、わからん。パパに聞いてみて。
こんな感じの「パパに聞いてみて」という言いかたは、子ども視点で理解しやすくていいと思うんです。
でも、子どもが寝たあとでも、お互いに「パパ」「ママ」と呼ぶのっておかしくないですか?
たとえば、うちのパートナーに「ママー」なんて呼ぶとこんな返事が返ってきそうです。
![](https://ipa-mania.com/images/article/yos-05.png)
ママー!
![](https://yossense.com/images/article/wife-surprised.png)
いや、私はあんたのママちゃうんやけど……。
あたりまえですよね。妻は「夫の母」ではないし、夫は「妻の父」ではないからです。
わたしのパートナーはわたしのことを「ヨス」と呼びますし、わたしもパートナーを名前で呼んでいます。
![](https://yossense.com/images/article/yos-02.png)
パートナーはニックネームを作るのが好きなのでいろんな名前で呼ばれますが。
名前を呼び合わない夫婦?
名前を呼び合わない夫婦もいますよね。
「おい」としか妻のことを呼ばない夫は、「頑固な父」という描写でドラマで描かれることもあります。
(しかも、そんな姿をわりと肯定的に描いていることもおかしいのですが……)
逆に夫のことを「あなた」と呼ぶ描写を、いまだにドラマなどで見かけますよね。
これ、子どものころから「なんでドラマのなかでは『あなた』って呼ぶんだろ??」と疑問に思ってましたよ。
![](https://yossense.com/images/article/yos-02.png)
「女言葉」もそうですが、「あなた」なんて呼ぶ人、現実に見たことなかったなぁ……。
名前を呼び合わない夫婦はちょっと理解できないのですが、時代とともに減ってはきているんでしょうね。
夫だけに「さん付け」という違和感
わたし、『サザエさん』で違和感をもつ表現がいっぱいあるのですが、そのなかでも気になるのがこちら。
マスオさんが妻を「サザエ」と呼び捨てにするのに、サザエさんは夫を「マスオさん」と呼ぶことです。
アンフェアなものを感じるので、何とかしてくれないかなぁ。
男性に対して呼び捨ては失礼……みたいな感覚がまだ残ってるんですかね?
日本の女性は「名前」を奪われる状況が多い
夫婦がお互いに「ママ」「パパ」と呼ばれることの問題は「名前の喪失感」でしょう。
とくに女性は「結婚したら女性が改姓しろ」という社会的圧力で姓も変える場合が多いです。
![](https://yossense.com/images/article/yos-03.png)
法律ではどちらが変えてもいいのですが、9割以上のカップルは女性が姓を変えていますよね。
日本社会では下の名前よりも姓で呼ばれることが多いので、結婚して姓を失う女性には喪失感を感じる人もいるのです。
ほかの「ママ友」からは「〇〇ちゃんのママ」のように呼ばれるし、さらには夫から「ママ」だなんて呼ばれたらどうでしょうか?
名前を失った「喪失感」が尋常じゃないでしょう。
お互いが名前で呼ぶメリット
わたしは夫婦はお互いに名前(敬称なし)で呼ぶことを推奨します。
その理由はこちらです。
名前で呼び合うメリット
- 名前の喪失感を感じない
- 平等に見える
わたしにとっては、とくに「平等に見える」というが重要です。
片方が「マスオさん」のように「さんづけ」だと、上下関係が見えてしまうからです。
子どもたちもそういうのをちゃんと見ています。
男女差別は家のなかでも学ぶので、「性別に関係なく平等であること」を見せるのも親の役目でしょう。
さて前述しましたが、ウチではお互いが名前で呼んでいます。子どもが生まれたのを境に「パパー!」なんて呼ばれるのは絶対にイヤでしたし。
ぜひ、夫婦間ではお互いの名前で呼び合うようにしましょうね。
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