こんにちは! フィギュアスケート大好きなヨス(プロフィールはこちら)です。
宇野昌磨選手が世界で初めて四回転フリップをご存じでしょうか?
今回は、6種類あるジャンプの中一番ジャンプっぽいジャンプと言えるかもしれない「フリップジャンプ」の紹介です!
目次
フリップジャンプってなに?
フリップジャンプは、わたし的には一番「ザ・フィギュアのジャンプ」だと思ってます。フォーム的に。
ほら、いかにも「これがフィギュアのジャンプだ!」って感じがしませんか?
- 滑走からその勢いを活かしてドーンと飛ぶ
- エッジではなくつま先でカツーンと飛ぶ
- 見た目がドカーンとダイナミック
……こんな感じであくまでわたしの感覚で「ザ・フィギュアのジャンプ」って言っていますが(笑)。
宇野昌磨選手が世界で初めて決めたジャンプ
そんなフリップジャンプですが、最初に考えついた人が誰かははっきりわからないようですね。1910年代には跳ばれていたジャンプだそうですが。
初めてと言えば、4回転フリップを世界で初めて成功させた宇野昌磨 選手。2016年の話なので記憶に新しいです。
そういえば、日本人選手が初の成功者になったジャンプというのは意外と多いですよね。
フリップジャンプの難易度
フリップジャンプの難易度は6種類のジャンプ中で3番目に難しいと言われています。
ちなみにこちらは四回転ジャンプの難易度表です。
【難易度1】4回転トウループ | 10.3 |
---|---|
【難易度2】4回転サルコウ | 10.5 |
【難易度3】4回転ループ | 12.0 |
【難易度4】4回転フリップ | 12.3 |
【難易度5】4回転ルッツ | 13.6 |
【難易度6】4回転アクセル | 15.0 |
ジャンプの難易度や得点についての記事もご参考に。
「フリップ」ってどんなジャンプ?
では、フリップジャンプってどんなジャンプなの?という話です。あっさりと説明すると……。
- 左足で滑ってきて
- 滑走の勢いを活かして反時計回りに回りながら……
- 右足のつま先でリンクを蹴ってジャンプ
- 反時計回りに回る
ジャンプに入るときの体勢をイラストにするとこんな感じです。
フィギュアスケートのジャンプには大きく分けて2つの種類があります。
- エッジで跳ぶ
- つま先で跳ぶ
フリップはつま先で跳ぶジャンプ(3種類)のうちの1つです。
種類 | ジャンプはつま先? |
---|---|
アクセル | エッジ |
ループ | エッジ |
サルコウ | エッジ |
トウループ | つま先 |
フリップ | つま先 |
ルッツ | つま先 |
トウループとフリップの違い
エッジで跳ぶジャンプとつま先で跳ぶジャンプの違いはよーく見ると簡単にわかるのでオッケーとして。
まずはトウループとフリップの違いですね。
これは動画で見比べるとわかると思いますが、リンクを蹴る足が逆です。
これがフリップですね。
ほら、踏み切る足が右足です。フリップに入るときの体勢はこちらの画像ですね。
そして、今度はトウループ。踏み切る足に注目です。
逆の左足ですね。
反時計回りに弧を描きながら、左足で踏み切っています。
なのでトウループは左足を強引に先に出しているようにも見えませんか?
そのためトウループは、ジャンプしたときには半回転ほど先行して回っているため、難易度でいうと一番簡単なジャンプなんですね。
判別の難しい「フリップ」と「ルッツ」
そして判別がかなり難しい「フリップ」と「ルッツ」です。
素人でもわかりやすい見分け方とすれば、ジャンプする前の行動が違います。
ほら、上のフリップはジャンプするまえに反時計回りに回るようにしてジャンプしています。
逆にルッツは……
助走(滑走)が長く続いて、そのまま飛んでいるように見えますよね?
こんなポーズでしばらく後ろ向きで滑っているのが見えたらルッツです。
試合を見ているとジャンプの前の滑走がめちゃくちゃ長い選手がいますが、それはかなりの確率でルッツの前の準備です。
フリップとルッツはほとんど同じジャンプ
ではほかの部分に目を向けると、はっきり言ってフリップとルッツは同じフォームです。
じゃあ何が違うんでしょうね。実はジャンプするまでの助走パワーを活かせるかどうかです。
種類 | 滑走→踏み切る足 | 滑走の力を活かせるか? |
---|---|---|
アクセル | 左足→左足 | ○ |
サルコウ | 左足→左足 | ○ |
ループ | 右足→右足 | ○ |
トウループ | 右足→左足 | ○ |
フリップ | 左足→右足 | ○ |
ルッツ | 左足→右足 | × |
ルッツはほかのジャンプと違って、助走のときのパワー(遠心力)を活かせません。
ルッツとフリップの違いについてはこちらにくわしく書いています。
フリップは回転しすぎる?
滑走の力が活かせないからルッツの方が難しいと書きました。
じゃあフリップは助走の力をめちゃくちゃ活かせるので簡単ということなのでしょうか。
テレビで織田信成選手が解説していたのですが、ジャンプに助走の力を伝えやすいため、回転しすぎてしまうという難しさがあるそうです。
なるほど! でもだからこそダイナミックで「フィギュアスケートらしいジャンプ」に見えるんですね。
今回はフィギュアスケートのフリップジャンプについてまとめました。
ルッツとの違いはたぶん何回も見ないと難しいと思いますが、ジャンプの前にクルっと回るようなフォームになればフリップだと覚えておいてください。
足(左足)の方が先行してついていたらトウループです!
6種類のジャンプの見分け方についてはこちらの記事を!